二次創作小説（紙ほか）※倉庫ログ
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- 復活 復讐のインフェルノ 1-3更新 9/3
- 日時： 2012/09/03 16:24
- 名前： 風猫（元：風 ◆Z1iQc90X/A （ID: 68i0zNNK）
プロローグ
世界が赤く染まっている……
血の朱? 戦火の紅？ 罪人たちの夢の痕。
その瓦礫の上で泣き叫ぶ者が一つ……生延びた魂は失った魂を偲び、復讐を決意する。
「父さん……母さん？ 畜生！ マフィアなんて大嫌いだ！」
そんな私は、今ミルフィオーレと言うマフィアのファミリーに所属している……憎んでいると言うのに滑稽な事だ………
我ながら笑ってしまう。
しかし……しかし！ 仕方の無い事なのだ！ 形振り構っていては復讐など出来ないのだ……
私に残された道は是だけだったのだ！ いつだって痛くて悲しくていつの間にか心は麻痺して……
怨嗟の様に逃げたいと言う願望が肥大化する。だが、逃げるわけにはいかないのだ。
私の誓いは……私の存在意義は……あの血塗れの家族の魂を救うこと。
奴等マフィアを力で滅ぼす事だ！
〜END〜
NEXT⇒第一章 第一弾「一つの弾丸が一つの魂を奪う<一頁目>」
お久し振りの方はお久し振り。始めましての方始めまして。
元秋空及び風で足繁く二次に通っていました風猫です^^
此度は、リメイクと言う物に興味を持ちREBORNの小説、復讐のインフェルノをリメイクする事を決めました♪
知っている方も全く知らない方も宜しくです！
【お客様】
葵様 紅蓮様 月牙様 月那様 レッド様
五名のお客様が来てくださいました！
【目次】
第一章 第一弾「一つの弾丸が一つの魂を奪う<一頁目>」 >>6
第一章 第二弾「一つの弾丸が一つの魂を奪う<二頁目>」 >>15
第一章 第三弾「女 Part1〈一頁目〉」 >>21
【番外編】
オリジナルキャラクタプロフィール >>3 随時更新最終変更 1月27日
【貰い物】
随時更新
【注意事項】
・グロ・エロ描写が入ります。嫌いな方,覚悟の無い方はリターン。
・暴言・荒しおよび私やREBORNの嫌いな方はリターン。
・オリキャラ及びオリ設定の嫌いな方はリターン。
・更新速度は速くて一ヶ月に一度だと思います。ご了承を!
- Re: REBORN 復讐のインフェルノ リメイク ( No.3 )
- 日時： 2012/01/27 22:31
- 名前： 風猫（元：風 ◆Z1iQc90X/A （ID: UmCNvt4e）
- 参照： コメントは後程
オリジナルキャラクタ紹介
主人公
名前【由良明日香／ユラ アスカ】
年齢【23歳】
性別【♀】
血液【AB型】
性格【毒っぽい性格の割りに正義感が強いがマフィアでの厳しい任務で心を鎖している。】
外見【体にフィットした服を愛用する。動きやすさ重視のためスカート。
黒髪黒目の元気そうな顔立ちの美人】
炎の属性【雪←オリジナル】
備考【家族を殺されマフィアを憎んでいる。特殊な能力として炎を武器に変えることが出来る】
ヴァンデルソルファミリーズ
名前[アリス・クイーン]
年齢[20歳]
性別[♀]
身長・体重[150cm/46kg]
性格[天然。脳天気。元気で明るい。キレたらヤバい。若干ツンデレだったり←]
容姿[腰ぐらいの長さの茶髪に茶色い目]
炎のタイプ[大空…？]（雷・霧・晴・雲・霧・雪・月・夜）
ボックス兵器[…頑張れ（黙]（雪・月・夜以外）
