二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- {銀魂}ヅラとわたし♪
- 日時: 2012/04/06 07:56
- 名前: キノコアイルー (ID: GYxyzZq9)
※1めちゃくちゃです。
※2妄想です。
※3絶対言わねーよっていうことを言います。
※4出てくるキャラは少ないです。
それでも大丈夫なら、どうぞ。
1話 逃走
タッタッタッ………
タタタタッ……
わたしは桂さんに連れられるがまま、屋根の上を、全力疾走。
沖田さんのバズーカ音が、声と共に近くなってくる。
「桂ーアァ!!逃がしゃしねーぜィ!」
「おい総悟!あんま撃つんじゃねェ!あの女にあたったらどうすんだ」
ドガアアアアアン!!!!土方さんの声を遮る騒音。
「沖田さん!?土方さん飛んでます!!土方スペシャルのマヨ並に血が
ギャアアアアアアア!!」
「死んじまいなァ」
「いやもう死ギャアアアアアア」
ドオオオオン!(……何やってんの…)
あきれながらも飛んでくる屋根の欠片をよけていると、
「絢加殿 こっちだ」
そう言って桂さんがわたしの手をひき、何処かの家の二階にはいった。
「桂さん…?大丈夫なんですか?勝手にはいっちゃって…」
「大丈夫だ、心配するな。ここは俺の友人の家で、幾松と言って」
「い く ま つ ?」
わたしの脳裏に、色々なことがうかぶ。幾松………イクマツ………いくまつ………?だ れ ?
その時、窓から真撰組がはいってきた。最初に沖田さん、続いて隊士たちが押し合いへし合いしながら、桂さんを捕まえようとする。
「ちっ…仕方ない…絢加殿!」
「えっ?」
桂さんはわたしの手をしっかり握り、駆け出そうとした。
「痛っ!!」
足に激痛が走った。なんだろう…?
「どうした?大丈……」
桂さんは一瞬止まって、すぐわたしをおんぶした。
「キャッ!ちょ…か…桂さんん!?」
「その足では歩けまい!しっかり捕まっているのだぞ!!」
桂さんはわたしにそう言うと、懐から『んまい棒』を取り出した。桂さんはわたしが何を言うまでもなくなげた。
んまい棒は煙をだした。
「うわつ!!な、なんだァァァ!?」
「かつ……ゲホガハゴホ」
(桂さん…)
桂さんは、わたしをおぶって重いはずなのに顔色1つ変えない。ずーっと、走り続けてる。
桂さんが何かにつまずいてころぶ。わたしは飛ばされ、屋根からおちた。まずい、死ぬ!
「キャアアアアア!!!」
「絢加殿ーーー!!」
わたしが落ちていく先には何もない。ああ、もうここまでか…
わたしは桂さんをしっかり見て呟く。
「さようなら」
「絢加殿ォォォ!!」
わたしが落ちた先には、土方さんがいた。土方さんがわたしをキャッチし、桂さんは固まった。
「おい桂ァ!この女がどうなっても良いのかー?嫌ならおとなしく降りてこい!」
わたしのために、桂さんが捕まる…?
「…行ってください」
「な…?」
「早く行ってください…」
「しかし…絢加殿は…」
「行ってって言ってるでしょ!!」
わたしは怒鳴った。涙が出てくる。
「わたしのことなんか、ほっといていって!にげて!!
わたしを助けてどうするの!?こんな足なんだよ!?足手まといになるだけだよ…
わたしは桂さんが捕まるとこなんて見たくない!」
「そ…それでは絢加殿が……!」
わたしは 微笑む。
「大丈夫…信じて。わたしは、死なないから…」
桂さんはうなずいて、爆弾を投げた。
煙とガレキで前に進めない。
隊士たちは諦めて、こっちへ来た。
「桂は逃したが、女は確保した。で」
「ちっ…何やってんだィ、土方」
沖田さんが呟いた。
「今土方っつった!?言ったよね!?土方って!土方ってェェ!!」
(うるさいなぁ…)
「うるさいです バカタ」
「バッ…………!!!!」
「ひひひひ土方さんに…!」
隊士が青くなった。
「おいテメー」
そういって立ち上がったのは、沖田さん。刀を手にしている。
「あのなァ…」
わたしは沖田さんをみつめた。
「どうせなら『アホ方死ねコノヤロー』と言えぇぇぇ!!!」
土方さんが刀をにぎる。
「よーしそうごそこに座れ介抱してやる」
(はあ…何こいつら)
わたしは呆れて窓の方を見た。(桂さん…どうしてるんだろ…)
わたしはじっと、空をみた。
第一話 逃走 完
- Re: {銀魂}ヅラとわたし♪ ( No.17 )
- 日時: 2012/10/11 06:20
- 名前: キノコアイルー (ID: GYxyzZq9)
気を取り直して、続き書きます。
第9話 洞窟
桂さんとわたしは、真選組屯所の裏にある森を、走りに走っていた。
何度も何度も足をすり切ってしまったし、つまずいて転んだ。でも、止まらない。止まるわけにはいかない。
後ろの方から、笛の音とサイレンの音が聞こえてきた。でもわたし達は会話をしないで、ただただはしった。
桂さんはある洞穴の前で足を止めた。
時間も時間だし、場所も場所だから、中は見えない。
けど、よく見れば、ここは洞窟だと分かる。
どうして桂さんはここで止まるの?
