二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: *+改×24+* ●テニスの王子様 and テニスのお姫様○ ( No.884 )
日時: 2010/06/12 23:13
名前: うっさー ◆8.9xsVkhDE (ID: HnQQx7lG)
参照: ユキミタク、ワタシモキエテシマエレバイイノニ。

*+第三百三十四話+*


「選ばれたんだ、凄いね」

零はニコッと笑いながらリョーマに言う。
他のメンバーは驚きすぎて、何も言えない状況なのだが。

「勿論、出場するんだよね」
零が首を傾げながら問えば、リョーマはラケットのガットを触る。
「しない。俺は先輩達と全国に行くよ」
リョーマの発言に、零の瞳は大きく見開かれた。

「何で」
零は下を向いてるため、表情は見えない。
「別に…。理由なんか、な」
そこでリョーマの言葉が途切れたのは、零のせい。




























ガシャン!!!






























零はリョーマの胸倉を掴むと、フェンスに押す。
「見損なったよ、“越前”」
その瞬間、零のオーラが変わるのを、全員が感じた。

「それとも、僕の目が間違っていたのかな…??」
零はクスッと小さく笑みを漏らす。
だが、目は冷たいまま、リョーマを映している。

「ねェ、君は超えたいんでしょ。自分の“尊敬する者”を」
その時、リョーマは表情を変えた。

「迷ってるなら、“迷ってる”って言葉に出せば良いだろ!!
 気持ちの整理が付かないなら、そう言葉に、出せよ。
 何か感じたなら、何かちゃんと言えよ!! じゃないと、何も分かんないだろ…??
 見てるこっちが、苛々してくんだよ」

零はそこまで言うと、やっと手を離す。
「本当は、分かってるんだろう?? 自分の行きたい方が」
そう言ったとき、ゆっくり英二の口が開かれる。

「りん、ね……」
静かなテニスコートにその声だけが、響いた。
一番驚いてるのは、零自身。

「なん「Hello!! good boy,s」」
零が喋っている時に、零の後ろから大声で叫ぶ女。
「ベリー…」
溜息混じりに、零は彼女の名前を呟いた。

「零!! 久しぶりねー」
ベリーと呼ばれた女性は、躊躇なく零に抱きつく。
零は抱きつかれながらも、銀花に視線を移した。

「銀花。助けろ」
「嫌」
「へぇ…。そっか。なら、お前の秘密w「わわわ!! 分かったから、零!!」

銀花が名前を強調して言ったのは、ベリーが分かるように。
ベリーはニコッと笑ってから、零から離れる。

「最近の中学生って、大人っぽいわねー!! まぁ、可愛いコも居るけど」
ベリーは言いながら、サングラスを外す。
「宜しく、って言いたいけど、早急にスミレちゃんに用があるの」
手塚は一瞬で、彼女の言いたいことが分かったようで、「こちらです」と手招きをした。

「じゃぁ、零。また後で」
チュっとリップノイズをやりながら、ベリーは零の左目にキスをする。
「また、ね」
零は軽く手を振ると、何処かへ行く。

「銀花はデータ整理に行きますね」
銀花はそういうと、部室に入って行った。

残ったのは、尋常じゃない静けさ。
そして、“彼”に対しての疑問。





***





ガチャ。





音を立てて、部室の扉が開く。





だが、銀花は人物を見ようとせず、口だけ動かした。

































































「何の用ですか、不二先輩———————————………」


















































































































『イラナイ、いらない。だから、この世の“もの”全て、消えてしまえば良いのよッ!!!!』