過去[両親（殺し屋）を事故で亡くし、唯一の肉親の姉に育てられた。しかし15歳程になってから姉が行方不明に。マフィアや殺し屋のせいではと考え出し、目下捜索中]
その他[Ａ型の3/21生まれ。趣味は人の弱味を握り、陥れること。行方不明の姉を探している]（趣味や血液型・誕生日など）
名前[ヨキ・アルフェイス]
年齢[20]
性別[♀]
身長・体重[150と小柄な体型で、30㌔ぐらい（平均っていうことで）]
性格[おとなしめでマイナス思考。
いつもみんなの足を引きずらないように後尾の方にいる。]
容姿[黒髪のセミロング。
目の色は普通に黒だが右目が微妙に色素が薄く、茶色っぽい]
炎のタイプ[霧]（雷・霧・晴・雲・霧・雪・月・夜）
ボックス兵器[霧ももんが←]（雪・月・夜以外）
過去[父親が一家心中しかけたところを脱走。他には特に目立った行動などをしていない。はず]
その他[趣味は読書、主人公などに感情移入しやすいため。血液型はＢ型で誕生日は5月25日。裏の仕事ではマフィアという役職だが、表では歌手などという面もある]（趣味や血液型・誕生日など）
名前[リアーナ・ヴィオーラ]
年齢[21歳]
性別[女]
身長・体重[159cm/48kg]
性格[男口調、飽きっぽい。自室でゴロゴロしているのが好き。]
容姿[紫色のセミロングで毛先は跳ねている。右の揉み上げの辺りに赤いメッシュが入っていて、白いインナーに黒のネクタイ、ロングコートを羽織っている。]
炎のタイプ[雲]（雷・霧・晴・雲・霧・雪・月・夜）
ボックス兵器[雲桔梗（カンパヌラ・ディ・ヌーヴォラ）]（雪・月・夜以外）
過去[特に無し...でいいですか?]
その他[読書が趣味。O型。誕生日は6/11。]（趣味や血液型・誕生日など）
名前[トール・ユピテル・テラ]
年齢[２５]
性別[男]
身長・体重[１８２・５８]
性格[苦労人。気分屋。ほとんど寝ている]
容姿[スーツ、眼鏡、黒目、茶髪]
炎のタイプ[雷]（雷・霧・晴・雲・霧・雪・月・夜）
ボックス兵器[鳴神の舞]（雪・月・夜以外）
過去[大量殺人犯で世界中に指名手配されている。復讐者に１０回ぐらいつかまっている(そのたびに逃走)。妹が一人いる。]
その他[実験好き。Ｏ型、１０/３０生まれ]（趣味や血液型・誕生日など）
名前[新美 雷羅(にいみ らいら)]
年齢[20歳]
性別[♀]
身長・体重[156㎝・41㎏]
性格[優しくて、明るい感じの性格。
嘘が大嫌いで、怒ると怖い]
容姿[金髪の髪に黒のメッシュ。長さは肩にかかるくらい。
瞳は右目が青で、左目が緑のオッドアイ]
炎のタイプ[夜]（雷・霧・晴・雲・霧・雪・月・夜）
ボックス兵器[]（雪・月・夜以外）
過去[元ボンゴレ同盟ファミリーのボス。だが、仲間に裏切られ捕虜された形跡あり。
リボーンに認められた女]
その他[音楽を聴くのが趣味。血液型不明。誕生日不明。ある日の転校生]（趣味や血液型・誕生日など）
名前[ルナジェル・イスアニズム]
年齢[21]
性別[女]
身長・体重[162、45]
性格[温厚]
容姿[金色だが、月光を浴びると銀色]
炎のタイプ[月]（雷・霧・晴・雲・霧・雪・月・夜）
ボックス兵器[]（雪・月・夜以外）
過去[特になし！]
その他[シャイングと兄弟。どっちが上とか下とかでケンカになるから姉や兄と決めていない]（趣味や血液型・誕生日など）
名前[シャイング・イスアニズム]
年齢[21]
性別[男]
身長・体重[170、52]
性格[温厚]
容姿[銀髪だが、日光に当たってるから昼はいつも金髪]
炎のタイプ[晴]（雷・霧・晴・雲・霧・雪・月・夜）
ボックス兵器[……考えてくれ！！]（雪・月・夜以外）
