二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 【引き金引いたのは】 白銀子猫*銀魂 【お前だろ?】
- 日時: 2012/03/15 19:41
- 名前: 三森 ◆saOq5AkSFQ (ID: mVHy..WT)
。+.。゜:;。+゜+。::゜。:. 挨拶 ゜。+。。+.。゜:;。+゜+。::゜。:.゜。+。
どうもこんにちは!そして初めまし…て…?←
うん!多分あらかたの方は初めましてだと思います!初めまして!←
開いて下さってありがとうございます。
こちらは【銀魂】【短編集?】のようなものになっております。
作品上オリキャラも一人出しますが、空気だと思ってください。
小唄「ひどい!!」
ひどくないよ。
銀時「いやそれより何が酷いってこのタイトルだからね。
何この両端についてる微妙に甘いセリフ!?
銀さんこんな事一言も言ってないしこれからも言うつもりねぇけどォ!?」
ひどくないよ。読者さまへ向けての脳内変換杉田ボイスで皆が幸せになれるよ。
あとちょいちょい変えるよ。
新八「いやこれもう詐欺ですよ。口説き口説き詐欺ですよ。」
命名センスねぇな。
新八「ちょっと!!僕にだけ厳しくないですか!?」
はい、という事でしばらくしたら小説内に登場して頂く【依頼人】を募集することもあるかと思いますが、
その時はぜひご協力宜しくお願いいたしますね!
コメントなども稀に頂けると喜びます^^
はい、じゃあ神楽ちゃん。
神楽「おう!じゃあまあちょっくらゆっくりしていけアル!」
銀時・新八・小唄「ひでえ!!」
。+.。゜:;。+゜+。::゜。:. 目次 ゜。+。。+.。゜:;。+゜+。::゜。:.゜。+。
>>1 【プロローグ・何かプロローグって響きがかっこいいよね】
>>2 【第1訓・自分の話を聞いてほしいならまず人の話を聴け】
>>3 【第2訓・話し上手は聞き上手】
>>4 【第3訓・回想するな、今を見ろ】
。+.。゜:;。+゜+。::゜。:. お客様 ゜。+。。+.。゜:;。+゜+。::゜。:.゜。+。
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- Re: 【いいから】 白銀こねこ*銀魂 【こっちこいよ】 ( No.1 )
- 日時: 2012/03/13 21:23
- 名前: 三森 ◆saOq5AkSFQ (ID: mVHy..WT)
【プロローグ・何かプロローグって響きがかっこいいよね】
ここは新宿・歌舞伎町。様々な欲望が渦巻く町。
そんな大人な雰囲気に似合わずそれは堂々と建っていた。
<万事屋銀ちゃん>
まぁいわゆる何でも屋な訳で。
今日も朝から元気に怒鳴り声が響き渡っていた————。
「ありえないアル!何アルか給料が酢昆布って!!
そんな酸っぱい給料認めないネ!!
あんま調子乗ってっとしばくぞこの天然パーマがァァァァァァ!!」
「そうですよう!せめてそこはどんなに譲歩したって海苔がギリギリラインじゃないですか!?
何だ酢昆布って!駄菓子じゃん!3時のおやつじゃん!
ピクニック気分ですかこのやろォォォォ!」
そして今現在、給料を受け取った平社員……もとい、メンバーの少女二人が
それを寄越したオーナー銀時に猛烈抗議中である。
いや僕だって認めてないけどね!
爆発したり走ったり飛んだり逃げたり罵られたり罵られたり罵られたりした代償が駄菓子なんてあんまりだ。
ただ酢昆布も海苔も正直あんま変わんないとは思うけど。
そしてまあここで一応自己紹介を。
僕の名前は志村新八。主にツッコミを……って知ってるよねこの感じはもう。
これ見てるってことは本篇見てるよね。いや、言わなくても分かるから。
ものすごいダルい雰囲気出てますもん。
画面ごしに「いらねぇよ自己紹介」がビシビシ刺さりますもん!
……とまあ、簡潔にまとめるならば、
僕 新八、銀さん、神楽ちゃん、小唄さん、定春が、この万事屋の現正規メンバーな訳です。
…え?本篇で見た事がない名前?
あー…、まぁ、それはおいおい紹介していく感じになるよね。うん。
とりあえず名前だけ覚えてれば何の支障もないと思いますよ。
「うるせェェェ!!この海草コンビが!海へ帰れ!!
そこで海苔助さんでも昆布君でもワカメちゃんでも好きなだけ食ってろバカヤロー!!
こちとら無ェんだよ金が!リアル一カ月一万円生活なんだよ!!」
一段落してふと後ろを振り向くと銀時が怒鳴り散らしていた。
いや、まだやってんのかよ!まじかよ!
