二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【REBORN】 大空の覚悟 オリキャラ募集中! ( No.39 )
- 日時: 2010/02/11 06:31
- 名前: 銀翼 (ID: lwFCsR23)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode
標的21
食後、綱吉達は各自、与えられた部屋で休んでいた。
「はぁ・・・、これからどうしようかな・・・。」
綱吉としては、早く行正に教えてほしいものだった。
「よし、散歩でもしよう。」
迷子を覚悟して、綱吉は廊下へ出た。
「十代目〜〜!」
出た途端、獄寺が駆け寄ってきた。
一人で散歩したかった綱吉はげっ、と思った。
「隣の十代目の部屋のドアが開く音がしたんで何かと思えば!俺もお供しますよっ!」
「あ、ごめん・・・。一人でちょっと散歩したいんだ。」
綱吉がそう言うと、獄寺は捨てられた子猫のような顔をして落ち込んだ。
綱吉は、ごめんね、と言い、その場を去った。
しばらく歩いていると、すでに迷っていた。
「う〜ん、どうしようかな・・・。とりあえず、大きいドアを開けたら誰かいるかも・・・。」
綱吉はそう考え、近くに会った、黒い両開けのドアを開いた。
そこには、漆黒のマントを覆い、口元も服で隠して、黒い髪と、緑の瞳しかみえず、性別がわからない人物がいた。
「あ、あの・・・ココの人・・ですか・・・?」
ココは書斎らしく、謎の人物は本棚をあさっていたのを綱吉は聞いた。
「誰だ・・・・。」
「えと、沢田・・・綱吉です・・・。」
綱吉は答えた。すると、マントの人物は、どこからか写真を取り出し、再び綱吉を見つめた。
「お前が、か。」
「・・・え・・・!?」
すると、マントの人物はどこからか、巨大な黒い斧を出して、綱吉の方へ振り上げた。
やられる・・・!!
綱吉はそう思って目をつぶった。
すると、キンッと音がして、恐る恐る目を開けると、
渚が槍の柄の所で斧を抑えていた。
「渚さん・・・・っ!!!」
「ホント、鈍いね、君は。」
渚はそう言うと、槍を振り上げ、相手の斧を飛ばした。
「さ、ココで何をしてたのか、教えてもらおうか?」
渚は聞いた。
「話す必要はない。」
マントの人物はそう言い、本棚の上へ飛び乗った。
その時、マントがめくれ、見えた。
奴は、女だ。
「へぇ、女か。」
「だからどうした。」
マントの女は再び、斧を構えた。
「斧ってさ、攻撃パターンが限られてんだよね。」
渚はそうつぶやくと、槍を、床にコツン、と叩いた。
すると、あんなに広かった書斎は、一瞬で幅2メートルほどの脅威に狭い部屋になった。
「かかったね。」
渚はそう言うと、槍の刃の部分に炎を燈し、女の脇腹を突いた。
「渚さん・・・っ。」
「もう戦闘は無理だろうね。」
渚はいつの間にか、女の後ろに周り込み、女の斧を取り上げた。
「じゃ、どこのファミリーの者か吐いてもらおうか。」
「・・・オレを縛り上げても無駄だ。」
マントの女は言った。
その口調はまるで、ラル・ミルチだった。
「ま、いずれ分かると思うよ。この写真を見る限り、標的はそこのボンゴレかな?」
「俺・・・!?」
「写真は超死ぬ気モードの君だからすぐ分からなかったのもうなずける。」
そう渚が言うと、普段の自分はそんなに落ちぶれてるのか、と綱吉は勝手にショックを受けた。
「ボンゴレ、ココはイタリアマフィアの本土なんだからすこし警戒心持った方がいいよ?」
「は、はい・・・。」
「・・・・復讐者だ。」
女の言葉に二人は反応した。
そのスキをついて、女は窓から外へ出た。
「オレは復讐者の牢獄から来た調査員だ。近々その事については発表する。」
女はそう言い、どこかへ去ってしまった。
続く