過去[特になし]
その他[ルナジェルと兄弟。ルナジェルをルナと呼んでいる。
もちろん、ルナジェルもシャイングをシャインと呼んでいる]（趣味や血液型・誕生日など）
名前[ギル・カーツ]
年齢[２３歳]
性別[♂]
身長・体重[184cm、100kg]
性格[親しい者程呼び方が悪くなる（一番仲が良い者は愚者と呼ぶ）。ドＳ OF ドＳ
感情が無いがマナーを守るため何故か紳士に見られ、実年齢より上に見られる。]
容姿[金髪で髪型はトッキントッキン、例えるならナルト。細身だが物凄い筋肉質で体重があのように。]
炎のタイプ[雪]（雷・霧・晴・雲・霧・雪・月・夜）
ボックス兵器[]（雪・月・夜以外）
過去[殺し屋兼コックだった（腕前は三ッ星中四ッ星(ェ）。色々伝説がある（基本料理の話）]
その他[誕生日は３月１３日だが本人は忘れてしまっている。]（趣味や血液型・誕生日など）
メゾンチーナファミリーズ
大空の守護者及び雲の守護者不明
名前[黒山 闇]
年齢[18歳位]
性別[男]
身長・体重[180センチ/「計ってねーからな…。多分60キロ位じゃねぇか?」]
性格[冷徹で冷静。けど馬鹿。毒舌]
容姿[黒髪。右目が青、左目が黒のオッドアイ。主にラフな格好を好み、紳士的な服装が嫌い]
炎のタイプ[嵐]
ボックス兵器[鷹]
過去[実は昔は孤児だった。が、姉に拾われた。姉は事故で死亡したという話になっているが、実はボンゴレに手を出し、殺された。姉も有能な殺し屋だった。ボンゴレを相当憎んでいる]
その他[ダーツ・射的。誕生日は不明だが、姉に拾われた日（12月16日）を誕生日にしている。血液型はAB型]（趣味や血液型・誕生日など）
死んでもOKですか?[OK]
名前[セワード・アルフレッド]
年齢[25]
性別[男]
身長・体重[187cm/67kg]
性格[荒っぽい。自分が気になってたりしたいとしたいと思えば上司の命令にも従わない。動物や子供には優しい。けど女は嫌い。]
容姿[白銀の髪を適当に束ねる。瞳は黄色に近い金色。服装も適当で黒いのが多い]
炎のタイプ[雷]
ボックス兵器[ライオン(これっておk…?;]
過去[両親に捨てられ、生きる為に何でもやってきた。それから力をつけ人から恐れられるほど強力に。なので、自分の様な子供を見るとほっておけない]
その他[趣味、自分の拳銃、ナイフ磨き。後は街へ出かけて捨てられた子の面倒見る(他の人には秘密)。血液型Ｂ。誕生日不明]（趣味や血液型・誕生日など）
死んでもOKですか?[おｋ]
名前[スプリング・ナイツ]
年齢[１０代]
性別[♂]
身長・体重[167・50]
性格[栗色のセミロングの髪の毛、黄色のにごった黒い瞳。
顔は美形に近いからかちょっとモテちゃうこともあるが、そんなに女の子には興味が無いというよりも恋にほとんど興味の無いような感じである。]
容姿[普段はニコニコしているが、いえないことが人一倍多いという素直じゃない子だが根は優しい。
でも年下とかにはよく攻め込むタイプである（ちょっとしたサディスト）、みんなには努力家な面もあって気づかれないことが多い
親父臭くて、江戸っ子口調を使う〕
炎のタイプ[夜]（嵐・雨・霧・晴・雷・雪・月・夜）
ボックス兵器[羊]
過去[誕生日にボックス兵器をマフィア同士の戦いで他界してしまった『風月 春』という人から貰う、貰った時からなぜか人間の姿で存在できるようになってしまった。
『風月 春』がボンゴレ影部隊で倒れた時も見捨てられたためにボンゴレを少し憎んでいる]