真選組が追ってきてるのに------。
桂さんはわたしの手をとって、洞窟の中に入っていった。
真っ暗な中を、明かりもなしに進む。
やがて、ぼんやりと明かりが見えてきた。
(なんだろう…何があるのかな)
桂さんが足を止めて、誰かを読んだ。
「仰項!いるか、仰項?」
すると、洞窟の壁から、ニュッと手が出てきたから、わたしはギャッと叫んでしまった。
クスクスクス…。
「初めまして、絢加さん。僕は仰項。桂くんの友だちです。よろしくお願いします。…(クスッ」
「わ、わたしは、絢加…。あの、その、わ、笑わないで…」
さっきから、桂さんと仰項はクスクス笑ってる。
わたしの驚き方が面白かったらしい。
わたしが叫んだあとなんて、2人は笑い死にしそうだった。
「す、すまない絢加殿…(クスクス)あまりにも声と、か、顔が…(クスクス)」
「もういいですから!笑わないでくださいっ!」
わたしは、真っ赤になって怒鳴った。
ああ、やっと会えたと思ったのに…
こんな事になるなんて…ついてない! わたしは桂さんと仰項をキッと睨んだ。
「いつまで笑ってるんですか」
二人は同時にわたしを見て、これ以上はマズイと悟り、笑いをこらえた。
「…全く、いい加減にしてよ…わたし、桂さんを逃がすためにわざわざ捕まったのに、助けに来ちゃうし…。
別にわたし一人でも逃げられたのに!
自分が捕まるかもしれないのに、何で来るんですか!?」
わたしはお酒を飲んだかのように愚痴った。
本当のところ、桂さんが助けに来てくれてすごく嬉しい。
けど、素直に言うのが恥ずかしい。
つい、意地を張って、思ってないことをいってしまう。
わたしはなぜ自分が<ツンデレ>と呼ばれるのか、分かった気がした。
その日の夜
「桂さん…」
「ん?何だ、眠れないのか?絢加殿」
「ん…そういう訳じゃないんですけど……」
「じゃあ、何だ?寒いなら一緒に寝るぞ?」
バシッ。
わたしは桂さんを叩いた。顔が赤くなる。
「なっ…何をする、絢加殿!」
「…い、一緒に寝るだなんて!!」
「…?」
桂さんはそういうつもりで言った訳じゃないと思う。
でも、意識しちゃう。
「…わ、わたし…お礼を言いたくて」
「お礼…?なぜだ?」
「た、助けてくれたから…自分が捕まるかもしれないのに…」
「絢加殿…」
「………!そっ、それだけ!じゃあね!」
わたしはそそくさと立ち去った。
顔が赤い。
その日、わたしは眠れなかった。
第9話 洞窟 完
- Re: {銀魂}ヅラとわたし♪ ( No.18 )
- 日時: 2012/10/18 21:56
- 名前: 神無月飛鳥 (ID: f2zlL8Mb)
お久しぶりです。
私も、最初は訂正の仕方がわからなくて苦労しました。
六花の字は、今後正しく表記してくだされば別にかまわないのでいいんですが、訂正の仕方がわからないと結構苦労すると思うので、↓にやり方を書いておきます。
1、まず、訂正したい記事の『ロック/修正』を押します。
2、「記事を修正」を選択し、でてきた「パスワード」のところにパスワード(いつも文を書くときに出てくる「記事メンテ時に使用」っていうあれ)を入力し、送信します。
3、そうすると、その記事が修正できるようになります。
4、修正し終わったら、『記事を修正する』(だったかな)を押します。
これで完了です。
あ、あと、私が投稿した猫ちゃんですが、自分で恥ずかしくなってきたので、消しておきます・・・。
- Re: {銀魂}ヅラとわたし♪ ( No.19 )
- 日時: 2012/12/21 19:06
- 名前: キノコアイルー (ID: GYxyzZq9)
ごめんなさい!
