二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 薄桜鬼〜雪村家の宝刀〜
- 日時: 2012/08/02 20:50
- 名前: 朱雀 (ID: ia9Umcvq)
初めまして、朱雀(すざく)と申します。
えっと、これは薄桜鬼の夢小説です。
主人公とか出てくる人は変わりません。
ほっとんど、ストーリーはアニメと一緒です。
主人公視点で行きます。
よろしくお願いします。
- Re: 薄桜鬼〜雪村家の宝刀〜 ( No.7 )
- 日時: 2012/08/04 21:35
- 名前: 朱雀 (ID: ia9Umcvq)
第2話 新選組
次の日———
千「んっ・・・ん・・」
翔「起きたか、千鶴。」
千「翔!ここは?」
翔「新選組の屯所。覚えてないか?
昨日ここに連れてこられたんだよ。浅葱色の羽織を着た奴等に。」
「やあ、起きたかい?」
翔が話してる時に、おそらく新選組の者であろう人が入って来た。
千鶴は警戒していたが、翔は落ち着いていた。
「すまないね、こんな扱いで。今縄を外すからね。」
千「あの、あなたは・・?」
翔「新選組六番組組長、井上源三郎。新選組の年長者幹部だ。」
源「土方さんに呼んで来いと言われてね、ついて来てくれるかい。」
翔「選択権はないんだろ。」
翔は刀を取り上げられ諦めているのだろう、やけに素直だ。
千鶴は腕を縛られ刀も取り上げられている為、何も言う事が出来なかった。
「おはよ、昨日はよく眠れた?」
千「あ・・・」
沖「みたいだね、顔に畳の跡が付いてる。」
千「え!?」
千鶴は顔を赤らめ頬を手で押さえた。
隣にいた翔は笑いをこらえるのに必死で教えなかった。
代わりに、斉藤が教えてやった。
斎「よせ総司本気にしてる。畳の跡なんかついちゃいない。」
沖「ひどいな一君、ばらさなくていいのに。」
千「むっ・・・」
「そいつ等が目撃者?ちっこいしほそっこいな、まだガキじゃん。」
千鶴の姿を見るなり、八番組組長の藤堂平助が言った。
翔は「テメ—もガキだろ。」と思ったが、
十番組の原田佐之助と二番組の永倉新八が代わりに言ってくれた。
その瞬間、土方の一括が入る。
山「まあ、そこを閉めてお座りなさい。」
千「・・はい。」
近「俺は新選組局長の近藤勇、こちらの山南君が総長、そしてこっちの
トシ、いや、土方歳三は副長を務めて・・」
土「近藤さん!なんで色々教えてやってんだよあんた!」
近「ん、ま、まずいのか?」
永「これから詮議する相手に、自己紹介はないんじゃねーの?」
原「ま、そう言うくそ真面目なところが、
近藤さんらしいちゃらしいんだけどな。」
千鶴は今の状況がつかめず、心配そうな顔で翔を見つめた。
翔は千鶴の視線に気づき笑顔を向けるものの、目は真剣だった。
土「お前の事情はそいつに聞いた。
昨日の事はきっぱり忘れるってんなら、お前は俺達が保護してやる。」
千「え?」
翔「安心しろ、こいつ等見た目ほど恐くない。むしろ優しい。」
千「ホ・・・」
土「おい小僧、テメ—にはまだ聞きてー事が山ほどある。まだここにいろ。」
- Re: 薄桜鬼〜雪村家の宝刀〜 ( No.8 )
- 日時: 2012/08/05 14:37
- 名前: 朱雀 (ID: ia9Umcvq)
第3話 俺は女だ!
話が終わったのを見計らい、源さんが千鶴を部屋に連れて行った。
土「お前、どこまで知ってる?」
翔「何が?」
土「とぼけるな、鋼道さんの事だ。」
翔「俺が知ってんのは、あの人が幕府の命令で
新撰組と言う名の実験場で変若水を作っていたという事。
それと、一月前の火事は仕組まれた事ってだけ。」
山「変若水の事は、我々新撰組の幹部しか知らない事です。
何故あなたが知っているのか聞きたいのですよ。」
翔「鋼道から聞いた。無理矢理な。
一応言っとくけど、千鶴には言うなよ、あいつは何も知らないから。」
翔は一瞬目を細めてつらそうに言った。
一応、新選組を信じて言っているのだと分かっているので、
土方さん達は頷いてくれた。
翔「あ、それともう一つ、俺の事〝小僧〟って言うのやめてくれない?
