二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

【ヘタリア】雪椿よりなお潔く【オリキャラ募集】百人一首風
日時: 2012/07/13 23:28
名前: 藤桜 (ID: RfGF3WeF)

もしこの出逢いが、悲劇への序曲にすぎないとしても
この別離は、決して終焉でないと信じたいから

もし、神様がいるとして、もう一度だけチャンスをくれたなら
きっと、微笑んでみせる

『貴殿に出逢えて、幸せです』

ああ、もう遅い

─────────
どうも、藤桜です!

また飽き性の癖に長編を書こうなんて無謀な真似を…


今回はWW2〜冷戦までのお話なので、重苦しいと思われます

因みに、百人一首の歌に沿ったオムニバスを…予定している次第です、はい

ちなみに、百人一首の解釈については、多分に藤桜の独自解釈が見られます、ご注意ください


それと、コメくださると、狂気乱舞します

Page:1 2 3



Re: 【Apヘタリア】雪椿よりなお潔く【オリキャラ募集】 ( No.1 )
日時: 2012/07/14 21:38
名前: 藤桜 (ID: RfGF3WeF)

【澪標】

その日、ドイツのもとに、一通の手紙が届いた

そこには、美しい毛筆で

『わびぬれば 今はたおなじ 難波なる
       みをつくしても 逢わんとぞ思ふ』

と、書かれていた

「身を尽くしても」
ドイツはぽつり、と記憶に残った文を呟いた

───そこは、『澪標』(みおつくし)とかけているのです

耳に甦る、懐かしい声

「逢うことが許されないとしても、海で標となる澪標のように、この身を尽くしても逢いに行きたい」

この短歌の意味を、確か彼女はそう言っていた

「この身を尽くしても、逢いに行きたい」

…それは、決して許されないし、そも、彼女がドイツの為に身を尽くすなど、不可能だ

本当は、こうして手紙を出すことさえはばかられるのだ

なのに、送ってくれた、
手紙の椿の香りに彼女を思い出す

(それでも、逢いたい、声を聞きたい、


触れたい


と、そう思うのは、俺の我が儘か?)


Page:1 2 3



この掲示板は過去ログ化されています。