ずっと没収されていて書けませんでした…
見てくれている方はいないでしょうが
続き、書きます。
本っ当にごめんなさい……
では。
- Re: {銀魂}ヅラとわたし♪ ( No.20 )
- 日時: 2012/12/21 22:36
- 名前: キノコアイルー (ID: GYxyzZq9)
第10話 さあ、行きましょうか
霧がかかった、早朝の森。
ひんやりとした空気が、わたしの心を一掃してくれる。
わたしは胸一杯空気を吸い込んだ。
「ふぅ…スッキリする〜♪」
と、強ばった体を解すために伸びをする。
(一日位しか捕まってなかったなんて…信じられないな)
そう、確か、そのくらい。
…あれ?
一日、だっけ?
もう少し長かった気がするけど……?
やばい…。
時間とか全く分からない…。
まあ、それは置いといて。
「桂さん、仰項さん、早くしてくださいよ〜!このままじゃ、追い付かれて捕まっちゃいますよ!?」
と、二人に呼び掛ける。
「ま…待ってくれ…!あっ…足が!!」
息をきらし、遅れぎみの桂さんと、
「ん〜、僕、走るのってあんまり好きじゃないんですよぉ…あ、痛い」
と言いつつも普通についてきている仰項さん。足に刺さったトゲを引き抜こうと片足で跳ねながら。
「…桂さん。仰項さんも桂さんと同じような状況なのにフツーについてきてますよ」
「ぎ、仰項…は……隠密っ…御、庭番集…御頭だか…ら……辛くないんっ…だ……」
「あははっ、桂くん、何を言うのかと思えば…僕はただの、ターミナル管理者ですって。そんな大層な者じゃないよ」
ううん…。
本当なのか、嘘なのか。
いつも笑っていて、感情を表に出さない仰項さんは、何を考えているのやら、全くのナゾ。
もしかしたら、あの人より------。
頭にふと、ある人が浮かぶ。
高校生のころ、この辺りの森に迷い込んだとき、助けてくれた人。確か歳は、あの時は27。今はもう、32歳だろうか。
とにかく素敵な人だったが、不思議な雰囲気だったっけ------。
わたしはハッとして、頭を激しく振った。
今は逃げることに集中しなければ!
太陽が登り出した頃。
真選組の隊士達の声がそう遠くない所から聞こえてきている事に気がついた。
「まずいです!真選組が追い付いて来ちゃってますよ!」
「ん、どうしましょうか」
「あ…足がァァ…」
「……」
「……」
「……」
「…いや、”どうしましょうか”、じゃなくて…。
真面目に考えなくちゃですよ!?捕まったらわたしたち皆…」
「まあ、そうですね…もう少し真っ直ぐ行けば、開けた場所があるはずです。今はとにかく逃げなければいけないのですが」
仰項さんはここで一旦言葉を切ると、苦しげに走っている桂さんの方を見る。
「あの様子では、そう遠くへは行けないでしょうしねぇ〜」
と、ニコニコと言う。
「…楽しんでません?この状況」
「ふふ…そう見えますか?」
見えます。
見えすぎます。
わたしはため息をついて、とにかく、と、顔を叩いた。
「早く逃げなきゃですよね。そこにいってみ------あ!!」
わたしはふとあることを思い出した。確かこの辺りだったはずだ。
「…?絢加さん、どうしました?」
問いかける仰項さんに満面の笑みを向け、告げた。
「そんなとこより、もっと良いところがあるんですよ!思い出しました!そこなら桂さんも仰項さんも休めますよ!」
「それは…本当ですか!?」
「や…休める……のか…!?」
「はい。村なんですけど、そこに友達がいるんですよ。そこならきっと、ゆっくり休めます!」
わたしはニヤッとドヤ顔した。
「さあ、行きましょうか」
陽が少し高くなった。
わたしたちは空腹と疲労で会話もなく、無言で村の門を見上げた。
とても大きい門で、ついついあんぐりと口があいてしまう。木の門なのだが…なんと言うか…
巨大すぎて、突き破れる気がしない。
わたしたちがぼへーっとしていると、ギギ、ギギギ…ィ…と思い音をたてて門があいた。
そして、わたしたちは本当に声を失った。
その『村』は、村と言うより小さな『街』だった。
建物は洋風と和風が要り混じっていて、屋根がとてもカラフルだ。パステルカラーが特に多い。
道は石造りで、17世紀のフランスを思わせる。
そしてこの 村 の中心に、とてつもなく大きな城がたっている。どことなくタージマハルに似ていた。
その窓から、見覚えのあるリボンが------。
「六花!?」
六花、お金持ちだったのか!?とつい叫んでしまう。
ああ、本当に、謎だ。
