二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: ひぐらしのなく頃に希 ( No.11 )
- 日時: 2009/12/12 16:19
- 名前: 月乃 ◆3txRA5P8CY (ID: gOBbXtG8)
- 参照: ポケスペのパラレル編思いついた。
02.見える者
一時間目の授業が終わった後、色んな人があたしの机の周りに集まってきた。すると……。
「はぅ……かぁいいよぉ!! お持ち帰りぃ〜!!」
「ふぇっ!?」
「ゲッ、レナ!!」
いきなり誰かに持ち上げられてその子は暴走する。あたしは必死で「助けてぇー!」と叫ぶが、誰も助けてくれなかった。いや、助けられなかった。
転校初日に何事? 殺されるわけじゃないよね……?
やっと女の子の暴走止まり、あたしは教室に戻ってきた。
「……ご、ごめんね……つい可愛くて……」
「か、可愛い!? この世でめったに言われないのに!!」
あたしは少し驚きながら女の子を見る。そういえばこの子は〝竜宮レナ〟と言う名前らしい。
「俺は前原 圭一!」
「私は北条 沙都子でございましてよ!」
「僕は古手 梨花なのですよ、にぱー☆」
圭一、沙都子ちゃん、梨花ちゃんと自己紹介をしてくれた。
「……っ!」
今、何かが通ったような……?
「どうしたのですか?」
梨花ちゃんが心配そうにあたしの顔を覗き込む。
「あ、なんか通りかかったからなんだろうなぁって……でも分からないや」
「そうなのですか……。あ、ボクトイレ行ってきますです!」
「行ってらっしゃーい!」
梨花ちゃんはパタパタとトイレへ行ってしまった。
でもしばらくしても梨花ちゃんは戻ってこなかった。
「うーむ……大便かなぁ」
「魅音その言い方やめろ!」
魅音の言葉に圭一が突っ込む。
するとあたしは急激に腹が痛くなった。あたしこそトイレに行くのにふさわしい人間か……?
「と、トイレ行ってくる……」
「あ、ゆっくりブリブ……」
「だからその言葉やめろ!!!」
突っ込みに笑えず腹を抱えながらトイレへ向かう。
「……生の……よ。ど……う、羽……」
「あ……ぅ……に……よ……らな……です」
梨花ちゃんがトイレで誰かと喋っている声が聞こえた。でも、生徒はみんな教室に居るし……誰だ?
あたしはそっとトイレのドアを開ける。そこには……。
「あ、梨花ちゃ……!?」
「みー? どうしたのですか?」
梨花ちゃんは「どうしたの?」みたいな顔で見てくるけど……あたしは見えた。
「梨花ちゃんの後ろに……幽霊がああああ!!」
「えっ!?」
「あぅあぅ!?」
梨花ちゃんは後ろを振り向いて幽霊をじっと見つめる。そしてなぜか幽霊がおどおどしている。
「み、見えるのですか? ここにいる〝神様〟が!」
「か、神様!? ああああ! あたし神様になんて事を……!!」
「と、とりあえず状況を説明してほしいのです!」
あたしはゆっくりと梨花ちゃん……と、神様の〝羽入〟に状況を説明した。普通は梨花ちゃんにしか見えないものが、あたしに見える……梨花ちゃんはそれを疑問に思っているらしい。
「……難しいわね……」
梨花ちゃんはまるっきり変わった声でそういう。
「……あのことを話さないのですか?」
「……月乃に話しても無駄よ。きっと……もう訪れないのだから……」
「ん?」
「な、なんでもないのですっ」
二人は声を揃えてそういう。でも少し怪しいと思った。
でも、あたしが、この雛見沢村の新たな惨劇のループの原因者だなんて……この時は気づけなかった。