二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【REBORN】 大空の覚悟 オリキャラ募集中! ( No.22 )
- 日時: 2010/02/07 06:33
- 名前: 銀翼 (ID: lwFCsR23)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode
標的15
行正が現れた夜、シエロファミリー一同はシエロファミリーアジト日本支部に集まっていた。
「そっか、ユキが・・・。」
恭平は昼の出来事を蒼羅から聞いていた。
「牢獄に入ってからもう2年が経ちますけど、入ったばかりの時より、体が弱くなってるんだと思います。」
蒼羅は悲しげな顔をして報告をした。
「まっさんが犯した禁術は六道骸の憑依弾という禁弾よりかなり罪が重いっスからね。復讐者の方もまっさんの拘束をキツくしてんでしょ。」
里純は眼鏡を拭きながら言った。
「若、どうするんですか?もう行正の体がもたない可能性が大きくなってきましたよ。」
水世は心配そうにして言った。
「それは行正次第じゃないのか?ボスに聞いたって復讐者がどうにかなるわけじゃない。」
渚が答えた。すると、蒼羅はうかない顔をした。
「このまま放っておいたら、復讐者がユキに処刑を下すかもしれない。早めに手をうったほうがいい。」
久臣はコーヒーを飲みながら無表情で言った。
“処刑”。
それはシエロの全員が恐れている場合だ。
ここで守護者を失うわけにはいかない。
「脱獄させるとでも言うのか?」
「そんな事言ってない。ただ、何もしてないのはどうかと思う。」
久臣が答えると、恭平はしばらく考え込んだ。
シエロファミリーはミルフィオーレの白蘭のように復讐者には顔がきいていない。
だから出所の手続きなんて出来る訳ない。
10年後の未来でヴァリアーのフランがやった手はミルフィオーレの手があったからこそ骸の脱獄ができた。
その時、恭平の脳裏にXANXUSが浮かびあがった。
あの夜。
沢田綱吉の修行の命を受けた時の夜だ。
『おい、キョウヘイ。』
『まだ何かあるのか?』
『お前のとこの雲の守護者、復讐者の牢獄にいるんだろ?』
『だから何だ。』
『日本にいる俺の部下に一度復讐者の牢獄に呼ばれた奴がいる。なんかあったらそいつに聞け。』
『良い情報をありがとう。』
恭平は突如顔を上げた。
「ボス・・・?」
「まだ、希望はあるな。」
恭平はそう言うと、立ち上がり、XANXUSから受け取ったメモを見て、微笑んだ。
続く