第10話 さあ、行きましょう 完
- Re: {銀魂}ヅラとわたし♪ ( No.21 )
- 日時: 2012/12/23 20:07
- 名前: キノコアイルー (ID: GYxyzZq9)
第11話 はじめまして
「少し、お待ちくださいませ。お嬢様に確認して参りますので」
「ああ、はい」
「お茶等はお飲みになられますか?」
「あ…お構い無く」
従者が去っていって、ただっ広い応接間には、わたし、桂さん、仰項さんが残された。
なんだか自分達がとても場違いな所にいるようで、ソワソワしてしまう。
ここには貴族たちが集まるようで、めかしこんだ女性や男性が大勢いる。当然、わたしたちは物珍しそうにガン見される。
中には、桂さんを見て赤らむ女性や、仰項さんを見て赤らむ女性がいた。わたしなどに興味を持つ男はいるわけもなく------…。
「あの」
…いた。
物好きだな…。
そう思いながらも、声を掛けてきた人を振り返る。
できる限り優雅に。
「____はい。何か御用ですか?」
そしてその瞬間、抱き抱えられた。
「っ…!!え?あの!?何をするんですか!ちょっ…」
「あ、暴れないで!何もしないから…」
優しそうな声。信用していいのかわからないけど、とりあえず今のところは何もされそうにないので、もがくのをやめた。
すると男はホッとため息をついた。
「驚かせてしまって、ごめんなさい。僕はただ、貴女とお話がしたかっただけなのです…」
だからって、抱き上げるなよ!と言おうとして顔をあげた。そのとたん------。
「……っ!!」
わたしは言葉を失った。
貴族の男はとても優しい顔をしている。青くてくりくりとした目で、睫毛が長い。毛先に少しウェーブがかかっている栗毛色の髪がとてもきれい。すっと通った鼻筋。ほんのりピンク色の頬。
そして、全ての女子を惹き付けるであろう笑顔------。
「はじめまして。僕はガブリエル・ディクトと言います。以後お見知りおきを」
「あ…わたしは絢加です。えーと、そこの、長い髪の人が桂さん。メガネをかけた人が仰項さんです」
と、ポカンとしている二人も紹介する。ガブリエルは二人にお辞儀をして、わたしに尋ねた。
「あの二人とは、どういう関係で?」
「どういう関係って…えーと、共h」
「絢加殿と俺と仰項は友人だ!」
桂さんが割って入る。
ガブリエルは少し目を細め、『友人…か』と呟いた。
「じゃあ絢加はどちらかと付き合っている訳じゃないんだね?」
「…え?」
「なら、こうしても怒らないかな」
「…ガブリエル?」
ガブリエルは妖しい笑みを浮かべた。
一方 銀時は
「…あれ?」
彼が目にしたのは、がらんとした真選組の屯所だった。
神楽、新八、定春、お妙、きゅうべえも呆然とする。
「ぎ、銀さん、これは一体…?」
「何もいないアル!アネゴォ、きっとダメガネが隠したネ!こいつの仕業に違いないヨ!」
「いや、ちょっと神楽ちゃん!?何で僕を疑うの!さっきからずっと一緒に……って誰がダメガネじゃボケェェェェ!!!」
「神楽ちゃん、そういう時はね、お腹を思いっきり殴って、居場所を吐かせてハーゲンダッシュを買ってこさせるのよ」
「妙ちゃん。新八君にはレンズをかってあげよう」
「いや、姉上ェ!?何で僕が知ってること前提なんですか!ってか、そんなことされたら居場所吐くどころか吐くわ!違う意味で吐くわ!きゅうべえさんも!!なんでレンズ!?普通メガネでしょうが!いや普通でもないけど!」
「とにかく誰か探し出して…」
と、その時だった。屯所の奥から、誰かが出てきたのは。
「あれ?旦那じゃありやせんか?チャイナ娘もいやがる」
そう。サド王子沖田だ。
「!沖田さん…」
「おー総一郎君じゃないの〜」
「総悟です」
「沖田さん、一体どうしたんですか?どうして誰もいないんd」
新八は言葉を切った。彼の目には、取っ組み合いをする神楽と沖田がいた。
「うがァァァ!!」
「おいィィィ!!人の話を聞けェェェ!!つーかなんでアンタら会うといつもそうなの!?」
新八がそうツッコんでも当然彼らの耳に届くはずもない。彼らはその後もずっと取っ組み合いを続け、やがてお互いを認め合うのだった。めでたしめでたし。
.+☆終わり☆+.
「終われるかァァァァ!!!」
そんな新八のツッコミは、いつまでもいつまでも、空に響いていた。
第11話 はじめまして 完
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