二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: REBORN 開闢の大空へ コメ求む!! ( No.22 )
- 日時: 2010/03/20 17:07
- 名前: 秋空 (ID: N0Ji3jbZ)
- 参照:
コメント下さった方々有難う御座います^^
志筑へ
良いんじゃないですか?
名前変えるってのは気持ちを変えるって意味だしさ♪
そうですね^^前より余程,良くなったと思いますよ!
そう言えば風梨は今どうしてるんだろう?最近見ないね…もう,来ないのかな?
天道へ
期待してくれ!
REBORN 開闢の大空へEp2 ⇒第十九話「闇に巣食う魔物 Part4」
雪山での頂上決戦が行われていた。
相手は1人,自分達は2人……相方のもう1人のリアル六弔花の男が来たら厳しい。
だからと言って逃げるのも楽ではない。リアル六弔花の男が来るまでにコイツを始末する。
ルメルーとベルはその考えで同意して2人逆方向に雪を切るように進む。
それに対して元々戦闘向きではない雨の波動の持主であるシルバニアは渋面を作っている。
ハァ〜…シルバニア「勘弁してくれよ…逸った俺が馬鹿だったよ……
てめぇら,俺様に免じて頭垂れて死んでくれるとばかり…」
バババッ…ベルフェゴール「しししっ!そんな馬鹿なこと有るかよ!」
ガキィン…シルバニア「おいおい,幾ら戦闘向けじゃねぇからって唯のナイフで…」
ニッ…ベルフェゴール「爆ぜろナイフ!」カッ…
シルバニア「チッ!また,是系か!!?目潰しの好きな連中だ!俺も好きだ!!」
ヨロッ…ルメルー「好き有り…」
ベルフェゴールの投げた唯の鉄製のナイフをシルバニアは中型の雨亀で防御する。
威力を失ったナイフが落ちこの雪山の雪に接触したと同時に音を立て閃光を放つ。
雪に反応して閃光を放つ仕組みのナイフを雪山調査に従ってベルフェゴールは用意していたのだった。
如何に雨亀の防御が優秀と言えど光を遮断する事はできずシルバニアは目を瞑る。
その隙を見逃さずルメルーは荒雨の刃(ボックス兵器)を奮う。
真一文字だが今の視界を奪われたシルバニアでは交わす事もできない。
ズバァ…シルバニア「ぐわぁっ!!いてぇ……いてえぇぇぇぇぇぇ!!!」ドザァ
ゴロンゴロン…ルメルー「止めだ!」ガキィ…
シルバニア「はぁ…はぁ…こんな事で死ねるかよ…生憎死ぬのは嫌いでね!」ボタボタ…
ルメルー「誰もだろ!!」ゴォッ…
ザバァン…シルバニア「大津波…」
ルメルー「うぐぅ!」
シルバニア「………いてぇ…血の赤嫌い」
ベルフェゴール「おいおい,何ダサい事言ってんだよ?」
ブルブル___
ルメルーの隙を突いた攻撃をモロに受け胸から胴に掛けて大きな傷を負ったシルバニアは倒れる。
シルバニアの血で白い雪が見る間に赤く変色していく。
その血の量は致命傷には届かないが相当の量だった。ルメルーは手加減せず止めを刺しに行く。
しかし,シルバニアは死にたくない一心で雨亀の二体目を発動させてそれを防ぐ。
更に雨亀の甲羅から水の波動を一気に噴出させてルメルーとの距離を取る。
ハァハァと苦しそうに息をして痛む胸を押さえながら立ち上がる。
そして,痛みに耐えかねたのか震えながら口を動かす。
ドザァ!!!
