二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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旅人は陽気に歌う。__短編小説
日時: 2012/07/17 21:05
名前: 生卵。 ◆l5afVy7QjU (ID: W6MelwHU)

「溶けた鎖骨にキスをして」

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初めまして、生卵。です!
普段はコメディ・ライトで活動をさせてもらっているのですが二次での小説も書きたい、と前々から思っていた為この度書かせて貰う事になりました

ここはひとつのジャンルに拘ることなくたくさんの漫画などのお話を書かせてもらおうかな、と思っております。
今まで二次ではこのように短編しかやった事が無いため長編はあまり得意ではないです、なのであまり長いお話は書かないだろうと思っております。

!あてんしょん!
・生卵。は飽き性です、続きそうなお話でも続きません。
・深い内容とか考えられない((
・キャラ崩壊が多いかもしれない
・ギャグとかが下手です、本業は胸糞悪い感じのお話ですので。
・更新速度に定着はない


以上をご了承の上で宜しくお願いいたします
どうか「旅人は陽気に歌う」を楽しんでいただければ幸いです。

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Re: 旅人は陽気に歌う。 ( No.1 )
日時: 2012/07/17 21:04
名前: 生卵。 ◆l5afVy7QjU (ID: W6MelwHU)
参照: ▼メニュー

(古びた新しい絵本の目次)

[病んでる少女と優しくなりきれない人形の話]/薔薇乙女>>2
[友達が欲しかった寂しがりやな絵の話]/ib>>3
[過負荷の少年と悪平等の話]/めだかボックス>>4
[意地悪でひそかな意思表示の話]/inzm>>5









Re: 旅人は陽気に歌う。 ( No.2 )
日時: 2012/07/17 20:17
名前: 生卵。 ◆l5afVy7QjU (ID: W6MelwHU)

 (人の不幸は蜜の味。だったらあたしの不幸は苦汁だね)

窓からさあと吹く風は姿かたちは見えないけど確かに私たちを通り過ぎて、まっすぐまっすぐどこかへ消えていってしまった

「ねえ水銀燈?」

銀のさらさらと細長いが風に乗ってそよそよと優しく揺らめいた。
いつものように髪をとかしているめぐの声は柔らかかった。

「なあに」
「深淵ってどんな所なのかしら」

クスクスと小さく笑いながら問いかける。
水銀燈はめぐを横目で見るように首だけを少し動かした、その顔は少し不機嫌そうに眉間にしわが寄っていた

「急にどうしたのお馬鹿さん、気持ち悪いから止めなさい」
「怪物と戦う者は自らが怪物とならぬよう心せねばならない。 何故なら お前が深淵を見つめる時、深淵もまたお前を見つめ返すのだから」

少し長いめぐの言葉にさらに眉間にぐっと力を込める水銀燈。

「私はね、水銀燈。怪物と戦ったことはないけれどきっと深淵っていう所にはすぐ行けるような気がするの、ビルの屋上の境界線を飛び越えるように刃物で私のポンコツを突き刺すように、きっと簡た—」

悲しそうに、淀んだような憂いを秘めた瞳で微笑みながら自分の心臓に手を当てて話す。
水銀燈は何が気に入らなかったのか話を最後まで聞くでもなく目具の手に握られた櫛を弾き飛ばして羽で窓枠まで飛ぶ、

「深淵だか怪物だか知らないけどわけのわからないこと言ってんじゃないわよ、今あんたに死なれると困るのはこっちなのよ」

背中を向けたまま口から発するのはとげとげしい言葉。

「それでも、契約してくれたのは貴方でしょう?水銀燈」


   (あんたと居てもいい事なんてありゃしないわ)


   (人の不幸は蜜の味、私の蜜を吸い尽くしてね、いつか空に飛びたいの)




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はい、後書きと言う名の補足です。
めぐちゃんが私の蜜だなんだと言ってるのは自分の命です。
めぐちゃんにとっての不幸→生きてること→命
みたいな感じでパーン!なったのでやりました。全体的に暗いっすね((

Re: 旅人は陽気に歌う。 ( No.3 )
日時: 2012/07/17 20:21
名前: 生卵。 ◆l5afVy7QjU (ID: W6MelwHU)

(零れ落ちるのはただの油脂、泣き叫んでも君の笑顔はもう見れない)


「好き、嫌い、好き、嫌い、」
「絶対一緒に出ようね!」
「赤の薔薇も好きだけど青い薔薇も素敵ね!」


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「寂しいなあ、寂しいなあ…きっと外の世界は楽しいんだろうな」

外の世界なんてはじめは知らないで良いものなんだと、私は額の中の存在なのだと理解しているつもりで自重しているつもりで自嘲してるつもりだった。

ただ、絵の中から見る外の世界は楽しそうで
ここに無い暖かい物を沢山感じ取ることができたんだ

「よろしく」その一言がすごくうれしかったんだ、紙の上のインクの存在の私が初めて暖かいと思って息が詰まるくらいに幸せってものを実感できたんだ

あたしは外に出るためにたくさん勉強だってしたんだ、花だって持ってるんだなのにどうしてこうなってしまったんだろう。


体が熱い、熱いよイブ
息ができなくて苦しくて凄く凄く悲しいよ。
ねえごめん。ごめんね謝るからまたよろしくって優しく私の手を握ってよ


(嗚呼でもそうだね、握れる手なんて始めから存在しなかったのかもしれないね)