その他[趣味は料理・裁縫・無意味な撃ちあい、血液型はABで実は人間ではなく『悪魔』という存在。誕生日は十二月一日]（趣味や血液型・誕生日など）
名前[ロザリア・ラフォレット]
年齢[26歳]
性別[♀]
身長・体重[162cm/49kg]
性格[楽観的で自由人。楽しければそれでよし精神。規律やルール、命令される事が嫌い。
普段も戦闘中、拷問などの時までも常に笑顔をみせている異常者。そのせいで心の底が読めない。笑顔が消えた時は本気。暗殺や戦闘を一種のゲームのように楽しむ癖がある。]
容姿[ウェーブがかかった黒髪。澄んだ金色の瞳。かなりの美人。
黒を基調にしたお洒落な服が多く、露出は控えめ(?)。巨乳。]
炎のタイプ[雨]
ボックス兵器[メイン=シャチ サブ=カラス]←ありですか？
過去[幼い頃、小さなマフィアの奴隷の娘として生まれてすぐに親を殺され大人から道具のように扱われていた。憎しみを糧に技術を磨き、14歳の時そのマフィアを全滅させた。その後あるファミリーのボスに拾われたが、その敬愛していたボスを何処かのファミリーに消され復讐を誓い今も犯人を捜している。]
その他[体術が得意。武器は6本の小太刀。
趣味=マフィア同士の抗争見物(というかのぞき?)。チェスなどの遊戯全般。人をからかう事。血液型=O 誕生日=4/13
仲間内からはローザと呼ばれている。]（趣味や血液型・誕生日など）
死んでもOKですか?[おk]
名前[ブリーナ＝ソルターサ]
年齢[23]
性別[♀]
身長・体重[175㎝/topsecret！（乙女に体重は聞くものじゃないわbyブリーナ）]
性格[狂っている お姉さん系]
容姿[ストレートの白髪に赤の瞳 前髪はオールバック 灰色のコートを常に着ている（時折血がついている） 首に雪の結晶の形をしたペンダントを着けている]
炎のタイプ[雪]（嵐・雨・霧・晴・雷・雪・月・夜）
ボックス兵器[狐 短剣]
過去[家族をマフィアに皆殺.された そのマフィアに復讐をしたときに血を見て興奮するようになった 占いなどもやっていた経歴はあるがお客は生きて帰ってきた事が無かった]
その他[とどめを刺すときは短剣を使い首を切る 殺.しは新月の日だけと決めている 趣味は天文観察 血液型は不明 誕生日は9/15 乙女座]（趣味や血液型・誕生日など）
死んでもOKですか?[おｋ]
名前[アルト・リード]
年齢[33]
性別[男]
身長・体重[184・62]
性格[慇懃無礼。皮肉屋。何でも知ってる。]
容姿[中国系の服に白衣。紺色の腰まである髪。翠の目。サングラス。盲目。無表情]
炎のタイプ[霧]（嵐・雨・霧・晴・雷・雪・月・夜）
ボックス兵器[九尾の狐]
過去[普通の家庭に生まれ普通に育って、大学を出て警察官になった。当時の同僚に両目を打ち抜かれ、こちらの世界に入った。中国系マフィアのほとんどが彼につぶされているか、支配下に入っている]
その他[趣味は釣り、昼寝、悪戯電話、拷問。血液型と誕生日は不明。国籍は中国。体術、刃物を武器に使う(大抵は青竜刀)。特技はとび蹴り]（趣味や血液型・誕生日など）
死んでもOKですか?[どちらでも]
名前[ニック・ボア・エドウィン]
年齢[２８歳]
性別[男]
身長・体重[１６７cm・５５kg]
性格[暢気でマイペースな平和主義者。温和で面倒見が良い。ただ残酷な事もニコニコ笑ってやる狂人。本人曰く負の感情がない]
容姿[一見ニコニコ笑う男。金髪の軽い天然パーマ。灰色の目。あまり服にはこだわらない]
炎のタイプ[晴]（嵐・雨・霧・晴・雷・雪・月・夜）
ボックス兵器[イタチ]