___「すみませんでした!!!!見逃してください!!!!」
突然だった。顔を歪めて雪に埋れるほどに頭を下げて奴が助けてくれと懇願してきたのは。
その姿に2人は少々呆気にとられるも自ら攻めて来て許しを請うた所で助けるはずも無い。
唯の時間稼ぎと判断し2人は攻撃を再開する。
ブワァ…ベルフェゴール「お前馬鹿?」
ザッ…ルメルー「餓鬼の使いじゃあるまいし許して下さいが通じるかよ!!」
ベルフェゴールの幾百もの嵐投げナイフが上空から滑空しルメルーの荒水の剣が荒れ狂う。
その様を見て,シルバニアはニヤリと笑う。
シルバニア「えっ!!?えっ……本当に駄目ですか!!」
バババババッ…ベルフェゴール「ダ〜メ!」
ニタァ…シルバニア「馬鹿が…」
ドッ…
ゴシャァッ…ルメルー「何?」
___ズゥン
シルバニア「よぉ♪噴水で空を飛ぶってのは乙なもんだろ?高い所は気持ちが良いよな?」
ベルフェゴール「この…最初から是が狙いかよ?」
シルバニア「当然だ…まぁ,逃げたいのは確かだけどな。」ボリボリ…
何の迷いも無く猛進してくるベルフェゴール達。
無論.彼等なら前からの攻撃なら幾らでも回避できる。それ位の気の配りは有る。
然し,シルバニアの情けない行動と下から突然の攻撃…下からと言う慣れない位置…
それが彼等に攻撃を食らわせる要因となった。
2人はシルバニアの強烈な攻撃により宙を舞い雪の地面に叩きつけられた。
ズズズズズ…ルメルー『雨蛇…喰らい付け!』ガバァ…
シルバニア「雨小亀」ガキィ…
ギュルン…シルバニア「鎮魂と鎮魂が重なれば相殺される」
吹飛ばされている間にルメルーが発動していた雨蛇を忍ばせ
ルメルーは背後からシルバニアに仕掛ける。然し,シルバニアは雨小亀でそれを防ぎ逆に排除する。
それを見て背後を一瞥もせずにとルメルーは舌打ちをする。
パァン…ルメルー「ちっ…雨セイウチ!」ドッ
ベルフェゴール「嵐ミンク!!」ボッ…
シルバニアの確かな実力を知り2人は全力を出すためにメインボックス兵器を出す。
シルバニア「嫌だなぁ……強いのも痛いのも面倒臭いのもボックス戦闘も嫌いだってのに」
シルバニアは2人のボックス兵器を見回して凝った肩をほぐしながら嫌々そうに戦いの構えを取る。
無敵の如く防壁城砦のカウンター型…それがこのシルバニアのスタイルだと2人は見抜く。
ザザザザザザザザ…ルメルー「防御が得意か…なら,最強の剣士に打って付けの相手だぜ!」
シルバニア「最強なのかい?」
ボッ…ルメルー「成る予定だ!」ガッ…
シルバニア「無理だな…此処で多分死ぬ…ツ—か,俺の目的としちゃ死んで貰わないと」
ボッ…ベルフェゴール「にしし…嵐ミンク射程圏♪」
注意を惹き付ける役割と相手の鎮魂の炎を自らに向ける役割を瞬時にルメルーは行う。
それに目配せで気付きベルはシルバニアの後ろに素早く回り嵐ミンクを全速力で発射する。
嵐ミンクが体を丸めて炎熱を撒き散らしシルバニアに向かって行く。
それをシルバニアは嵐大亀で全力で防ぐ。嵐ミンクの発する炎は凄まじく周りの雪を蒸発させた。
その性でルメルーの正面が疎かになる。
それをルメルーは見逃さず雨セイウチを発動。
