二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 銀魂 〜楽しみは多い方が良い〜 うp完了! ( No.11 )
日時: 2009/12/26 11:26
名前: 藤崎パン ◆i9wQCXHO3o (ID: OhjxYZN.)
参照: 藤崎パンですb 山崎じゃないょ

。第5訓。

「アァルコォルゥゥ!!」

「あ、川島、どした?アルコール取られたか」

「ハイッ!1時間禁酒ッス!最悪なんですけど!」

「その怨念をそこの女にぶちまけてやれ。」

「ハイッ!お疲れさまッス!沖田隊長!」


入ってきたのは川島だった。禁酒しているので目がわずかに充血している。
さらに、手が痙攣している。

(依存症だ!コイツかなりのアルコール依存症だ!!)

重原は心の中で叫んだ。

(よかった……コイツならそーごー君よりバカそうだし、上手く話をそらせれるか……)

ドカッ、と、川島は乱暴にいすに座った。さっきからしぐさの1つ1つが荒々しい。
みているだけでコイツの10年後……いや、1年後の姿が分かる。

「重原壱色、ね。これまでの火災事件の動機は?ハイ。とっとと答える。」

「(意外としっかりしてる)……、答える前に、その貧乏ゆすり、やめてくれるかな。うざいよ。」

「あ゛ぁ!?テメェ俺がどんだけ我慢してると思ってんだ!できることなら今すぐコンビに行って酒買って来たいんだよ!
それを我慢してんの!偉いんだよ俺はァ!」

「我慢なんてしなきゃいいじゃない。今すぐ突っ走ってきたら?コンビニに。」

「うん!そうする!!なんて言うかァ!だっからとっとと答えろ!動機!!」


川島、という男が意外としっかりしているのは驚きだった。
と、同時に、
焦りでもあった。

話をそらしてもまたすぐに戻されてしまう。

(仕方ない。適当に動機を言って、『千開党』のことは喋らないように)

「動機……簡単よ。炎を見るの、好きなの。火じゃないわ。大きな炎。だから火災事件を起こした。それだけよ。」

「嘘だな…………本当の動機は、過激攘夷派『千開党』によるテロだろ。」

「!!」

(なんで!?ばれてる!?どこから漏れた!?)

「ま、これは推測だがな。」


川島が言ったことは、推測などではなかった。
密偵の山崎からの報告を、そのまま言っただけだ。



『千開党』
この党は、攘夷戦争時代に活躍した攘夷志士たちが多くが所属する党である。