二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 真選組〜波乱日記 ( No.20 )
日時: 2010/01/10 20:34
名前: 月芽麻 (ID: iEydDqYB)

第十七訓【病人は寝るべし!!】

「さ、今晩の料理は櫻ちゃんも作ってくれるし。」

「そろそろ、行くか…。」

近藤さんをはじめ、土方さん、沖田さん、山崎君は席を立った。

「あの?どちらに?」

「見回りでさぁ。メンドクサイ…。」

「めんどくさいって…それでも一番隊隊長ですか?」

きつめの突っ込みをする、山崎君。

「じゃぁ、私も…。」

立とうと思った瞬間、目の前が暗くなった。

ドサッ。

「あぶね—な…。無理すんなよ。」

土方さんは、咄嗟に支えて…くれたので、私は倒れずにすんだ。

「櫻ちゃん。今日は休め…。な?」

近藤さんは、優しく仕事は休めと言った。

「でも、近藤さん。櫻一人だけ置いていくんでさぁ」

「流石に、病人一人置いて行くのは酷いんじゃ?」

「…。それもそうだな…。」

「いえ、私は別に…。大丈夫ですよ。」

「そうは、いきませんぜぇ。屯所で病死って事になったらどうなるか。」

え?!私、そんな大がかりな病気じゃ…。

「仕方がない。一人櫻の所にいてやってくれ。」

近藤さんは、渋々そういった。

「じゃぁ。俺と山崎と土方さんでじゃんけんでさぁ」

「え?俺もいいんすか?」

「別にやらなくてもいいんですぜ?」

そう言った、沖田君はなんだか自信ありげにじゃんけんを始めた。

「「「最初はグーじゃんけんポン」」」

土方さんはパー。

山崎君はグー。

沖田さんもグーだった。

「け、土方さんの一人勝ちでさぁ…。」

「じゃぁ、トシ。櫻ちゃんのこと頼んだぞ。」

「変なことしたら殺すからな土方。」

沖田さんは、鋭い目つきで土方さんを睨んだ。

「おメェじゃあるまいし誰がすっか…。」

「でわ。いってらっしゃい。気お付けて下さいね?」

そう言って、三人は部屋から出て行った。