二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 【ボカロ】泥棒と警備員【小説化】
- 日時: 2012/09/28 17:50
- 名前: 竜牙王龍 (ID: dB4i1UE/)
くるりんごさんの曲「泥棒と警備員」を小説化したいと思います。
思いっきり自己解釈になるかとは思いますが,温かく見守ってやってください☆。
文章表現がイマイチの時もあります。
キャラは,追々紹介していこうと思います
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- Re: 【ボカロ】泥棒と警備員【小説化】 ( No.1 )
- 日時: 2012/09/28 18:22
- 名前: 竜牙王龍 (ID: dB4i1UE/)
プロローグ
—とある日曜—
空に昇りきった太陽がゆっくりと落ち始める昼下がり。
不規則に生えるやせいの草や花,木々の隙間からこぼれ落ちる日に反射する,散乱したガラスの破片。かつては「教会」と呼ばれた建築物に巣くう蜘蛛たち。誰もが一目見て分かる「廃墟」とかしたそこで,私たち隠れんぼしている間に……
刻々と時間の過ぎていく中
じわりじわりとよぎる不安が
まるで習字紙に落ちた黒いシミのように
僕たちを限界に追い込む。
気がつく。
気がついてしまう。
分かって,しまう……
廃墟を隅から隅まで探しても彼女はいない。
どこにもいない。
消えてしまったのだ。
僕たちの,唯一無二の存在が………
ぱきぱきと音を立てながら散乱する破片の中を歩き,壁に描かれた絵の前で止まり,見上げた。
この壁に書かれた人物も,かつては神と呼ばれてきた者なのだろう。
しかし,信者は誰一人として残っていない。
みな,狩られたのだろう。
盗賊に襲われたか,独裁国家の暗殺者にやられたか。
どちらにしろ,この絵の人物はもう「神」ではない。
信じる人がいなくなってしまったから。
彼を信頼する人がいないから。
目の前から,いなくなってしまったから。
そう。
このひあたし立ちの目の前から
神様が消えたように
- Re: 【ボカロ】泥棒と警備員【小説化】 ( No.2 )
- 日時: 2012/09/30 15:37
- 名前: 竜牙王龍 (ID: dB4i1UE/)
第一章「開幕−プグーナ−」
第一話「ブレイブ=バッド」
「今…なんて,言った?」
何もない部屋で,鎖につながれた少女は,触れることの出来ない目の前の人物に不機嫌丸出しで尋ね返す。彼女の目の前の人物は,絶対に喜べない話題を持ってこの部屋の中に現れた。
「聞こえなかったの?人妖殺し−ブレイブ=バッド−さん」
その言い方に,何故か敵対心を抱くブレイブと呼ばれた少女。
「よく分かんなかったから,聞いてンだよ。ネイル=ブレイス」
殴りたくなる衝動を抑えるかのように,握りしめてある右手を左手で押さえつけている。彼女等の間には,言いようのない因縁が隠されているのだが,それは後々紹介することにして,いまは目の前の問題から,かたづけよう。
「うわ…ブレイブ,何その手…………っまさか,なぐ」
「ってもいいぞ,別に」
どのみち鎖につながれているから届かないのだが,ネイルは数歩後ずさる。下がりながら自分の足に躓いて自分の小指を踏みつけている。
ザマミロ,と,思わず言いそうになったブレイブだが,それでは話が進まないので,あえて何も言わない。
「っつぅ〜〜〜ぃた……て,そうじゃなくて…私は聞いてるの。この国の戦闘機関に入らないかって」
「嫌って言ったら…」
「王の命より,私が…殺す」
かなり卑怯なのだが…ちなみに今,ブレイブがいるのは,独裁国家と呼ばれる国の地下牢。人間と,そうでないモノが交わったときに生まれた異端児達が暮らす場所。
この,ブレイブも,例外ではない。詳しい詳細は分かってないが…
彼女の目の色を見れば,一目瞭然である
- Re: 【ボカロ】泥棒と警備員【小説化】 ( No.3 )
- 日時: 2013/04/01 10:41
- 名前: 竜牙王龍 (ID: LrrX1DNU)
この世に存在するはずのない,レッドワインの深い色。
唯一無二のエメラルド色の髪の毛。全てが彼女を「異端児」だと物語っていた。
「あのさ…僕に断る権利なんて,もはやねぇじゃん」
「そうね。そんなモノよ。」
「ネイル,僕に言わせれば,ここから出るのは,」
ぞうさもないこと…そう言いかけて,ブレイブは口をつむぐ。言ってしまっては,後が大変になると思ったのだろう。少しでも自分しか知らない情報は心の中にとどめておいた方が良いと踏んだのだろう。
「……難しいけどさ」
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