過去[子供の頃、借金の片にマフィアに売り飛ばされてからずっと拷問を手伝わされて今では拷問のエキスパート。]
その他[悲しいといった感情が分からずいつもヘラヘラ笑ってる。大小の鋏が武器であり拷問道具。語尾を伸ばす癖がある。空気のような存在でつかみ所がなくて気づいたらいるような感じ（影が薄い？
趣味は鋏の手入れと喧嘩の仲裁。血液型はＡ型 誕生日は不明]（趣味や血液型・誕生日など）
死んでもOKですか?[ＯＫ]
名前[フリージア・ラースラ]
年齢[２１]
性別[女]
身長・体重[169ｃｍ/45ｋｇ]
性格[大人しい。一人称が僕で文武両道]
容姿[色白で髪はピンクのお団子。目は赤紫]
炎のタイプ[月]（嵐・雨・霧・晴・雷・雪・月・夜）
ボックス兵器[なし]
過去[生まれてすぐに両親他界。ずーっと一人]
その他[趣味：花の世話 血液型：АＢ型 誕生日：4月26日]（趣味や血液型・誕生日など）
死んでもOKですか?[OK]
随時更新！
- Re: REBORN 復讐のインフェルノ リメイク ( No.4 )
- 日時： 2012/01/28 14:12
- 名前： 月牙 ◆nadZQ.XKhM （ID: iKemwK0t）
リメイクするんですか！
読ませてもらいま……
すいません、この名前じゃ分かんないですね。
二次の所だけこの名前使ってます。
普段のハンドルネーム同様にブリーチの技名から取った名前ですね。
まあ、要するに狒牙です。
更新頑張ってください。
- Re: REBORN 復讐のインフェルノ リメイク ( No.5 )
- 日時： 2012/01/30 19:12
- 名前： 月那 ◆7/bnMvF7u2 （ID: IsQerC0t）
はじめまして 月那（ルナ）と申します！！
ＲＥＢＯＲＮ！ 今度書いてみよっかな〜とおもってます
おもしろそうですね！
更新がんばってください！
あと、こんどからタメいいですか？？
- Re: REBORN 復讐のインフェルノ リメイク ( No.6 )
- 日時： 2012/06/21 17:12
- 名前： 風猫（元：風 ◆Z1iQc90X/A （ID: 68i0zNNK）
- 参照： コメントは後程
コメント下さった方々有難うございました。
紅蓮様へ
HN変更了承です^^
OKです、暇が有ったら見に行きますね♪
葵へ
残念でしたぁ★
まぁ、里帰りって所さ……ホームシックってやつさ（苦笑
月牙様へ
直ぐに分りましたよ★ HNがBLEACHの技名だからもしやってね♪
何だか愛している感じが伝わってきてBLEACHファンとして嬉しい限りです^^
リメイクしますよぉ♪
話し自体は改変しないけど色々修正していく積りなので結構時間掛かるかも（苦笑
月那様へ
初めまして。
タメ全然OKですよ♪
書いて下さいな^^ 読みにいきますよ！
では、今後とも宜しくです！
————ここまでは、読者様への返答です。ここからは本編へ————
第一章：崩壊と新たなる罪
第一弾「一つの弾丸が一つの魂を奪う<一頁目>」
（ユラ アスカ視点）
父も母もお兄ちゃんも今はもう居ない。最後に目にした時は、血の雫となって私の下に横たわっていた。
助けを呼んでも誰も来ない。臓物が散乱し死が覆うその場所で私は泣き叫ぶしかなかった。
叫び声は懇々と朝焼け空に響く。他に人間の声はない。路傍に打ち捨てられた小娘に出来る事など何もなくて……
「おや？ 生き残りの子だね……ゴメンね。もう少し早く着ていれば……あぁ、申し送れたね？
僕は白蘭、孤児達を助ける事とマフィアとか悪党を退治することを仕事にしているんだ。
