二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: モンスターハンター・バロル  39話更新 ( No.26 )
日時: 2010/02/15 18:13
名前: アビス (ID: 3CAtWHbZ)

1話
  全ての始まり





「ふう!やっと着いたぜ!」

村の前で騒ぐ一人の青年。

「随分と元気がいいなあんた。旅のものかい?」

村人が青年に話しかけた。

「おう、ちょうどいい。あんたこの町にギルドはあるか?」

「ギルド?あんたハンターかい?」

村人が少し驚いたようにいった。

青年は武器は持っているものの、防具はまったくしていなく
妙な服を着ているだけだった。

「ああ、新米だけどな。この町で始めてハンターとして活動するつもりだ!」

そういってガッツポーズをとる。

「そうかい、ならこの道を進んだ先にある大きな建物がそうだよ」

村人が村のほうに指をさす。

「サンキュー!そんじゃあいくか!」

「あっ、まちな・・・うわっ」

喋るまもなく青年が走り去ってしまう。

「まったく、せっかちなやつだ。ここのギルドは
確かに腕利きは多いが、厄介なのが多いからなあ。
騒ぎを起こさなければいいが」

村人はぶつぶつ言いながら村のほうに戻っていった。



〜ギルド前〜
「ここかあ。でっけーな」

大きな建物の前に立ち見上げる

「よし、とっとと入って、ハンター登録してがんばるぞ!」

そう意気込み、中に入っていく。

—ギィ—
扉を開け中に入る。

「おお!」

青年が驚いたのも無理はない。ギルドの中は外とは完全に別次元だった。
さまざまなハンターがそこでわいわいやっている。
が、中にはこちらを見て話し声も聞こえる。

「なんだあいつ?」

「始めてみる顔だな、新人か」

「大変だな。ここでは特に」

そんな声を無視してカウンターに向かう。

「あら、新人さんね」

カウンターの人がいう

「ああ、ここでハンター登録したいんだができるか?」

カウンターに身を乗りだして聞く。

「もちろん、え〜と名前は?」

「ソニック・ジベルトだ」

「ソニックね、はい登録完了よ。はいこれ」

そういって、ソニックにカードを差し出す

「これは?」

「ギルドカードよ。簡単にいえばハンター証明書みたいなものね」

「そっか、それじゃあ早速クエストを・・・」

「おい、ガキ」

後ろからの急な声に振り向く。そこには1人の男が立っていた。

「お前新人だな」

「それが?」

「ここではな、新人がやっていくには厳しいぜ。せいぜい気をつけな」

そういって男が笑う

「ふ〜ん、あっそ。ところでお姉さんさあ・・」

「おい!てめえ!」

男がソニックむなぐらを掴む。

「なに?」

ソニックが男を睨む。

「なに無視してんだよ新人。殴られてえのか!?」

「うるせえな新人新人ってよ。殴りたければ殴れば」

「ほう、じゃあ教えてやるよ。新人が調子のってると痛い目みるってな!」


—ズドン—
地響きとともに男が倒れる。周りがざわめく。

「な・・・に・・・?」

「おっさんも覚えときな!新人の中には先輩よりも強いやつもいるってな」

倒れている男に向かって笑いながら言う。

「て・・めえ」

男が立ち上がる。完全に目に殺意がこもっている。

「ゆるさねえ!」

「もう止めたほうがいい思うよ」

大きくないがギルドに別の声が響いた。

そして一人の女がこちらに向かってあるみよって来る。

「もうやめなってドルドーニ。それ以上やってもあなたが
恥かくだけだよ」

「ハハ!ちげえね!」

椅子にもたれてる違う男が話してきた。

「そいつ、おめーよりも上だぜ。恥かく前にとっとと失せな」

男が鋭い眼で睨む

「・・・っ!くそっ!」

男がそのままギルドを出て行った。


「あなた大丈夫?」

さっきの女がソニックに話しかけてきた。

「見ての通り大丈夫だぜ」

「あいつ、もう戻ってこね—ぜきっと」

男の方もやってきた。

「新人いじめて調子に乗ってるからだ、あのカス!」

「いい過ぎよ。スターク」

「おまえが始めだろ、ミルナ」

「もう!ドンパチは起こさないでっていつもいってるでしょ」

カウンターの人が話しに入ってきた。

「ごめんね、エルディ」

ミルナという女が謝る。

「へっ!いつものことじゃねえかよ、こんなの」

「まあそうだけどね。ところでミルナ、頼める?」

「うん、いいよ」

「なんのことだ?」

話についていくけず、ソニックが聞く。

「あなたは、ハンターになったばっかでしょ。基本このギルドでは
そんな人にはパーティーとは別に
指導者として他のハンターと一緒に狩りに出るの」

「めんどくさ」

ソニックがふてくされる。

「掟だから、しょうがないの」

エルディが笑って言う。

「しょうがねえな」

渋々ソニックも了解する。

「じゃあ、早速いこっか」

ミルナの手には「猛突進!ドスファンゴ」と書かれた紙を持っている。

「オッケー!そんじゃあ初狩猟といきますか」