こっち一通り紹介終わっちゃったんですけど。
「一万円もあるんじゃないアルか!」
「うるせぇよっ!もうアルのかナイのかわかんねェよ!
おっ前黄金伝説知ってっか?
浜●だって、あの野生児●口だって一カ月一万円じゃ足りねぇんだぞ!
こちとらガキ共と巨大犬抱えて一カ月一万円で足りるかコラァァァァァ!!」
「いやいやいやいや、ちょっ、長いよ怒鳴り合い!
プロローグでいつまでそれやってんの!?」
いよいよ僕もツッコんでしまい4人で大乱闘になるかと思いきや————
ピンポーン
緊張感のないチャイムが鳴り響いた。
……客ッ!?
全員が目を光らせて、喧嘩も忘れて一目散に玄関に走る。
応接室に残るのは定春の欠伸が一つ。
さぁ、今日もにぎやかな万事屋ライフの始まりです。
- Re: 【いいから】 白銀こねこ*銀魂 【こっちこいよ】 ( No.2 )
- 日時: 2012/03/14 11:00
- 名前: 三森 ◆saOq5AkSFQ (ID: mVHy..WT)
【第1訓・自分の話を聞いてほしいならまず人の話を聴け】
鳴ったチャイムに浮かれて出迎えに行った一行であったが、
「すみませえーん、銀時くんいますかー」
玄関先でのその訪問者を見つめ、小唄を除く3人の顔は盛大に引き攣った。
「あっ、桂ですけどー。今日新作のモンハンをやる約束を」
「してねぇだろてめェェェェ!!」
ガッ、といつも通り華麗な銀時のかかと落としが決まり、桂は地面と熱いキスをかわす。
そんな光景を遠巻きに見つつ、小唄の脳内が「何だこの人」で溢れ返っていた。
万事屋歴1週間の小唄は桂との対面が初めてだったわけで。
そんな小唄の熱い視線を受けてなのかはしらないが、おもむろに顔を上げた桂は、
万事屋に新しく増えた少女の姿を見てハッと息を飲んだ。
ああ、嫌な予感がする。
銀時はそんな彼の様子を見て口端をヒクつかせるしかない。
「銀時……まさか、貴様……」
「や、あのな、アイツはちょっと訳有りで」
「最近はやれデキ婚だぁやれ想像妊娠だぁふしだらな世の中だとは思っていたが…!」
「想像妊娠は違ぇだろ!!いやだから、アイ」
「誰の子だ?いや誰との子だというんだ?」
「いやだから」
「ああ嫌だはしたない!!ああ腐ってますよ!腐ってますよ日本!」
「いやだか」
「やはり俺達が変えるしかない!この日本を!」
「いや」
「それにしても俺というものがありながら貴様……!」
「いやだから違ぇっつってんだろうが!!!!聞けよ!!俺の話を!!!
あと俺というものがありながらってお前とは何もねぇだろーがァ!!」
ガッ、と再び銀時のかかと落としが桂の脳天を直撃し、桂はしばらく痙攣した後に動かなくなった。
「おい神楽、捨ててこいこれ。今日確か不燃だったよな」
「えー嫌アル。またご近所さんに「変なもの捨てて…」っていう視線を投げられるのは耐え難いネ。
新八行ってヨ」
「えー僕だって嫌だよ。第一これ不燃なの?もう既に熱く燃えたぎってる気もするけど…。
今日のゴミ当番小唄さんでしょ?」
「ええええええ!
こんな初対面でトラウマになりそうなもの見せられてそんな事できる訳ないです!
銀さんいつも分別しないんだから今日くらい分別して捨ててきてくださいよ!!」
「めんどくせーなァ。もう窓から投げりゃいいんじゃね?」
「待て!!落ち着け!分かった、分かったから!!
今日はれっきとした依頼があって来たんだ だからまず下ろせ!!」
慌てたように桂が顔を上げ、とりあえず話だけは聞く、という事で落ち着いた。
小唄は内心で思った。
「不死鳥か!!コイツ!!!」と。
- Re: 【家まで待てるか】 白銀こねこ*銀魂 【バカ野郎】 ( No.3 )
- 日時: 2012/03/14 13:14
- 名前: 三森 ◆saOq5AkSFQ (ID: mVHy..WT)
「…して、そちらの娘は……」
「……み…水魚月小唄(みなづき こうた)です、17です、宜しくお願いします」
もはや不死鳥のように、かかとを落としても落としても死なない彼を前に彼女はビクリと肩を震わせた。
テーブル越しに顔を合わせながらものすごい勢いで目を合わせない。
合わせたら負けだと思っている。
「銀時の……いや、お母さんは誰だい?」
「おいだから俺のガキじゃねぇっつってんだろ!17っつったのが聞えなかったのかバカ!!」
桂は銀時のシャウトを意にも介さない。
「お……お母さんは…」
小唄が少しだけ目を伏せる。一拍、少しだけ間を空けてそして言った。
「お母さんは今海の底です。」
「…………!!」
途端、みるみる桂の目が見開かれて、ガッと小唄の肩を思い切り掴み詰め寄った。
ここで悲鳴を上げなかった私(小唄)の努力を誰か褒めてほしい。
「そうか…辛かったね……!」
「…え?いや、あの、自分で決めた事で」
「いや、いい!もう何も言わんでいい!」
「え?いやあのもしかして何か勘違」
「辛い事思い出させて悪かった…!いや、いくらでもいるといい!
