二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: その歌の意味を/曲二次創作 短編集 ( No.9 )
日時: 2009/12/20 15:25
名前: 雪子 ◆4kt9c3whh. (ID: Gb5QJ608)



「やっぱり人多いねぇ」
彼女はいう。東京のど真ん中。そりゃあ人も多いはずだ。
彼女の服装はさほど着飾ったものでは無い。けれど、清潔さとか、かわいらしさとか、可憐さだとかがあり良い。男の自分からはあまり分からないが。
自分の服装はまさにありきたりそのものだと言って良いだろう。
「何処か、行きたい所とかある?」
ここまで来て、どこにいくかも決めてない。やはり決めて置くべきだったのだろうか。
しかし、何処にいけばいいかなどわからなかったのだ。
「んー…本屋とか」
こんな所まで来て本屋か! と突っ込みを入れたくなったのは自分だけだろうか。
しかし抑える。この辺りに本屋はあっただろうか?
「たしかあのビルの何階かにあったと思うけど…」
と彼女は言う。その様な言い方は、たまに買って居たのだろうか? 気付かなかった。
ただ知っていただけかもしれないけれど。
「いってみよう」
とりあえずそう答えておこう

「広いな…初めて見た」
ビルの確か五階辺りかにあった本屋。
本屋というものはこれほど広かったのか、と思う。こんなにも何を置くんだ?
彼女は真っ先に文庫本があるであろう場所に向かっていく。とにかく付いて行く。
本棚が並んでおり、それもぎゅうぎゅうに詰め込んである。世の中にはこんなにも本が溢れていたのか、と実感する。
彼女は何かを探しているのだろうか、じっと本棚と平積みされた本を見ている。
待っとくのも暇なので、とりあえず音楽雑誌やらがあるであろう場所に向かった。