二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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【ヘタリア】大帝国の伴侶と七年戦争
日時: 2012/11/23 13:08
名前: 藤桜 (ID: MrY5jOgD)


えー、七年戦争で死せる英雄達の戦いに感化された藤桜が突発的に書く、ロシアと、時の女帝、エリザヴェータ・ペトロヴナ様のお話です

どうやらこの女帝、国と結婚しているごようすなので

お友達とか欲しいので、気兼ねなくコメントお願いします!(悪口はやめたげてください)

とりあえず、エリザヴェータ様が愛されていればそれでいいのです!

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Re: 【ヘタリア】大帝国の伴侶と七年戦争 ( No.1 )
日時: 2012/11/23 13:14
名前: 藤桜 (ID: MrY5jOgD)



 オーストリアとプロイセンの戦い、後に、『七年戦争』と呼ばれる戦争の、終局を告げたと言っていい、伝令がはしった。

 むろん、走るもの達も、これが、後生の歴史を大きく変えるなど、考えてもいない。

 彼らの役目は、告げることだ。

『ロシア皇帝、エリザヴェータ・ペトロヴナ女帝、死去』

 少なくとも、それが戦局を覆すことだけは、誰の目も明白だが。

 彼女の跡を継ぐのは、プロイセン皇帝、フリードリヒ二世に心酔する愚鈍な大公、ピョートルである。

 ロシアは、プロイセンの見方となるだろう。

 もしも、エリザヴェータ女帝が後一年、長生きしたら

 プロイセンは力を持つことなく、ドイツ連邦も成立せず、さらには、ドイツか二度の世界大戦の引き金を引くこともなかった、という考え方すら存在する。

 少なくとも、そんなことは、七年戦争の役者達は知る由もないことだが

Re: 【ヘタリア】大帝国の伴侶と七年戦争 ( No.2 )
日時: 2012/11/23 13:31
名前: 藤桜 (ID: MrY5jOgD)


「インペートリッツァ(女帝)ぁぁあぁぁああ!!!」

 イヴァンは泣き叫んだ、後にも先にも、彼が戦場でこれほど取り乱したことはなかった。

「インペートリッツァ、インペートリッツァ、インペートリッツァ、…エリザヴェータぁあ!!!」

 もう彼には、理性のひとかけらすらも残っていない。
 喪ったのだ、敬愛する主を、庇護すべき姫君も、愛する伴侶を、愛をくれた女を。

 もう、彼の心に悲しみ以外が入る場所などなかった。



一方、プロイセンの陣では

「よかったな、親父!これでロシアは寝返る!勝てる!」

 ギルベルトが、自殺を考えていたフリードリヒに喜色満面に語りかけた。しかし、フリードリヒはどこか悲しげな顔をした。

「そうだな…しかし、悲しいことだと思わないか?
 彼女は、私より余程、民に愛される君主だった、彼女を喪ったロシアが、今度は私に味方する…かの国の民は、かの国はどのように思うか…」

 遠くを見つめるフリードリヒ、青空の向こうに、数えるほどしか顔を合わせることもなかった、美しい女帝を映す。

 フリードリヒは、ただ美しくそして剛毅だった女帝の冥福を祈った。

 


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