こんな汚いゴミダメのような所でよかったらいくらでもボスニアヘルツェゴビナ!!」
メシリと食いこむのはまたしても銀時のかかと。
ていうか、なんで毎回かかとなの?かかとに何の思い入れがあるの?何なのこのかかと縛り?
「だァかァらァ!てめえは人の話を最後まで聞けっつうんだよぉぉぉ!
しかもお前が今さりげなく汚いゴミダメって言った所俺の住んでる所だからね!ていうか!」
ビシッと小唄を思い切り指さし、銀時。
「コイツ魚人の天人だからね!海の底で正解だからね!!むしろ陸にいる方が事件だからね!!」
「やだなぁ魚人とか。
人魚姫とかフィッシュクイーンとかもっと可愛い言い方あるじゃないですかー。」
「フィッシュクイーンってあんま可愛くねぇし!何かちょっとキモいし!!」
「や、あのすいません銀さん。」
やや引き気味に手を上げたのは新八。
今にも掴みかかりそうな銀時をどうどうとなだめる。
「桂さんもう(気絶して)聞いてません。あと神楽ちゃんがそろそろ飽きてます」
【第2訓・話し上手は聞き上手】
「で、今回の依頼というのはだな」
何事もなかったかのようにまた復活した桂は、お茶をすすりながら切り出した。
ゴソゴソと自分の羽織の内側をまさぐり、一枚のチラシを取り出しテーブルに乗せる。
「「「「HARU COMIC CITY 2012 ?」」」」
一様に怪訝な声が揃い、桂はうんうんと頷いた。
「ああ、何でも巷で噂の春コミとやらでな。
何でも我こそはという漫画好きの猛者達が自分で執筆したものを売る祭典らしい」
「で、それがお前に何の関係があるアルか」
「よく聞いてくれたリーダー!!
実はこの祭りに我が一派で参加し、皆に攘夷志士のすごさを分かってもらえるような執筆物を売ろうと思う」
「売りゃぁいいじゃねぇか。俺達を巻き込むんじゃねぇよ」
銀時は気だるげに欠伸をつき、床に落ちてるジャンプを読み始めた。
「いやしかし元より根から硬派な我々ではいまいちパンチのあるものが書けなくてだな。
そこでそう毎日仕事もせずにゴロゴロゴロゴロ漫画ばっかり読んでるお前に助言をもらいにきたのだ!」
「それが人に物を頼む態度か!!!
ぜってぇ嫌だ、めんどくせえ、もはや何がめんどくせえか考えるのもめんどくせえ」
「で、これが一応今のところ作ってみた下書きなのだが……」
「だからてめぇは聞けよ!!人の話をよ!!!」
またしても桂が懐から取り出したもう一枚の紙に、
彼等は絶句する事となった。
- Re: 【家まで待てるか】 白銀子猫*銀魂 【バカ野郎】 ( No.4 )
- 日時: 2012/03/15 19:26
- 名前: 三森 ◆saOq5AkSFQ (ID: mVHy..WT)
【第3訓・回想するな、今を見ろ】
====================================================
俺の名前はキャプテン・カツーラ!
攘夷志士に憧れるチェリーなボーイでござる。
今日は大事な約束があるんダッシュ。遅れる訳にはいかないんダッシュ。
ふと顔を上げると可愛らしい女性がチンピラに囲まれていたジョーイ。
横目に見ながら俺の心はグラグラと揺れるんだジョーイ。
……そういえばあの日もこんな夕暮れだったのだ。
そう、俺はあの日の夕暮に思いをはせたでごわす。
そう、あの日は小さな子猫が寺子屋のガキ共に囲まれていたのげす。
「やめるんだジョーイ!!!!」
そう、あの時俺はそう叫んだジョーイ。
今肩に乗っているのはその時の猫だジョーイ。
その時の俺の煌々とした高ぶった気持ちを再現するならばそれはそうきっと天の———(中略)
((中略))
((中略))
そんな事に思いをはせながら俺は嬉々としてドジョウ釣りにむかうのだったジョーイ。
====================================================
「あ゛あ゛あああああああああああああああ!!!!!」
ビリィ!と紙が引き裂かれる音と、銀時の絶叫が部屋中にこだまする。
「ああッ!何をする銀時!!しかもまだ序盤の第一章で!!?」
「序盤だ?これで序盤だと!?どーでもいい事ダラダラ長すぎんだろ!
