二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 【ボカロ】太陽と月のロンド【自己解釈③】
- 日時: 2012/01/23 20:05
- 名前: しまちん (ID: 7D2iT0.1)
私はいつもの家で、目を覚ました。
目の前には・・・・・あり得ない光景が広がっていた。
うつ伏せになって倒れている両親。
血まみれの床。
そして、血まみれの自分の腕。
なにかの肉の断片が腕にこびりついている。
なんだ・・・これ。
どう考えたって・・・私が殺した・・・なんて・・・考えられない。
だけど、現実は、私が殺している。
それは、両親の貫かれた頭から流れ出した血が、私の腕の下に血だまりをつくっていることで・・・わかる。
・・・そもそも、なぜ・・私は・・生きているんだ?
死んだはずなのに。
「どうして・・・生きているの・・・?」
誰となくつぶやいたそのつぶやきに、返事が返ってくることなんてない・・・・そう思っていた・・・。
なのに。
返事は・・返ってきた。
地の底から響いてくるように。
≪お前はその両親の命と引き換えに、この世に再び戻ってきた≫
と。
「・・・・え?」
≪その代わりの代償・・・、お前は触れたものの命を奪う能力・・を代償として科せられた≫
「命・・」
わけが・・わからない。
ふと、私の脳裏に、あの娘の顔がよぎった。
あの娘・・・・は・・・どうなったんだろう。
知る由もなく。
もう、それからは地の底から響いてくるような声も聞こえなくなって、わけがわからなくなって気が狂いそうになった私、は家を飛び出した。
——————————。
っ・・・。
「なんだ・・また昔の夢か」
今の私は、20歳。んで、とある組織に能力を買われて雇われている。
・・・・ちなみに、いままでのは私の夢。
しかも、現実に遭った昔の出来事。
あれいらい、私は誰にも指一本触れたことはないし、触れられたこともない。
っと、そんなことはどうでもいいか!
はやく出勤しなくちゃ!
そんなこんなで、私は今日もいつも通り、事務所へと出勤した。
まさか、この後、私の運命を変えてしまう命令が下されるなんて、それこそ、知る由もなく・・・。
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