相手の炎の力を鎮静させ自らの攻撃力を最大限に生かす強力なボディプレスだ。
グオオオオオオ…ルメルー「破滅の鉄槌」
シルバニア「ヤベェ……」
ズドオオオオオォォォン…
<ドッドッドッドッドッド>
グググググググ___「!?」
雨セイウチの巨体が立ち上がりシルバニアに覆いかぶさる様に圧し掛かってくる。
その膂力と迫力たるや圧巻でシルバニアもベルフェゴールも呆然としていた。
おまけにセイウチの体からは強力な雨の炎が発せられており雨亀など軽く重さに耐えかね砕けた。
そして,その瞬間衝撃が走り雪が宙を舞う。それによりシルバニアと雨セイウチの姿が隠れる。
数秒後,姿が見えるようになる。その姿を見て2人は驚く。
シルバニアは倒れていない。雨セイウチの攻撃力なら人間など一溜まりも無い。
理由は明白,ボックス兵器をギリギリで発動させたのだ。
偉容___巨大な亀…全てを防ぎそうな強靭な甲羅に身を包んだ年を召した亀…
___シルバニアのメインボックス兵器
<大雨巨亀>___
正に雨属性のボックス兵器の頂点と言える級の代物だった。
同じ雨属性の炎の持ち主として思わずルメルーは嫉妬の念を感じるのだった。
シルバニア「あ〜ぁ,本当はコイツは使いたくなかったんだけどなぁ…」
ベルフェゴール「どうしてだよ…そんな強そうなのに?」
シルバニア「俺,嫌なんだよ…こいつ怖くてね」
大雨巨亀「グルルルル」
シルバニア「なっ?」
ベルフェゴール「ししっ…分るその気持ち♪」ゴッ…
シルバニア「てめぇもボックス兵器に懐かれてねぇ口か…気が合いそうだ」
ルメルー「そいつは残念…敵同士だ」
ルメルー『雨セイウチ特殊システム…体の透明化と空気の吸収による膨張…』
そんな事を2人が楽しそうに話している間に雨セイウチは宙を舞っていた。
いや,正確には気球の様に体を膨らませ膨張し自らの体から熱気を放ち
上昇気流に乗っていたと言える。少しずつ確実にセイウチは天へ登る。
ルメルーの雨セイウチの奥儀,「三千世界」への発動のためである。
三千世界の攻撃力は凄まじくルメルー達が戦っている開けた空間全てを吹き飛ばせるだろう。
無論,彼等は喰らわない。ルメルーが全力の自らの剣技で衝撃を吹き飛ばすからだ。
剣戟で衝撃を吹き飛ばせる程度ならシルバニアなら余裕で防げるだろう…
と思う物だがそうでもない。爆心地と少し離れた場所では相当違うのだから……
ゴゴゴゴゴゴゴゴ…ルメルー『もう少しだ…』
ルメルーが安堵感から口元を歪める。
それを偶々見たシルバニアが訝るようにルメルーを見る。
ニッ…ルメルー「もう,おせぇ!!」フッ…
ベルフェゴール「全速力で退避!!」ダダダダダダダダダ…
シルバニア「マジかよ…」
ビュオオオオオオオオオオオオオオ…雨セイウチ「ぐがああああああああああ!!」
ゴシャアァァァァァァァン…
風斬り音とルメルー達が踵を返して逃げる様を見てシルバニアは上を見上げる。
其処には技の発動により透明化が終り姿を現し急降下していく雨セイウチの姿が合った。
シルバニアは避けるのは不可能と見て大雨巨亀の下に隠れる。
落下して強烈な衝撃波が起こる。ルメルー達にも追付いてくる。
ザッ…ルメルー「奥儀…断突龍焔波!!!」ズガァァン!!
