二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- ネットサプリ①
- 日時: 2012/01/25 23:12
- 名前: ねこじゃらし (ID: PR3Fak4z)
受験当日まであと1カ月を切った。
私と美里は、同じ鈴峯高等学校へ通うため、
日々いっしょに図書館で勉強をしている。
しかしさすが1か月前とはいえ、5時間仏塔しで勉強なんて疲れる!!!
「はぁ…もう無理!」
「じゃあ休憩する?」
「うん。」
ということでようやっと30分休憩することにした。
「これだけ、やったとしても彩乃の場合難しいかもね。」
ポツリ、美里が言った。
「大ジョーブ!I can do it!」
口ではそう言いながらも、内心あきらめかけていた。
「そお?ま、どうせ彩乃のことだし、家では遊んでいるのでしょ?
いっしょの高校行きたい!って聞いた時すごくうれしかったんだから。」
実を言うとそうだ。
私の唯一の特技こそ、ネットサーフィンつまりパソコンいじりなのだ。
これは両親しか知らない秘密だけど、時代がつった引きこもりと最近ニュースで
言っている人がいるけれど、私はネットサーフィンをすることによって、
時代の最先端に立つことができる。今の時代のクイーンとでも読んでくれ。
6時になり、家路に着くと、早速パソコンを始めた。
最近ハマっているのは、チャットである。
チャットとは、ネット上で2人以上の人とリアルで交流できる、
つまり文字の電話みたいなやつ。
私みたいに打つのが早い人でなくちゃ到底できないだろうけど。
私が使っているのは「チャチャ」だ。あまり人気のないチャットだけど、
なんせ無料でできる事が見どころの一つなワケよ。
誰かいるかな?
現在入室者0人。
…あれ?
そっか、この時間帯は一番いない時か。仕方がない、待つか。入室します!
しかしその1分後
現在入室者2人。
おぉ!だれか来た!話しかけてみよ!
ア)「こんにちは!」
?)「コンニチハ」
ア)「私は、アヤです!」
?)「僕はガクト。」
アヤは、自分の名前アヤノのアヤからきている。本当の名前は使えない。
「とつぜんですが、何しているひと?小学生?」
この会話を切りだすと大抵盛り上がる。8割は学生さんだけど。
ガ)「発明者とでも言おうか。」
ア)「かっちょいい!」
ガ)「ども」
ア)「何を開発しているのですか?」
ガ)「ネットサプリ」
ア)「ネットサプリ?薬?」
ネットサプリなんて聞いたことがない。私はどんどん問い詰めることにした。
ガ)「知りたいか?」
ア)「うん」
ガ)「教えましょう。」
簡潔にまとめるとこうだ。
カプセル状の物質、これをネットサプリと呼ぼう。
ネットサプリとは、飲むだけで脳に特別な刺激をあたえ、1カ月の間、パソコンまたはケータイがなくても
インターネットが使える。
しかし最初の一日目は激しい頭痛がある。
どこでも使えるインターネットかぁ!すごい!ほしい!
ア)「ほしいです!それ!」
ガ)「そこまで関心をもたれるとこちらも幸い。
住所さえ教えていただければ無料でお届けします。今回は体験版でいいですから。」
ア)「ありがとうございます!」
私は住所をガクトに教えた。
ガ)「一週間後には届くでしょう。」
私は一週間後が楽しみで仕方がなかった。
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