二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- [inzm]dagger of freak
- 日時: 2012/08/24 20:59
- 名前: 黒狼架蒼月 (ID: DkN/A4kL)
- 参照: 懲りずにまたまた作成しちまったよ俺…orz
——————————寄ってらっしゃい見てらっしゃいッ!
ちょっとした暇潰しにでも如何ですか?酒の肴にでも如何ですか?
今宵御目に掛けるのは我等『クレイジーサンライト』の曲芸や円舞曲等等!
木枯らしの吹く寂しい広場も我等踊ればあっと言う間に御祭騒ぎ!
腹が捩れ千切れるほど愉快な愉快な破壊式(カーニバル)!
首無し道化師(ピエロ)のジャグリングに、腕が無い奏者(マエストロ)達の演奏会(コンサート)!
死体やら何やら組み立ては御任せあれの組み立て屋ッ!
デザートに歌姫(セイレーン)はいかがかな?
そして、ラストを飾るのは…
サーカス一座全員の闘争舞踏曲(スピリット・ダンシングミュージック)!
我等の剣裁きをとくと御覧あれ!!!
——————————見たい客人は寄っといで〜♪見なきゃ損損!
———さぁ、貴方様を幻想世界(ニンギョウゲキ)の国へ誘(イザナ)いませう…
♪〜the diary〜♪
♯【羽と共に舞い降りた少年】
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- a title[愉しい見世物小屋] ( No.1 )
- 日時: 2012/08/26 17:20
- 名前: 黒狼架蒼月 (ID: DkN/A4kL)
- 参照: 懲りずにまたまた作成しちまったよ俺…orz
「さぁさぁ寄っといでー!」
「素敵な見世物(ショー)の始まりだぁー!!」
真夜中、潮風が吹きぬける広場に数人派手な格好をした人達がアコーディオンやらトランペット等吹き鳴らしながら観客を呼び寄せていた。
呼び寄せられた観客は普通就寝を邪魔されてはゴミやら何やら投げながら文句を言うだろうが、寧ろ興味津々に集まって来る。
「まず最初に御見せするのはピエロのジャグリングッ!」
登場したのは、一見サーカスでもよく見かけるピエロだ。
一度御辞儀したと思えば自分の頭を掴み持ち上げた。そう、このピエロは頭が取れる所謂『首無しピエロ』なのだ。
首無しピエロは平然と自分の頭を玉と一緒に投げたり受けたりしている。
「続きまして二つ頭の組み立てショー!」
今度は二つの頭が一つの身体にくっ付いた所謂結合双生児が二台に乗せてある部位を持っている裁縫道具を使って繋ぎ合わせれば見た事の無い身体(ブッタイ)を生み出した。
身体は犬で頭は人の生物や手足・頭が人形で身体はワニの謎の生物等何でも作り上げ続けた。
「そして続きますは…」
下半身が馬の少年や蛇・蜘蛛を操る少年、死肉を喰らう狂人等、普段目にしない役者達がゾロゾロ紹介された。
観客の反応は当然怖がる者がいたが、中には笑う者もいた。
気を良くしたのか団長は笑顔でこう言い放った。
「最後になりますが我が一座の歌姫に鎮魂歌(レクイエム)を歌ってもらいましょうッ!」
最後ステージに立つのは容姿端麗で手足と肌が蒼色の鱗に覆われている少年だった。
しかし、其の異形な姿でありながらも観客の心を引き付けた。
《〜♪♪♪》
声も外見に見合っていてとても透き通っていた。
その歌声は神話に出演するセイレーンを連想させる。
歌の披露が終われば盛大な拍手が沸き起こった。
中には〝素晴らしかった〟、〝また歌ってくれ〟等の声も上がった。
「残念ですが別れの御時間です。 また何処かで逢いましたら、其の時にご披露しましょう、では!」
役者と団長を乗せた馬車は疾風の様な速さで闇夜へ消えていってしまった。
次の町へ行き愉しませる為に、消えていった。
*
another title/[私達は愉しませる為に生まれて来たの]
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