ゴメンよ？ 悲しい事だ。何時も悪党の方が動くのが早くて……せめて君に」
家族を失い故郷という名の居場所を失い流す涙もなくなった頃だ。目の前に手が差し伸べられた。
それは、神々しく一人で生きる力など無かった私にとって正に救いの手と言えた。
差し出されたあの白くて優しい雰囲気の手。私にはあの時、その手が神の救いの手にしか見えなくて……
容易く手を取った。白い清楚な服装に身を包んだ男は、美しくも少し人を食った様な顔立ちだったが……
あの時は、頼れるものがそれしかなかったのだ。選ぶ権利も余裕もなかったということ。
男の名を白蘭。巨大マフィアミルフィオーレのボスだ。
考えて見れば分ることさ……本当は私の故郷を襲い家族を殺したのは白蘭の手の者達だったのだ。
白蘭は自分の手の者に街をターゲットを殺さないように襲わせる。
そして。その部下達の中の死んでも良い者達を殺しターゲットを彼が助けたように魅せる事により多くの子供を手中に収めた。
滑稽な事だ！ 詰り、私は家族の仇の下で生活して居たと言うことになる。
その現実を知ったのは二年程度前。白蘭の設立した孤児院で生活して九年が経ってからだ。
私を孤児院の外に連れ出した彼は、突然豹変し私にこう告げる。
「ねぇ？ 明明日香ちゃん？ 実は、僕君を助けたとき嘘付いちゃったんだ。僕は実はマフィアなのさ……」
「何……を？」
激しく動揺したものだ。全く疑いもせず暮らしていたのに。
目の前が真っ暗になる様な感覚に襲われたさ。その時、私は考えた。なぜ、彼は私を助けたのか？
私は彼の都合の問題でマフィアの本場イタリアの施設に長らく居たからマフィアについて有る程度知っている積りだ。
だから、彼是思索する。敵対組織同士の抗争に捲き込んだからか？ 或いは、私が女だったから？
当初、頭の中に浮んだ考察は全て的外れだったと知るのは暫く後の事だ。
最初の頃は助けてくれた存在という意識があって。だから,マフィアと言えど怨みきれなかった。
だが、今は違う。今は、彼が私の体に秘められた力を狙って私を奪うために家族を皆殺しにしたことを知っているから……
そう、心の底から憎んでいるさ今は————
◆
ここは、ミルフィオーレ第五食堂。四階建ての白を基調とした綺麗な建物で、ふき抜けになっているのが特徴である。
ミルフィオーレに所属するメンバーの中でもC＋以上の上位戦士しか入れない場所だ。
当然ながら出される料理も絶品である。特に私由良明日香は、ここのレモンティが好きである。
すっきりとした飲み口でありながら芳醇な香りが口内を駆け巡る感じは筆舌に尽くしがたい。
そんな訳でここに居ると言う事は私自身もそれなりの重職に居る事はお察しいただけるだろうか？
奴への恨みに溢れた私は今や白蘭の配下にしてA級の戦士だ。雪の波長の持ち主が極端に少ないのと私の才覚のせいでな。
正直全く嬉しくない。あぁ、雪の属性と言うのは近発見された新たなる波長でな？
解明していない部分が未だに多く下級の戦士は実験材料として辱めを受けているらしい。酷い話だな。
私の目的の中には、勿論そんな行為を止めさせると言うものも含まれている。組織に入り暗部を見た結果かな。
そんなことを考えながら私はレモンティを口内に流し込む。芳醇で優しい香りが口内で踊る。
「はぁ、やっぱり紅茶はレモンティに限るわよねぇ？ どう、そこの叔母さんもそう思わない？」
思わず私は感嘆の念を零す。そんな私の近くで紅茶を飲む女が一人。
アフロヘアーの目鼻立ちのハッキリした鞭を携えた女,妖花アイリス…幹部級戦士の一角だ。
叔母さんといわれてご立腹らしい。陰険な目付きで私に睨みかかってくる。