ルメルーの全力の奥儀とぶつかり合い衝撃波が掻き消える。
雨の鎮魂の炎を絞れる限り絞って放った水の衝撃の攻撃だった。
ドドドドドドドド…ルメルー「ハァハァ…もう,立ってくるなよ防御馬鹿」
ユラァ…ベルフェゴール「立ってるねコリャァ…」
流石にベルフェゴールも顔が青い。
幾ら鈍重で移動用の兵器を使っていないとは言えそろそろリアル六弔花の男も来るだろう。
絶望感が包み込む。
そして,空を舞った雪が晴れる。
ゴゴゴゴゴゴゴゴ…シルバニア「参ったね…コイツがこんなにダメージ受けるの初めて見た。
甲羅が砕けるなんてな…すげぇ一撃だ……だが,二発は使えそうに無いな。」
ルメルー「くそっ…」
シルバニア「逃げるか?余り追う気も無くなって来たが…」
ベルフェゴール「冗談言うなよ!アンタの方が有利なのに追わねぇ筈がねぇ!」
そのベルフェゴールの問いにシルバニアは鼻で笑い言う。
シルバニア「短絡的じゃねぇ?俺は逃げるの好きだぜ…
案外,的に背を向ける奴なんてのは追われもしない物だ。
だって,殺す必要もねぇ場合が多いし何よりそんな奴殺したって名を落すだけだからな…
逃げるのは大好きだ♪逃げる側は許されて追う側は諦める場合が殆どだ。」
ルメルー「何が言いたい?」
シルバニア「俺はね…逃げて逃げて逃げて此処まで来たんだ。
世の中,戦いなんて無いに越した事はないし…逃げる事にだって抵抗も無いし…」
ベルフェゴール「お前そんな事言ってるなら何でマフィアやってんの?」
シルバニア「この世の縮図を感じられるから…
そして,この今まで逃げて来た俺が珍しく戦ってるのは……
今,この世の変換機が始まろうとしているからさ」
ルメルー「だったら可笑しいだろう…
その変換の為に俺たちを殺さないと行けないんじゃなかったのか?」
シルバニア「まぁな…だってもう,お前ら終ってるしな」
シルバニアと言う男は今まで戦いを回避する事で生延びて来た男だ。
戦いの痛み・血や憎しみへの恐怖…何もかもマフィアなら感じるべき全てから逃げてきた。
何ゆえ,マフィアなのか…其れは唯,この下らない世界の下らなさを実感したいが故。
何よりもマフィアが強烈で人間のすべてを体現している様だったから。
そして,彼は動き出した。この世の縮図を新に変えようとする偉大なる男の為に。
ゴボォ…ベルフェゴール「何だ!?」
ルメルー「体が……熱い!」
シルバニア「諸君は口を開けている時に雪を大量に何度か飲み込んだろう?
当然だ…こんな戦場だからな…それには他に何か入り込んでいたとは思わないか?」
ルメルー「まさか!?」
シルバニア「まさか?」
ルメルー「意地の悪ぃ……ハァ,てめぇ雨亀の分泌物を混ぜてやがったのか!?」
シルバニアはルメルーの問いに楽しそうに笑う。
究極の鎮魂の炎は人間の体の活性をも抑制し人を殺す。
其れを見てルメルーは逃げ出す。鎮魂の炎を中に注入して其れを止めようと…
それをシルバニアは追わない。助からない事を知っているからか見逃す気なのか…明白だ。
死ぬ事から逃れられないからだ。
シルバニア「お前は運が悪いぜ。唯の雨亀の分泌物なら除去出来たろうが…
お前の中に有るのは大雨巨亀の奴らしい…くくく…クハハハハハハハ!!」
ドッドドッドッドッド…ルメルー「ガハァッ…」ボタボタ
ドッ…ベルフェゴール「くそ…俺達こんな所で…」
ベルフェゴールはその場に倒れこむ。
雨属性の炎に耐性のあるルメルーは走りながら追わない乗らば逃げれる所までともがく。
その様を見ながらシルバニアは言う。
シルバニア「俺もこんなに醜かったのか…クハハハハハハ!!
逃げ惑う連中をプチッと潰すのがこんなに気分が良いとは…」
ルメルー「うわあぁぁぁ!!!」ゴロンゴロン…
シルバニアは手を広げ大声で笑いルメルーは全力で逃げ崖から転がり落ちる。
瞬間…
ズン…シルバニア「あっ?」
ザクロ「やっと,追付いたぜ…畜生!」ドン!!
何故かザクロの手がシルバニアを貫いていた。
∞End∞
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