二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: *+改×24+* ●テニスの王子様 and テニスのお姫様○ ( No.9 )
- 日時: 2010/01/24 16:19
- 名前: うっさー ◆/bzwarKBcE (ID: 3L0NyJ0C)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.php?mode=view&no=11996
*+第百三十一話+*
跡部邸のテニスコートに向かって輪廻は走る。
そして、ドアを思いっきり開ければ、目の前がテニスコートで。
「あ、輪廻」
ニコッと笑いながら唖李栖は言う。
「バカ唖李栖!! バカバカバカ!! 大馬鹿者!!」
会った瞬間にこれだ。輪廻は唖李栖に向かって言う。
周りに居るレギュラー陣は驚いて、輪廻を見る。
「おいおい、行き成り激ダサだぜ」
宍戸が呆れながら呟く。
「行き成りなんなんや??」
忍足も不思議そうに輪廻を見る。
「ごめん。バカなのは私だ」
輪廻は行き成り、静かに呟いた。
「知ろうと思わなかった私の方が大馬鹿者だ」
輪廻は下を向きながら、唖李栖の両手を握る。
「輪廻??」
不思議そうに、そして優しく唖李栖は問う。
「那紅埜に教えてもらった。私が、無理やり聞いたんだけどね」
輪廻がボソッと呟く。
「ねぇ、唖李栖」
ニコッと輪廻は笑う。
「何??」
唖李栖の表情に笑顔はない。
「立海に謝りに行くよ」
有無を言わせない言葉。
「ヤダ」
唖李栖の拒絶。
「言うこと聞いて。じゃないと、氷帝学園や跡部さんに迷惑がかかるから」
輪廻は笑わずに、唖李栖に言う。
「迷惑はかけないよ。跡部さんにも氷帝にも、輪廻にも」
ニコッと唖李栖は笑った。
「そう、そんなに言うなら、無理やりにでも、謝りたいって思わせてあげるから」
輪廻は有無を言わせない口調で言うと、唖李栖に右腕を掴む。
「跡部さん、唖李栖借りますね。すぐに済みますから」
言い終わるや否や、スタスタと歩いていく。
「ちょっ!! 輪廻、痛いって!!」
と言う、唖李栖の言葉も聴かずに。
***
「あかん、あれは相当頭に来てるで」
忍足はボソッと呟く。
「アイツ、生きて帰ってくっかな」
向日が心配そうに言う。
「アホ、死なせてどうすんねん」
忍足が突っ込むものの、静まり返っているテニスコート。
そして、数分後だった。
唖李栖と輪廻が戻ってきたのだ。
だが、唖李栖は浮かない表情。
「跡部さん、唖李栖と一緒に謝りに行きます。なので、一緒に行ってくれませんか??」