二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- fate EXTRA++
- 日時: 2012/01/13 13:29
- 名前: 潰レモン (ID: qoVi4/mV)
オレは今、"世界一かっこいい自殺"を刊行中である。
月で行われるムーンセルとよばれる聖杯を求め戦争を行う。
オレはそこで死ぬ。
神様と呼ばれ、世界から愛され、世界に絶望したオレは。
文字通り死ねない。
無論不死というわけでは無い。
飛び降りた。奇跡的に助かった。
心臓を刺した。なぜか生きていた。
銃で頭を撃とうとした。何度やっても不発になった。
つまるところ、世界がオレを殺させない。
ならば、オレ以上に世界に選ばれた人間なら。
聖杯戦争の、そうだな準決勝以上に上がってくる人間あたりなら。
だが、予選。
問題が発生した。
「問おう、貴方が私のマスターか?」
最優のサーヴァント、セイバー。
それも、この顔立ちはイギリス系……か?
となるとイングランドの……円卓あたりか……。
そうなると超がつくほど優秀。下手をすれば優勝してしまう。
ま、問題ないだろう。どうせ準決くらいまでは勝つつもりだ。
きっと円卓の騎士以上のバケモノだって召還されてる。
「そうだ。オレは篝 紫苑。よろしくな、セイバー」
「一つ聞こう。シオン、貴方は聖杯に何を願う?」
曇った目。生前よほど酷い死に方をしたらしい。
軽くため息を吐いて言う。
「願いは無い。オレの目的は死ぬ事。この聖杯戦争、俺は自殺に来てるんだよ」
「そうですか。なら私はそれに従います」
……あら、意外だな。てっきり否定から入られると思ったが。
「セイバー、お前は聖杯に何を願う」
「もう一度父に会いたい。それだけです」
……なるほど。
俺の予想が当たってればコイツの真名は……。
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このまま終わるのは許されない。
岸波白野は血だらけで倒れながら思った。
恐い。
痛みが恐い。
感覚の喪失が恐い。
先ほど見た死体と同じになることが恐い。
そして、無意味に消えることが何よりも恐ろしい。
——立たないと。
恐いままでいい
痛いままでいい
その上でもう一度考えないと
……だってこの手はまだ一度も
自分の意志で戦ってすら——?
まて、何かがおかしい。
”憶えている”記憶がある。
同じ事を考えた記憶が。
デジャヴのような感覚、夢で見たような景色。
赤い、我が儘な、剣士。
「……い、ば……」
呼び名を告げる。
来い。
呼べ。
相棒を、共にこの”聖杯戦争”を勝ち抜いたあの少女を!!
「セイバアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」
ぴきっ。と手に痛みが走った。
本来なら三画あるが、一画しか無い令呪がしっかりと刻まれている。
つまりこれは、絆の証。
思い出した。完璧に。
どういうわけか、戻ってきたのだ。
「ふむ、奏者よ。そなたとまた会えるとは余は嬉しい。だが今は無粋なそこの人形を倒すべきなのだな?」
ああ。と僕は……いや、俺はセイバーに向かって頷いた。
ずいぶんと久しぶりの感覚だ。
「全く、感動の再会を邪魔するとは全く持って無粋、人の恋路を邪魔する者は馬に蹴られてなんとやらだな。うむ。肩慣らしだ。奏者!」
セイバーの呼びかけに反応して魔術を発動させる。
前回の聖杯戦争で礼装として使っていた物は、どうやら俺の魔術回路と一体化してる・・のかな?
とりあえず空気打ちを人形に撃つ。
人形の腹に当たり、派手に人形が吹き飛んだ。
サーヴァント相手だとこうはならないのだろうが、威力上がってない?
起き上がろうとする人形に、セイバーが突っ込む。
「天幕よ、落ちよ!」
一閃。
花散る天幕(ロサ・イクトゥス)。
セイバーの得意な剣技。
綺麗だ。
さて、ムーンセルの情報に溶け込んで消えたはずの俺とセイバーがなんんでまたこうやってSE.RE.PHに存在しているのか……突き止めなくては。
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- Re: fate EXTRA++ ( No.1 )
- 日時: 2012/01/13 14:05
- 名前: 潰レモン (ID: qoVi4/mV)
名前:岸波 白野
性別:男
概要:fate/EXTRA本編の主人公(男)、名前は漫画版から拝借。
月面に作られた仮想現実空間SE.RE.PHの聖杯、ムーンセルが作り出したNPCが自我を持った物。前回の聖杯戦争の優勝者で聖杯戦争の優勝者を利用して戦争を起こそうとしていたトワイスとセイヴァーを打倒、一人の少女を現実世界に戻して聖杯と一体化したはずだった。
しかし今回の聖杯戦争でもいつの間にか参加している。さらに令呪は一つとやたら不利な状況に立たされている。
しかしサーヴァントのセイバーは魂の改竄によって強化されきっている上、礼装が魔術回路と一体化して普通以上の魔術師へ成長しているためイーブンともとれる。性格は優柔不断で抜けているが芯は強い。たまに自分のキャラ方向を見失ってフランシスコザビエルとか叫んじゃう。
クラス:セイバー
真名:ネロ・クラウディウス
性別:女
宝具:招き蕩う黄金劇場(EX)
スキル:対魔力C 皇帝特権 EX 頭痛持ち B
概要:白野のサーヴァント。赤い衣装を着た男装(笑)の少女剣士。
悪名高きローマの暴君ネロ帝その人。ぶっちゃけただの我が儘でマスター大好きなワンコみたいな女の子。重ねて言うが奏者大好き。
今回の聖杯戦争で再び白野とパートナーとなったことに疑問を憶えているがそれ以上に喜び、また楽しんでいる。
サーヴァントとしてのステータスは強化に次ぐ強化を重ねてきた事で非常に強力。宝具、スキルもまたチートのように強力無比な物。
名前:篝 紫苑(カガリ シオン)
性別:男
概要:西欧財閥と個人で戦っていた元テロリスト。霊子ハッカーとしての腕前はラニⅧや遠坂凛すら凌ぐが戦闘補助はからっきし。ゲームメイクや索敵、解読などはたの追随を許さない技術を持つ。
現実に絶望し、自殺を試みるが何度やっても奇跡的に助かってしまう世界から愛されまくってる男。自分以上に世界から愛されてる人間なら自分を殺せると思い聖杯戦争に参加する。
自殺志願だが人の世話焼きが大好きで自信のサーヴァントのセイバーが抱える”何か”もどうにかしたいと思っている。
クラス:セイバー
真名:unknown
性別:女
宝具:unknown
スキル:対魔力B ?? ??
概要:紫苑のサーヴァント。容姿は白野のサーヴァントであるネロとうり二つ。
何を思っているのか、勝つための聖杯戦争に”死ぬ”目的で参加している紫苑を否定しない。
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