二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【REBORN】 大空の覚悟 オリキャラ募集中! ( No.44 )
日時: 2010/02/12 06:46
名前: 銀翼 (ID: lwFCsR23)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode

    標的22

あの一騒動の後、全員は食堂で夕飯を食べていた。

「ん〜!やっぱおいひ〜!!」

凛はいつものように、パスタを食べていた。

「ホント、おいしいですっ。」

星華も凛に勧められ、同じパスタを食べていた。

「でしょ〜?あたしが太鼓判押すパスタだも〜ん。」

と凛が言った時、バンッと遅れてきた恭平がドアを開け、凛の方へずかずかと歩いて行った。

「どしたの、恭平?」

「凛、お前、従業員に変装して復讐者の牢獄に出入りしてたな?」

恭平が凛を睨みながら言った。

その言葉に、雲雀以外の全員が反応した。

「だ、だって骸にぃに会いたかったんだもん!最近呼んでも返事くれないからどうしたのかな、って思ってさ!」

凛は焦りながら答えた。

「お前が骸の事を心配してるのは分かる。でもバレてないと思ったか?」

恭平の言葉に凛はビクッときた。

「バレ・・・たの・・・?」

「さっき、俺の部屋に復讐者の調査員が来た。そしてこんな写真まで押し付けられたよ。」

恭平は5枚の写真を凛達のテーブルにベシッと叩きつけた。

そこには、帽子を深くかぶった小柄の人物が映っていた。

最後の写真には、変装中の凛の姿まで映っていた。

綱吉と渚は目を合わせた。

さっきの調査員の女が言っていた報告とはコレの事なのだ。

「む、骸様は!?骸様は無事なの・・・!?」

何か処分を受けるかも、と心配になったクロームがたちあがり、恭平に聞いた。

「いや、骸は大丈夫だ。さっき俺があいつに確認していた。それより問題はこれから牢獄のガードが遥に堅くなる。これじゃあユキの状態を下見に行くのは無理だ。あいつらが一番堅く監視してるのはユキだろうから。」

「どうして?」

「ボンゴレ守護者であるお前の報告をボンゴレボスの綱吉さんにじゃなくシエロの俺にしてきた。つまり、あいつらは疑ってるんだ。俺らもユキに同じ事やってるんじゃないか、ってな。なら当然ユキの監視はよりいっそう強くなる。運が悪けりゃあいつ、有幻覚も無理かもしれない。」

恭平は淡々と言った。

「・・・ごめん・・・」

凛はうつむきながら言った。綱吉たちはこんな後ろ向きな凛を初めて見た。

「安心しろ、俺はそこまでお前を責めないから。」

恭平が言った途端、綱吉は何かを感じた。

優しさ、そしてぬくもりを———。

あのボンゴレ継承の時、感じた。

9代目を攻撃してしまった時に感じたあの感じだ。

そう、恭平はどこかボンゴレⅠ世に似てる気がした。

もう、行正が戻ってくるのを待ってはいられない。

綱吉は恭平に全てを聞く決意をした。


        続く