二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 幻想郷放浪記 ( No.16 )
- 日時: 2010/11/07 11:58
- 名前: 昨日の今日 ◆7LxmAcs00. (ID: t51BWMGM)
その日、鈴仙は部屋に戻ってこなかった。
当然と言えば当然だ。誰だってこんな男と一緒に寝たくはないだろう。
……あーあー、らしくないねぇ。なに女一人にこんなに気張ってんだか。
よし、気分転換だ。ちょいと夜風に当たってくるか。
床が軋む音が響く。外は思ったよりも静かだった。
…………。
夜風とか言ったけど全然風が吹いてねぇ。
「あら? どうしたの?」
歩いている内に八意先生登場。手には書類が溢れんばかりと積み重なっていた。
「んー、まぁ、ちょっと眠れなくてな。気分転換にでも散歩しようと思ってな。持つぞ」
強引に永琳の手から書類を3分の2程掴む。
「ありがとう。やっぱり弟子が居ないときついわねぇ」
「何を言うか。まだまだ若く見えるが?」
「こう見えても年齢は億を超えていますよ」
「……そりゃすごい」
「……と。ここでいいわ。後は私が」
「オーケイ。俺が入ったらマズそうだからな」
「ええ、そうね。ありがとう。寝冷えに気をつけて」
「あいよ」
ちょっとは気分転換になったから帰ろうかな。
とまぁ部屋に帰ってきたわけだが。
「おっとと。暗いな」
電気が通ってないからかなり暗い。精々自分の周りを確認できる程度だった。
何も踏まないようにすり足で進む。
その時だった。
背中に指を突きつけられる。
「動かないで」
それだけ言うと突きつけた指を更に強くする。
「……オーケイ」
抵抗は出来ない。抵抗はしないと言った方がいいのだろうか。
「…………」
そいつは無言で何かをしているようだった。
そして不意に目の前が真っ暗になる。
「うおっ!?」
「しゃべらないで」
耳元でぼそぼそとしゃべる。何とも気味が悪いものだった。
「これから貴方を監禁する。食事は確保するから安心しなさい。いい?」
「……ああ、分かった」
そうして俺はどこかに連れていかれた。
どうも、何か監禁された第十三話です。
ここ最近は熱でくたばってました。近況なんかどうでもいい? サーセン。
ではでは。