二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 恋心 【学園アリス】 ( No.9 )
日時: 2010/02/05 20:50
名前: ☆優羅☆ ◆fC2QzF3g$z (ID: TEtEJYHD)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.php?mode=view&no=14130

ガラッ

ドアが勢いよく開いた。

「おい!!亜柚梨!!」

「あっ!!お兄ちゃん!!」

そう、ドアを勢いよく開いたのは私のお兄ちゃんこと、達瀬 風峨だった。

お兄ちゃんは万物のアリスの持ち主。

何でも触ることが出来る(空気でも)。

それと反対に触りたくないと思えば、通り抜けることも出来る。

意地悪(私にだけ!!)だけど、(他の人には)優しいから初等部の女の子にも

高等部お姉さま方にも大人気なんだ。

だけど、私にはどこがいいのかさっぱりわからない。

「きゃぁぁぁぁぁ!!風峨先輩よ〜〜!!」

さっきまで棗とルカくんのところにいたパーマがお兄ちゃんに気づいてこっちに来た。

すると、パーマの声でお兄ちゃんに気づいてしまった、女子がドドドドッッと雪崩のように押しかけてきた。

わわっ!!コワっっ!!

私は雪崩に巻き込まれないように逃げた。

その中には本当は岬先生が好きなはずの野乃子ちゃんとアンナちゃんまでいる。

岬先生は植物作りのアリスの持ち主。新しい品種の植物を作ることが出来る。

鳴海先生とは違い、硬派で真面目な性格。そして心配性。 

しばらくして、お兄ちゃんはアリスを使って皆をまいて帰ってきた。

「ふぅ〜……」

「お兄ちゃんも大変だね……」

私は気を使ってそう言ったのに……お兄ちゃんは

「まぁな。お前と違って俺はモテるからな。」

と言った。

カッチ〜ン……

私はお兄ちゃんの言葉に流石にムッとした。

「ふ、ふん!!あたしだってモテるんだからね!!」

私は全然そんなこと無いのに意地を張ってフイッとお兄ちゃんから顔を背けた。

「あっ……怒った??……悪かったな……」

私はお兄ちゃんのほうを向いた。

「……別にいいよ……」

私がそう言った後、蜜柑がトテトテと歩いてきた。