二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- D.gray-man .....孤独な鳥.....
- 日時: 2012/08/03 13:45
- 名前: ラン (ID: qs8LIt7f)
合作除いて二回目という初心者なランです。
-注意事項-
・アレンは主人公じゃないです。
・原作沿いとオリジナルが混じってます。
・誤字脱字・駄文です。
・荒らしはご退出お願いします。
・ご意見・ご感想・アドバイス大歓迎です。
・更新は気分によります。
*:--☆--:*:--☆--:*:目次:*:--☆--:*:--☆--:*
オリキャラ >>
プロローグ >>
- Re: D.gray-man .....孤独な鳥..... ( No.3 )
- 日時: 2012/08/04 22:17
- 名前: ラン (ID: qs8LIt7f)
- 参照: http://ameblo.jp/sakura-rann/
.....オリキャラ紹介.....
名前:西鳳 蓮
読み:さいほう はす
性別:女
容姿:UALのとおりです
好きな物:無し
嫌いな物:この世の全て
イノセンス:透刀
形状:装備型(刀)
詳細:誰も信じず、誰とも関わらずに生きてきた。
- Re: D.gray-man .....孤独な鳥..... ( No.4 )
- 日時: 2012/08/03 17:08
- 名前: ラン (ID: qs8LIt7f)
- 参照: http://ameblo.jp/sakura-rann/
.....プロローグ.....
本当は信じていた
でも君が裏切った
今度こそ信じた
また君は裏切る
もうボクは誰も信じないから
もうボクは誰も愛さないから
もうボクは誰も寄せ付けないから
だからお願い
ボクを一人にして
鳥の入る檻に入れておくれよ
- Re: D.gray-man .....孤独な鳥..... ( No.5 )
- 日時: 2012/08/03 17:53
- 名前: ラン (ID: qs8LIt7f)
- 参照: http://ameblo.jp/sakura-rann/
第一羽 -少年少女-
ショートツインテールに纏めた黒髪を靡かせて、フランスの街を小さな少女がただ一人歩いていた。
肩がぶつかって、ぶつかった人を睨むと、自分と同じコートの色違いのコートを着た赤髪の男と、汚れた服を着た白髪の少年がこっちを見ていた。
「あ・・・すいません。師匠も謝ってくださいよ」
「・・・久しぶりだな、蓮」
「・・・クロス」
赤髪の男はクロス。蓮という少女の師である方だった。白髪の少年は「アレン・ウォーカー」と名乗り、クロスが自ら弟子にした男だった。左眼の上らへんに、星の逆模様が記されている。
「・・・ちょうどいい。コイツを教団に連れてけ。ティムも置いてってやるから」
「・・・本当ですか」
「アレンが目覚めたら・・・行け」
男はアレンの頭をトンカチで殴りつけ、蓮はそのトンカチを刀で切った。
するとさっきまでの刀は何処かに消えた。クロスの手にも無く、彼女の手にもない。地面にも後ろにも前にも・・・何処にもない。
「・・・ティム、久しぶり」
クロスはティムという金色に輝くゴーレムを蓮に渡し、その場を去っていく所を・・・蓮が止めた。
「コイツ・・・正直者か」
「一回信じてみるといいかもな」
クロスは蓮にそう言い残して、また足を進めた。
アレンが目を覚まして、黒の教団に向かうよう説明した。
「・・・え、君は行かないんですか?」
「あそこは嫌いだ」
「え?」
「戻りたく・・・ない」
「お願いします。来てくださいよ・・・」
アレンは迷子のプロらしく、教団まで行けるかどうか不安だそうだ。でも蓮は意思を変える事はない。ただ「戻りたくない」しか言わなかった。
「・・・お前、絶対迷子のプロなんだな」
「はい・・・」
「行ってやるけど・・・ボクは何も言わない」
「ありがとうございます」
アレンは笑って、蓮はため息をついた。優しい女の子みたいな、男らしくない笑顔。性格。態度・・・。昔の自分に似ていて、何だかイライラしている。
ずっと走り続け、アレンの体力も限界になった。蓮はまだまだ余裕だったが、アレンがバテたために休んだ。
「まだまだだな」
「ハァ・・・すごいですね」
「・・・鳥」
「え?」
「鳥はどんなに飛んでも疲れない。何故だと思う」
「・・・何でですか?」
「羽を動かすだけだから。疲れたら風に身を任せて休めばいいだけだから。これでも飛んでるって言うだろ」
「ああ、なるほど・・・。・・・なんで急にそんな事?」
「・・・似てるから。ボクと君は」
「え」
蓮が微かに笑ったようにも見えたが、蓮が笑うなんて有り得ない事だった。彼女はずっと笑わずに生きてきた。
- Re: D.gray-man .....孤独な鳥..... ( No.6 )
- 日時: 2012/08/05 19:09
- 名前: ラン (ID: qs8LIt7f)
- 参照: http://ameblo.jp/sakura-rann/
第二羽 -踊る鳥達-
蓮は何のヒントも与えていない。なのにアレンは・・・無事に黒の教団に到着した。
勿論途中でアクマに襲われたり、ティムがデブ猫に喰われたりさらわれたり・・・大変だった。それでも自称迷子のプロは、一人で黒の教団にたどり着いた。
