二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: *妖精の尻尾* ( No.8 )
日時: 2009/12/22 14:23
名前: チャミー (ID: p4jphIw6)

第5話「恋敵、時々天敵」


「グレイ様、ジュビアがお弁当作ってきたんですけど……」


ちょうどお昼の時間ぐらいに、グレイの元へジュビアがやってきた。
ジュビアとは、元幽鬼の支配者ファントムロードをエレメント4の一人で、グレイに恋するフェアリーテイルの一員である。


「おー、サンキュー」

グレイはジュビアの手作り弁当を受け取り、がつがつと食べ始めた。
すると、それを見たジュビアがルーシィの耳元でささやいた。

「ルーシィさん、グレイ様がジュビアの作ったお弁当を食べてくれたわ。……あなたのじゃなくて、ジュビアのお弁当をね」
「……そうね」

ルーシィは苦笑を浮かべながら言った。


「いーなー、オレにもくれー」

がつがつと弁当を食べているグレイの横で、ナツがその様子をじーっと見つめながら言った。
……まるで、捨てられた子犬のような目をして。

「……オイ、見てんじゃねーよ。気持ち悪ぃ」
「腹減ったなー。グレイはいいよなー。腹減ったなー」

グレイが気持ち悪そうな顔をしてナツを見ていると、突然ナツが何かを思いついたような顔をして言った。

「あっ、そうだ!! ルーシィ、なんかおごって」
「嫌」

ルーシィが一瞬の迷いもなくナツを切り捨てると、ナツはしぶしぶエルフマンのところへむかって行った。

「なー、オレ今金ねーんだよ。だから、なんかおごって」
「なにやってんの!!」

そして、ナツはルーシィに怒鳴られた。


(……ルーシィさんはどうして、グレイ様以外の人とも仲良くしているの?)


その様子を、ジュビアが物陰から見つめていた。



続く