(だってほら、もうただの紙屑)



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はい、後書きと言う名の補足的な何かです。
これは多分燃やされてる真っ最中のメアリーだと思います、いやに三か月前のサルベージなのでよく分からないです。
クリア記念にカッとなってやったので…
メアリーきっとやり直せたらもっといい方法考えてるよねって言うだけの話。中身は薄い

Re: 旅人は陽気に歌う。 ( No.4 )
日時: 2012/07/17 20:26
名前: 生卵。 ◆l5afVy7QjU (ID: W6MelwHU)

(息が詰まって行き詰る。接吻は酸欠を招く)



それは苦しい(クルシイ)ような、苦い(ニガイ)ような
おかしな感覚にも似てこれは何なのか尋ねたところでわかるのかもよく分からない。

「『息詰まっちゃうよ』」



「球磨川君、きみは僕まで平等に不幸にしてくれるんだね」
「『……』」

誰もいない教室でロッカーの上に肘を立てて座りながら安心院は悲しいような苦笑いをしている、
視線の先の男子は少し困ったような笑みを見せながら視線を泳がせて黙っている。

「無視しないでよ球磨川君、いつからそんなに釣れない奴になったんだ?」
「『言ってることがちょっとわからないな』」

とん、とロッカーから降りてゆっくりと球磨川に歩み寄る。
球磨川はわずかに後ずさるが並べてある机にぶつかり、行き詰まる。

「人間ってのは辛かったり怖かったりする記憶の方が残りやすいシステムになってんだぜ、勿論僕にも平等にそのシステムは適用されてる」

球磨川の前まで来るとゆっくりと手を上げてそっと頬に包むようにして手ではさむ。
視線をこちらに向けないままの球磨川をこちらを向くように強引に首を動かす。

「このさき生き続ける僕の記憶に、君にされたことしか残らないなんてさ。」

「きみは本当にひどい奴だぜ球磨川君」



(夢の中で僕にしたことを忘れたとは言わせない)


(このままきみを『即視』させてやってもいいんだぜ)



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後書きと言う名のh(ry
めだ箱は…めだ箱はみるだけで書くことはしないと誓っていたはずなのに!誰だデータにメモっておいた奴は!!
最後の即死はみたら死ぬ安心院さんのスキルです。本当に西尾維新先生のネーミングセンスには恐れ入る。
それはそうとなんで即死?って思いますよね、
これただの安心院さんの不幸話っぽい話で僕を不幸にしたんだしそれなりの代償を、みたいなのりで書きました
げんに小説内では安心院さんと球磨川君ばっちり目を合わせてるわけですから、
あでも「大嘘付」わすれてた…

Re: 旅人は陽気に歌う。 ( No.5 )
日時: 2012/07/17 21:02
名前: 生卵。 ◆l5afVy7QjU (ID: W6MelwHU)

(溶けたアイスに口づけを)


「ガゼル様、いつまでもアイスばかり食べてないで少しは練習してください」

頭上から声をかけられふと顔を上げればそこには仁王立ちをしているクララの姿があった。
一瞬視線をクララの方へやったがまたすぐに視線を戻しアイスを食べる事を開始しようとした。

しかしそのアイスはもはや手元になく目の前にいる相手の手にあった。
ジロリ、とクララを睨むが相手もひるまず睨み返してきた

「返せ、それは私の物だ。」

手をクララの方へさせだしたがその手は虚しくもペシャリ、と弾かれてしまった。

「キャプテンであるあなたがこの様ではDDはジェネシスの座に着けませんよ」

クララの言っていることは正しく言い返すことはできなかった。
しぶしぶ手を引き下げた。

「まだ食べてる途中だったというのに…」

小さく舌打ちして髪を手でとかすような仕種をしているとクスリ、と小さく笑うような声が聞こえた。
勿論笑っている相手はクララであった。

「何を笑っているんだ」
「だってガゼル様もう半分程度しか残っていないアイスにそんな執着しているんですもの」
「半分程度とはなんだ!半分も残ってるじゃないか!」

と言ったがこのアイスはもう包装していた袋は捨ててしまったしこの状態で冷凍庫に入れるわけにはいかない為食べるしかないのだ。

(クララのことだそれは考えていると思っていたのだが…まあいい)

それを理由にアイスを食べようと思ったがまたもその手は弾かれた

「アイスが解けてしまうだろう、食べるから早くかえ—」
「これは私が食べますから、ガゼル様は練習してくださいね」

そういってクララはすぐにアイスを食べてしまった。
がっくりと肩を落とし食べられてしまったのだからとあきらめて練習に戻った。

(あれ?でも、あれってつまり…)

そこまで考えて一気に顔が熱くなった。
横目でちらりと彼女を見るとごみを捨てに行くようで丁度背を向けていたが視線に気が付いたのか振り返って微笑みながらこちらを見てきた。

私は目が合うと焦ったように走り去って練習に戻っていった



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ただの間接キスネタです。
ガゼクラ大好きっす、可愛い可愛い。

サイトから持ってきたやつです。
エイリアっ子は本当にかわいい


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