「・・・信じなければよかった」
「え?何か言いましたか?」
「・・・別に」
アレンは嘘をついた。一人ではいけないと言っていたのに、一人でこの教団に着くことができたではないか。ならボクまでついてくる必要はない。それに・・・ボクとアレンが似てるなんて・・・そんなワケないじゃないか。
「この崖を登ればいいんですか?」
「それ以外に何がある」
アレンが崖を登り始めた時、髪をポニーテールに纏めた男・・・神田ユウが現れた。たぶん・・・任務の帰りなのだろう。
絶対教団に連れてかれると思い、逃げようとしたが・・・。
「何してんだ」
「・・・別に」
「入れよ」
「嫌だ」
「何もない」
「信じない」
「信じろ」
「嫌だ」
「信じろ」その言葉は大嫌いだった。信じれないようにしたのはそっちなのに。裏切ったのはそっちなのに。何故自分が信じなければならないのかと。
「六幻。・・・切るぞお前。コムイに怒られるのは俺等なんだよ」
「怒られるわけないだろ。ボクがいなくたってどうでもいいんだから」
「そんなわけないだろ」
「お前だってそうだろ。ボク等は世界のために戦わせる鳥に過ぎない。アイツ等が愛しているのはボク等じゃない。イノセンスという神なん」
「だよ」まで言おうとしたのに。言い切りたかったのに。だって真実だもの。でも神田はボクの腹に六幻の刃と反対方向を押し込み、ボクの意識を遠ざけた。
だから嫌いなんだ。人は・・・嫌いだ。
目が覚めたら資料で散らかってる部屋にいた。資料が散らかってる時点でコムイという室長の部屋だと断定できた。相変わらず汚い。
「起きたかい?」
「・・・」
その汚らわしい格好。眼、口、髪、手、全てが嫌い。コイツなんて嘘付きにも程がある。最低だ。コイツはボクを騙し続けた。
「帰る」
「駄目だよ。任務の時以外・・・外出は禁止だ。それに、次帰ってこなかったら任務禁止にするからね」
「自力で出る」
「なら、自力で止めるまでだよ。・・・君はエクソシスト。神に選ばれたんだ。勝手な行動はつつしんでくれ」
「・・・神に選ばれた奴を小鳥として扱ってるお前に言われたくない!!」
「小鳥・・・?」
「お前には関係ない」
コイツには何もわかってない。ボク等の秘密もボクらの人生も。お前に何がわかるんだよ・・・。
お前達のせいでアイツは人としての人生が終わった。アイツは生きる希望を無くした。
だからボクが側にいないといけないんだよっ。
- Re: D.gray-man .....孤独な鳥..... ( No.7 )
- 日時: 2012/08/08 14:51
- 名前: ラン (ID: qs8LIt7f)
- 参照: http://ameblo.jp/sakura-rann/
第三羽 -二人-
小鳥はね。飛べなかったら親に捨てられて、一人で生きていくかその場で死ぬんだよ。
だから彼女も・・・捨てられたんだ。親鳥は苦労してやっと一匹の小鳥を産んだ。でも親鳥の眼に、その小鳥は自分の子のように写っていなかった。
親鳥は自分の子を「失敗作」としてしか思っていない。だから、彼女は産まれてこなかった事にした。彼女の存在を・・・・・・消した。
「ピー・・・ピーピー・・・・・・」
捨てられた小鳥は・・・飛べない。自分で餌を取りに行きたいのに・・・飛べない。助けを求めようとしても・・・飛べない。
そう、あの鳥は孤独な鳥。一人では生きていけない鳥。大人鳥はそんな鳥を見捨てる。それでも、鳥よりも大きな人間が、あの鳥に餌を与えた。
「君はボクに似ているね」
小鳥よりも大きな存在・・・それが彼。彼は小鳥を連れて帰り、手当をした。でも小鳥は・・・飛べない。捨てられると覚悟をした鳥は、眼を開けなかった。でも・・・何も触れられない。
「捨てられるとでも思ってる?馬鹿馬鹿しい。言ったろう。君はボクに・・・似ていると。」
そう言ってから彼は、何かを思い出したようにささやいた。
「そう言えば名前がまだだったね。そうだな・・・君の名は」
眼を開けて、頭を軽く振る。砂時計がいつの間にか逆さまになっていて、全ての砂が下に落ちるまで待っていた。
「・・・君の名は」
アレンが扉を開けて入ってきた。ノックをしないとは、いい度胸だなという眼でアレンを睨んだ。
「あ・・・寝てましたか?」
「なわけねーだろ」
確かにベッドの上に横たわっているが、眼を瞑っていただけで寝てはいなかった。アレンの勘違いにもうなずける。
「コムイさんが呼んでます」
「・・・ハァ」
ため息をついてから、ベッドから足を降ろして部屋を出た。アレンと神田も呼ばれてるなら、任務だって大体予想がつく。
室長室では、コムイが資料の上で爆睡していた。リナリーやリーバーが体を揺らすが、お起ようとしない。
「コムイ。リナリーが結婚するらしい」
蓮が囁くと、コムイの耳がピクリと動き、飛び上がった。顔を見ると大泣きしていて、メガネが濡れている。
「リナリー!!」
リナリーの元へ突っ走って、リナリーの足を抱いた。リナリーは顔をりんご色に染めて、下に俯いた。
「さっさと離れろ。斬るぞ」
「あ、はい」
透刀を出すと、コムイはリナリーから手を離して後ずさった。「その前に・・・」とコムイがポケットから手錠を出して、アレンと蓮の手にはめ込んだ。
「・・・え?」
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