二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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 熄  
日時: 2011/11/21 17:58
名前: ちづる ◆iYEpEVPG4g (ID: WPJCncTm)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode

    
         
その命が尽きるまで、自分に正直に仲間の信じる正義を貫こうとした
最後まで最後まで、そんな自分でいるのが夢だった
誰かのために役に立って、誰かのために死にたかった
         
ただあるのは不条理で耳障りな酷い人々しかいない小さな世界と
結局お前は誰ひとり救えやしないと、心の奥底で低く囁く言葉だけ
 
許されるなら、もし赦そうと思うのなら
あの日のまま死なせてください、あの日のわたしのままでどうか
  
からっぽなんです、
こころがからだが、まっしろなんです

なにも、視えません
この世界でわたしは愛をみることができません

どうしてわたしは生きているの?
答えなんてありません、その問いに応えてくれるものなど、もうとうにいなくなってしまっているのです 
 
たくさんの熄がきえたあの夜に、わたしも一緒にきえてしまえたのなら、どんなに幸せなのだろう
死は誰にも平等に訪れるものなら、神はどうしてわたしを殺してくれなかったの
 
はやく消してよ、ねえ
綺麗で儚い熄のままに
            

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