そう言う言い方すんなら〝小娘〟だから。」
近「分かった・・・って娘!?」
永「お前女か!?」
平「嘘だろ!?」
翔「嘘じゃねえ、正真正銘の女だ。。」
永「つったってよ、証拠はねえだろ。」
翔「証拠って・・」
原「いっそ脱がしてみるか?」
翔「あ!?」
原田の変態発言に、翔は一瞬殺してやろうかと思ってしまった。
しかし、翔の代わりに近藤さんが怒ったので翔は何も言えなかった。
山「しかし、隊士として扱うのは問題ですし、
彼女達の処遇は考えないといけませんね。」
翔「俺だったら隊士として扱ってもらっても構わねえんだが・・?」
山「それは無理です。男として扱うにしても、いずれはバレる。
女性の存在は隊内の風紀を乱しかねません。」
土「お前には男装を続けてもらう。部屋を一つやるから、
二人で一緒に引きこもってろ。それと・・」
翔「!!!」
土方さんが取り出したのは、翔の刀〝小通連〟だった。
小通連には翔の魂が封印されている、大切な刀だった。
土「大切な物なんだろ?男子たるもの、
何も提げずうろつくわけにはいかねえからな。お前に返す。」
翔「・・ありがとうございます。」
その後、翔は部屋へと戻り千鶴に大まかな説明をした。
とりあえず、敵ではないので安心出来る。
だが、鋼道さん探しが遅くなるだろうが我慢しろ・・・と。
- Re: 薄桜鬼〜雪村家の宝刀〜 ( No.9 )
- 日時: 2012/08/05 22:39
- 名前: 朱雀 (ID: ia9Umcvq)
第4話 手がかり
翔と千鶴が新選組に保護され、既に一月が経とうとしていた。
翔は土方さんにお願いし、巡察の時に同行する事を許され、
千鶴は井上さんと共に屯所の雑用をこなしていた。
平「どうだった?何か分かったか?」
翔「まあ、あったにはあったんだがな・・・」
平「?どうした?」
翔はマスヤという店を見つめた。
その店は今、長州の奴等が出入りしているという噂が流れており、
新選組が監視を続けてる店だった。
平「あちゃー、よりにもよってあの店か。」
翔「別に新選組の隊士って訳じゃねえし、大丈夫だと思うが
行ってもいいか?」
平「う〜ん、さすがに俺の一存じゃ決めれねえな。」
翔「そっか、んじゃあ俺の責任って事で通しといて。」
平「お、おい!マジで行く気かよ!?」
翔「あたり前だろ?せっかくあいつの情報が手に入ったんだ。」
翔はそう言って、その店に入って行った。
しかし、運が悪く長州の奴等と鉢合わせになってしまった。
「そいつ、新選組と一緒にいた奴だぞ!」
「お、おい待て!」
キィィン!!
「ぐわぁ!」
翔「言っとくが、先に刀抜いたのはそっちだ。手加減なんかしねーぞ。」
「ひっ、ひぃぃぃぃ!!」
翔「逃げんなよ。あんた等長州の奴等だろ?大人しく捕まれバカ。」
翔は何処から出したのか縄を持って、
刀抜いた奴等とマスヤの主人を縛り上げた。
その後、平助達がやって来て、かなりの大騒ぎになっているのに気付いた。
新選組の屯所———
山「まったく、たいしたお手柄ですね。
マスヤに運び込まれた武器・弾薬を押収し、長州間者の元締め、
フルタカシュンタロウを捕らえてくるとは。」
平「ほんっとお前スゲーな。
つーかよく分かったな、あいつが長州間者だって。」
翔「刀抜いたからシメテやった。
弱い者いじめみたいになっちまったけどな。」
沖「でもまあ、あいつ等の計画は阻止できたんだし、よかったんじゃない?」
山「それは結果論です。実際、捕まえていなければ・・」
翔「山南さん、その話はちょっと待ってほしいんだけど。」
山「なぜです?」
翔は笑顔で障子を指差した。
よく見ると、障子の向こうにうっすらと人影が見える。
部屋を抜け出してきた千鶴が盗み聞きしてるのだろう。
翔「千鶴、聞きたいんなら堂々と入って来なさい。」
千「ご、ごめんなさい・・」
土「何部屋抜け出してんだよ、テメ—は。」
千「だ、だって・・・」
翔「あの店に鋼道が入ったのは二月も前の話だったらしい。
残念ながら、有力な手掛かりはつかめなかったよ。ごめん。」
千「ううん、いいの。気にしないで。」
土「とにかく、テメ—は部屋でおとなしくしてろ。」
千「はい。」
- Re: 薄桜鬼〜雪村家の宝刀〜 ( No.10 )
- 日時: 2012/08/07 20:09
- 名前: 朱雀 (ID: ia9Umcvq)
第5話 詮議
新選組の屯所———
フルタカを押さえた事により、新選組は〝四国屋〟あるいは〝池田屋〟
を襲撃し、京に来ていた長州藩士殲滅を計画していた。
土「会津藩と所司代はまだ動かないのか。」
源「まだ、何の知らせも届いてないよ。」
土「チッ、確たる証拠がなきゃ、腰を上げねえつもりか。」
山「奴らは池田屋を頻繁に利用していたようです。
