二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 真選組★波乱日記★ ( No.95 )
日時: 2010/05/20 15:19
名前: 月芽麻 (ID: HpE/sQXo)

第四十七訓 【役職試験前夜祭】

その日も、台所はにぎやかだった。

「あ、櫻ちゃん。そこの、砂糖とって!!」

「コレですか?走姉さん。」

櫻は、何時もどうり走と夕食の用意をしていた。

「しっかし、櫻ちゃんがあの沖田君を破るなんてね。」

「あ、あれは…ただの偶然ですよ!!」

櫻は、手を大きく振る。

「わぁ。アレを偶然だなんて。櫻ちゃんカッコイイ★」

にたぁ。っと、黒い笑いを見せながら走は言う。

「あぁ!走姉さん。それ、塩ですよ?砂糖はこっちで…。」

「大丈夫大丈夫。これぐらい。」

そう言って、走は塩を入れる。

「…。大丈夫でしょうか?」

「そう言えば。役職試験受けるんやってな。」

走の手の動きを見ていた櫻に、声をかける。

「はい。私も、土方さんのように皆を守りたいと思ったので。」

「え〜。あの、マヨ馬鹿みたいに?…ま、その心構えは良いと思うよ。」

「ありがとうございます。」

櫻は、にこりと笑い皿を運ぼうとする。

「じゃぁ。今日は前夜祭やな。」

「え?何でですか?」

「だって、明日試験なんやろ。一杯食べろって意味で言ったんや!!」

「わ、私そんなに食べれませんよ?」

「気にしない気にしない。さ、行くで。」

「ま、待ってください!!」

それは、小さな応援の声だった。

「がんばりや。櫻。」

「?。なんですか、走姉さん。」

「な、何もないって。ホラホラ。」

二人は、屯所の廊下を歩いて行った。