つーかつまんねーし長げーし相変わらずテメェの脳みそは何考えてるか分かんねーし回想ばっかだしつーか回想しかなかったし主人公の喋り方安定してねーし最終的でジョーイとかダサい語尾が採用されたっぽいし結局女助けたのか分かんねーし最終的にドジョウ釣りだし回想多いしあ゛あ゛あああああああああああああああ!!!!」
さすが桂の執筆物というべきか。
人格を崩壊させる何かがあるらしく、銀時のツッコミももはや長すぎて読みにくい事この上ない。
「いや、読者に考えさせるエンドにしようと思ってな」
「うるせーよ!!何かそれっぽい事言ってんじゃねーよ!!」
「ハッハッハ、俺の才能に嫉妬か?
全く、貴様は俺のやることにすぐミソをつけたがるな」
「ミソっつーかもう最初っからクソまみれだからね!硬派のこの字もないからね!!」
銀時の酷評も特に答えた様子もなく、桂は次に絶句していた他の3人に向き直る。
「で、皆にも感想を聞きたいのだが……」
「「「……………………………。」」」
3人の顔の陰が濃くなる。
銀時の言葉ではダメだった。
誰かが言わなくてはいけない。
誰かが彼の目を覚まさせなくてはいけないのだ。
「ぜ……」
静かに口を開いたのは小唄。
「………前衛的、ですね。」
「おお!そうか!いや小唄殿は見る目がある!!」
ああ!ダメだ!なんか褒め言葉にとられたよ!?
いや、包んだ私が悪いけど!彼にオブラートなんて高度なものを使った私が悪いけど!!
「いや、ヅラこれはダメアル。つまらなすぎてある意味兵器ネ」
「はっはっは、リーダーには少し大人向けすぎたかな?」
撃沈した小唄に変わるように、サラリと鼻をほじくりながらの神楽の忠告も堪える様子は微塵もない。
「あの、」
満を持して新八が口を開く。
なまじ中途半端な事を言ってもダメだ。
もはや心を鬼にするしかない。
「お言葉なんですけど桂さん…コレ多分売れないですよ。微塵も面白くないです」
「Σ何!?お言葉すぎる!」
「あとキャラに好感持てないです。なんかキモイ」
「こ、小唄殿!?」
「話も小指の皮ほども面白くねーぞ」
「リーダー!?」
桂が揺らいだ今、ここぞとばかりに追撃が加わっていく。
「全然攘夷関係ないですしね」
「内輪ネタみたいな痛い感じになってますね!」
「語尾でキャラの特徴出そうとしてるのも痛いアル」
「…………………………!」
「…まあそういうこった。最初からお前には敷居が高すぎたんだよ。
やめとけ、恥かく前によ」
見せたのがまあ身内で良かったじゃねーか。
怒涛のような愛のムチ(?)の後、そうダルそうに銀時が締めた。
「いやしかし……!」
桂が困惑したように言う。
いやあのストーリーで何でそんなに自信持てたんだよって話だが。
何だかそれを見て、桂とはほぼ初対面だった小唄の良心がチクリと痛んだ。(これから先慣れていくにつれて、この時の選択は失敗だったと常々思う事になるが)
「……大丈夫ですよ桂さん」
そう呟いた小唄の声に桂を除く全員が目を剥いた。
「折角わざわざここに依頼に来てくれたんです。何とかしますよう」
「小唄殿……いや、編集長……!!」
何やら不愉快なあだ名をつけながら、桂が顔を上げる。
銀時が小声で「何言ってんの?何勝手な事言ってんの!?自分がどんだけ難解な事言ってんのか分かってんの!!!?」と小唄の肩をガクガクと揺らしているが、口に出した手前後の祭りだ。
「大丈夫です。
あと15秒くらいしたら銀さんも『ちっ、しょうがねぇなぁ』とか言いながら頭掻きはじめますよ」
「何が大丈夫なんだてめぇコラ!!そんで何でそういう事言うんだお前は!!
そんな予知されて誰が今更仏心なんか出すかふざけんなァァァァ!!」
「最初から『任せとけ!』なんていう銀さん、銀さんじゃないですもんー。
最後に何だかんだ言って重い腰を上げるのが銀さんなんですよ」
「ちょ、やめてくんない。人を不器用な優しさの持ち主みたいに評するのやめてくんない!!」
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