まさか、フルタカが捕縛された夜にいつもと同じ場所でやるのは
考えにくい。ここは、四国屋が本命と見るのが妥当でしょう。」
話し合いの結果、近藤さん率いる10名の隊士が池田屋へ、
土方さん率いる残りの24名が四国屋に行くことになった。
翔は近藤さんと共に池田屋へ行くことを望んだ。
土「行かせれるわけねぇだろ、お前はここで待機だ!」
翔「動ける奴は一人でも多い方がいいだろ。」
近「トシ、翔くんの言うとおりだ。今回ばかりは許してやれ。」
土「ったく、山南さん千鶴の方は頼んだ。」
山「分かりました。」
こうして、永く激しい夜が始まった。
池田屋———
沖「どうやら、こっちが本命みたいですね。」
近「会津藩はまだか?」
「まだ見えません。」
翔「突っ込む?」
永「馬鹿野郎、圧倒的にこっちが不利じゃねーか。
もうちょい待って、様子を見た方がいい。」
それから1、2刻ほどが経過したが、一向に会津藩が来る気配がない。
ここで逃がしてしまったら、元も子もないのでついに近藤さんが動き出した。
思いっきり戸を蹴り破って叫ぶ。
近「会津中条殿お預かり新選組、詮議の為、宿内を改める。」
翔「わざわざ大声で討ち入りを教えるかな、フツ—。」
沖「まあ、すごく近藤さんらしいよね。」
永「いいんじゃねーの?正々堂々と名乗りを上げる、
それが討ち入りの定石ってもんだ!!」
平「自分を不利にするのが定石?」
近藤さんが大声で教えてしまったので、
ウジャウジャと巣からアリが出てくるようにいっぱい出てきた。
明らかに数では新選組の方が不利だったが、
翔が一度に5人ずつ始末していくからまだいけた。
翔「はあああああ!!」
「ぐわぁあああ!!」
翔「めんどいからまとめてかかってこいよテメー等!
俺は早く千鶴の下に帰りたいんでね!!」
「わぁあああああ!!ひぃぃぃぃぃ!!」
沖「君って、ほんと千鶴ちゃん命だよね。ちょっと過保護過ぎない?」
翔「あいつに仕えた時から死んでも守るって約束したんだよ!
あいつには過保護過ぎってのが丁度いいんだ!!」
翔はそのまま二階へと突き進んでいく。
そして、あいつ等に出会ったのだ。
- Re: 薄桜鬼〜雪村家の宝刀〜 ( No.11 )
- 日時: 2012/08/07 20:06
- 名前: 朱雀 (ID: ia9Umcvq)
第6話 風間と雨霧
「誰かと思えば、お前だったのか、翔。」
部屋にいたのは、薩摩藩所属西の鬼の頭領、風間千景と、
同じく薩摩藩所属の雨霧九寿だった。
雨「お久しぶりです、翔殿。その羽織り、新選組に入ったのですか?」
翔「勘違いするな、無理矢理着せられただけだ。
それより、何故あんた等がここにいる。」
沖「ねえ、翔ちゃん。お取り込み中悪いんだけど、こいつ等知り合い?」
翔「左が風間千景で右が雨霧九寿、二人とも薩摩藩だ。
気をつけろ、雨霧の方はともかく、風間は見た目通りの奴だ。」
風「どう言う意味だ。(怒」
翔「そのまんまの意味だ。とにかく、俺達が踏みこんできた時点で
お前達の任務は終わってんだろ。さっさと消えろ。」
翔が思いっきり殺気を込めてぶつけると、人を小馬鹿にしたような目を
向けながら闇の中へ消えて行った。
気が付くと音も止み、戦いは終わった。
池田屋にいた、尊王攘夷の過激派浪士二十数名の内、新選組は7名を
討ちとり、4名に手傷を負わせた。
数に勝る相手の懐に飛び込んだ事を思えば、新選組は目覚ましい成果を
収めたと言える。
だが、新選組も隊士1名が戦士、2名が重傷を負う結果になり
新選組の被害も小さい物ではなかった。
翔「ち、千鶴!?何であんたがここにいんのさ!?」
原「山南さんに頼まれて、俺達のところに伝令を伝えにきてくれたんだよ。
かなり役に立ったぞ、オメ—の主は。」
翔「ふ、ふざけんな!ここは千鶴が来るようなところじゃねぇ!
さっさと屯所へ帰れ!」
千「で、でも皆ケガしてるし、一応薬箱持ってきたから・・
それに翔だってその腕・・」
千鶴に言われるまで気付かなかった翔は、
その時初めて自分がケガしてる事に気付いた。
そんなに深くはないものの、腕の部分に10㎝くらいの刀傷が残ってた。
平「うわっ!お前どうしたんだよその刀傷。やられたのか?」
翔「んなわけねーだろ。どうせあいつの剣圧だ。」
沖「ああ、風間千景だっけ?あれ?でもあいつ刀抜いたっけ?」
翔「帰り際に抜いただろ?見えなかったのか?」
沖「他の事気にしてたから。」
千「と、とにかく手当てしよ。ね?」
翔「大丈夫だよこれくらい。
千鶴、あんた俺の能力知らないわけじゃねえだろ?」
千「でも・・」
永「なんだよ?能力って。」
翔「帰ってから教える。風間と雨霧の事もな。」
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