「何処がいいのよ？ あんた味覚可笑しいんじゃないの？」
「あんたに言われたくないわ。ミルクティーとか甘ったるくてやってられないわ」
臆面もなく幼稚な彼女の言葉を私は受け流す。どうやらアイリスは私を眼の仇にしているようだ。
美貌と実力を兼ね備えているのだから当然の結果と言えよう。彼女は、見るからに美人とは言えず知性に乏しい。
私の棘の有る言葉に犬歯をむき出しにして彼女はまるで野獣のように唸る。品性の欠片もないとはこのことだ。
「言うじゃない。あんたこそマフィア嫌いなくせにマフィアやっててさ！」
それと是とは話違うだろう？ って言うか何回目かしらそれ？ 数え飽きたわ。
そんな聞き飽きた問いに私は、冷淡な口調でいつもの答えを述べる。
白蘭は、特別に強いから特別に恐ろしいのだと。だが、彼女は私の返答に不服らしく公共の場で喧嘩腰だ。
テーブルを無造作に叩きつけ私を殺気の篭った瞳で睥睨する。あぁ、面倒臭い。
「同じ質問を何度もするなよ……それともそれしか言えない馬鹿なのか？ 貴方馬鹿みたいですものねぇ」
彼女の挑発のつもりであろう言葉に私はあえて乗り小さな毒を漏らす。
アイリスは、歯軋りをして眉根をヒクヒクさせながら拳を握りテーブルに叩きつけ怒りを顕にする。
「だってそうでしょう。その髪型と言い筋肉ダルマ相手に鞭奮って笑ってる姿と言い……
正直引きますわお姉さま。あっ……へ・ん・た・いお姉様!?」
たっぷりと皮肉の篭った口調で私は挑発する。いいかな叔母さん。他人を穢すってのを教えてやるよ。
元より貴方より私は格上だしな。年功序列じゃないんだから教育が必要だろう？
その瞬間だ。アイリスの米神の辺りから血管が切れるような歪な音が響く。あぁ、怒りで血管が切れたのかご愁傷様。
そんなことで怒り浸透した大人気なさにアイリスは顔を赤らめながらムチに手を添えた。
成程、口で勝てないなら実力行使か？ 正直言ってもっと分が悪いと思うぞ？
臨戦態勢に両者が入ったときだった……
昼三時半。時間が時間なだけに食堂は本当に空いていて奇妙なほどに音が響く。
私達は、入り口付近にいるから尚更だ。ドアノブが廻る音が響く——
開かれたその先には、中性的な…どちらかとえば女性的な顔立ちの魔女の様な格好の少年が立っていた。
「何だ。ジンジャーブレッドか……誰に用だ？」
「あぁ、探したよ明日香？ 君に任務だ！」
ジンジャーブレッドの左手には封筒が握られている。
私は、強引に奴の手から封筒を取り無造作に封筒を引き千切り中身に目を通す。
そして、任務内容をひとしきり確認して灰皿に指令状を捨てマッチで火をつけ燃やす。
他のものに内容を確認されないための措置だ。
読んでいる最中、目の前の男、ジンジャーブレッドはニヤニヤと嫌な笑みを浮べ続ける。
私は、それが不快で溜らず彼に毒づく。
「何か面白い事でもあるのか？ 腹立たしい笑みだ」
「いやいや、そう怒らないで欲しいな？ 唯、心中お察しするよ？」
ジンジャーブレッドの言葉に私は怪訝に眉根を潜める。
しばらく考えるが意味が良く分らず私は、任務へと向かうことにした。考えたくない事は考えない方が良い。
心身に。そう思いながら勇み足で奴の横を通り抜けた瞬間だった。
奴が話しかけてきたのは——……
NEXT⇒第二弾「一つの弾丸が一つの魂を奪う<二頁目>」へ
- Re: 復活 復讐のインフェルノ 1-1更新 2/2 コメ求む！ ( No.7 )
- 日時： 2012/02/02 19:06
- 名前： 月那 ◆7/bnMvF7u2 （ID: IsQerC0t）
じゃあ、タメでいくよ！
書くのは３か４月くらいだと思う・・・