二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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・ぬらりひょんの孫・
日時: 2012/08/10 22:22
名前: *アリア* (ID: Oh9/3OA.)

*アリア*です(^。^)/

『ぬらりひょんの孫』の小説を書きますヽ(*´∀`)ノ

面白くないかもしれませんが、よかったら見てください。(*´∀`*)

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Re: ・ぬらりひょんの孫・ ( No.1 )
日時: 2012/08/10 14:20
名前: *アリア* (ID: Oh9/3OA.)

————満月の夜、どこかの山にひとつだけ倉があった。

その中に、一つの影があった。
床につくベージュ色の髪に、色鮮やかな桃色の花の髪飾り、桜が描かれた袿(うちぎ)、右手には花のついた扇を持ち、そのうっすらと開かれている茶色の瞳は、まるで意思がないようで・・・・・。

少女は、窓枠に座り美しい満月を眺めていた。
ただただずっと、その満月を少女は眺め続けていた。

Re: ・ぬらりひょんの孫・ ( No.2 )
日時: 2012/08/10 15:34
名前: *アリア* (ID: Oh9/3OA.)


—————夕方、倉の中の少女は満月の夜の時と同じ格好で、壁に背中を預け何もない宙をボーっと見ていた。
すると、ガタンッと倉のドアが開けられた。

「・・・・・だれ?」

少女は、顔をドアの方へ向ける。

「わしは、ぬらりひょんじゃ」

「ぬらり、ひょん?」

若い姿をしたぬらりひょんは、彼女の前にしゃがんで彼女の顎をクイっと引き寄せる。

「・・・・・・噂通り、美しい女だ」

そう言って、彼女の顎から手を離し彼女の手を掴んでグイッと立たせる。

「きゃ————」

彼女は驚き、立ち上がる。ぬらりひょんは、右手を彼女の細い腰にまわす。

「お主、名は?」

「————・・・桜」

「桜か、良い名じゃ」

そう言って、ぬらりひょんは桜をお姫様だっこする。

「え、ちょ—————」

戸惑う桜を無視して、ぬらりひょんは倉を出て日が沈んだばかりの空を舞う。
すると、桜はキュッとぬらりひょんの着物を掴んだ。

「あんずるな、落としはせんよ」

「!」

ぬらりひょんに心を見透かされて、桜はプイッと顔を背ける。


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