二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【REBORN】 大空の覚悟 オリキャラ募集中! ( No.26 )
日時: 2010/02/07 11:30
名前: 銀翼 (ID: lwFCsR23)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode

   標的16

「あ、恭平さん!昨日の夜は仕事だったんですか?」

翌日、日曜日の昼、恭平は沢田家に顔を出した。

「まぁちょっと招集みたいなもんですよ。何か用があったんですか?」

「あ、えと・・・。山本が恭平さんと手合わせをしたいって・・・。」

綱吉は少し焦りながら言った。いつもの恭平とは何か違うからだ。

まぁ、自分は恭平の事なんて全然知らないのだが。

「じゃあウチの本部に来るといいですよ。ファミリー全員。」

「本部・・・?」

「イタリアにあるシエロ本部ですよ。明日ぐらいに少し用があって一時帰国する予定なので。」

「イタリア———ッ!?俺、イタリア語話せませんよっ!!」

「大丈夫ですよ。ご存じのとおりシエロは日本人が多数ですから。」

恭平は笑って答えた。

だが、綱吉は海外にも言ったことがない。

それも急に明日だなんてもってのほかだ。

「ご迷惑なら別にいいんです。」

恭平が言うと、綱吉はハッとした。

本部に行けば恭平や歴代シエロについて何か分かるんじゃないか。

シエロファミリーはボンゴレファミリーと同期なのに、恭平でまだ6代目だ。

獄寺の情報によると初代の代が長かった、とのことだ。

いくら長くても4代も遅れるだろうか・・・?

ただ、ボンゴレ1世が若く引退しただけなのかもしれない。

「ボンゴレ・・・?」

「行きますっ。頑張って全員集めますからっ!」

「分かりました。じゃあ支度はしといてください。後の事は俺が用意しときますから。」

恭平は微笑んだ。

マフィアの発祥地、イタリア。

明日、ついに行く—————。


その頃、里純と蒼羅はある村を歩いていた。

「ったく何で俺も行かなきゃなんねーんだよ。」

「これもボスの命令です。それに里純は色んなところに詳しいじゃないですか。」

「バーロ。ストリートビューを利用すりゃどこにでも詳しいっつーの。」

里純が言うと、蒼羅は微笑んだ。

「つーかこんなド田舎にホントにいるのかよ。」

「XANXUSの話によるといるようですよ。」

「とっとと済まそうぜ。見たい動画がたまってんだ。」

「わかりました。」

蒼羅達は駆け足で目的地へ向かった。

たどり着いたのは、鳥居神社という感じのいい神社だ。

奥まで入ると、水色の髪をした少女が箒で掃除をしていた。

「あのー・・・」

蒼羅が声をかけても、少女は振り向かなかった。

20秒ぐらいすると、

「はいっ?」

朱色の瞳をもつ顔が蒼羅達の方へ向いた。

「ボンゴレ特殊暗殺部隊ヴァリアー隊員、鳥居皇子さんですね。私、シエロファミリー6代目晴の守護者、逢澤蒼羅と申します。」

蒼羅が淡々とした口調で言うと、皇子は肩をすぼめた。

「シ、シエロの方が末端のウチに何か用でしょうか・・・?」

皇子は怯えた口調で聞いた。

「XANXUSからの紹介で、少し私達の仕事に手を貸して頂けないでしょうか?」

「XANXUS様から・・・。こんなウチで良ければ。」

「急で申し訳ないんですが、明日、イタリアの方まで・・・。」

その時、皇子は何か察したようだ。

イタリアでの仕事なら日本にいる皇子に頼んだりしない。

そうなれば仕事の内容は思いつく。

「復讐者の牢獄ですか・・・・。」


   続く