二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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【BRAVE10】朱髪のお姫さま
日時: 2012/09/17 10:59
名前: 千佳 (ID: Atweuouf)

皆様初めましてー!
由利で鎌でいい匂いのする変態に現をぬかしている千佳ですー。めろめろきゅーん。

ええと…この小説は本家で少し出てきたライズ君(?)と鎌姫ちゃんの物語です。相思相愛です。そしてそして本家の設定はまるっと無視してます。すいません。(……鎌姫なのか姫鎌なのかよく分からない………。)

お品書き。(?)

・BRAVE10及び鎌が好きな方はどんどん絡んでやってください。

・ライズ君は名前すらうろ覚えなのでキャラ崩壊の可能性はかなり高めです…。

・鎌ちゃんはお姫さまなのでツンツンしてる部分はあまりないかと思われます。

・たまに才蔵らしき方が出てきますー。悪人扱いです。いつもの鎌だったら、「才蔵—————!!!」とか言って追っかけますが、お姫さまなので控えさせます。非常に残念。

・鎌姫は私の中ではれっきとしたかわいいかわいい女の子です。男ではありません。あしからず。

・朽葉の幻術の鎌姫ではなく、私の幻術の鎌姫ちゃんです。私の妄想や妄想や妄想が詰まりに詰まってますー。…もう何を書いてるか分からない…。

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Re: 【BRAVE10】朱髪のお姫さま ( No.1 )
日時: 2012/09/17 14:27
名前: 千佳 (ID: km7KrdXm)

ぷろろーぐ

———この世のどこかの城には、朱く長い髪の毛を持ち、左目には刺青を入れた一人の女がいる。
……そんな彼女は自分の名を知らない。城中の誰も知らない。でも、彼女の使用人だけは唯一彼女の名前を知っていた。

彼は彼女のことを「姫」と呼んでいた。名前を知っていても名前を呼ぶことができない。それは姫——彼女の願望を知っていたからであった。

“私ね、いつか出会う運命の人だけに自分の名前を呼ばれたいの”

これは彼女がいつも言っている言葉だ。“運命の人”……彼は使用人の立場にあり、彼女はお姫さまの立場。だから結ばれることなんて絶対にない。あってはならないのだ。だけど…姫と結ばれたいのと男として見られたいのは確かだ。自分の立場と方向性が矛盾していることに彼はギリリと歯噛みした。
そんなことを考えていても埒が明かないと立ち上がり、姫の部屋へと向かった。


「姫、そろそろ起きてください」

彼はこう思った。たとえ「姫」でも名前なのだから自分心ゆくまでその名を呼ぼうと。

「ん……ライズ…おはよう……」

彼女の起床してからの第一声が自分の名であったことに喜びを享受した彼だった———

Re: 【BRAVE10】朱髪のお姫さま ( No.2 )
日時: 2012/09/22 17:42
名前: 千佳 (ID: 643MqHaL)

第一章

雪がはらはらと舞い、城の外を白くそして美しく彩ろうとしていた。

「姫、今日は…今日こそは行ってもらいますよ。」

彼は部屋の隅で隠れている———つもりなのだろう、姫に声をかけた。暫くして返事が返ってきた。

「……嫌よ。だってあんなの…食事会じゃないもの!陰口叩いたりお見合いしたり……!…ありえないわ!」

彼は返事が返ってきたことに顔を強張らせた。でもすぐにキリッといつもの顔を作ってみせた。

「…帰ってきたら、薔薇のお風呂を用意致します。」

これを言えば姫は食事会に行ってくれる——彼は慣れた口調で姫に歩み寄った。

「……薔薇!?本当にっ!!?」

部屋の隅から覘いていた彼女の顔がパッと輝いた。

「はい。…食事会に行けばの話ですが…」

ふと外へ目をやるように横を向いた彼は語尾を濁して言った。が、その直後に彼女の怒声が部屋に響く。

「…ライズのばかっ!!」
「………!!」

彼女の怒声に驚いたのか、彼は目を丸くした。そしてすっかりと打ちのめされたように肩を落とした。


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