二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 召還獣……召還! ( No.3 )
日時: 2010/03/16 23:24
名前: 紅絹 (ID: oYJ2fVYh)

【第一問】 「優劣」 2

 「む? 奇遇じゃの、明久」

 「ん? あぁ、おはよ。秀吉」

僕に話しかけてきたのは、絶世の美少女、木下秀吉。

だけど本当は男なんだよね……世の中は理不尽すぎるよ。

 「やっぱり秀吉は可愛いね。いっそ男以上にたくましい美波と性別交換して欲、右肘の関節が外れるぅぅ!」

背後から突然現れた謎の殺人鬼が僕の右腕を再起不能に追いやろうとしている。

 「だぁぁれが男以上にたくましいですってぇぇ?」

僕の関節が嫌な音を立てて本来曲がる筈のない方向へと曲がっていく。

 「みっ……美波様、人間は360度自由に腕を捻れる様な軟体動物じゃありませんよ……」

 「ウチは別に好きでこんな態度とってる訳じゃないもん!」

好きでこんな態度とってる訳じゃない? と、言うことは……

 「まさか……本当はこれ以上に殺戮を!?」

 「な・ん・で! そうなるのよーっ!」

昇降口のど真ん中で、一体何時修得したのか巴投げを放つは島田美波。

一応女子だけど、性格と体のメリハリが残念な娘だ。

と、綺麗な弧を描きながら宙を舞う僕の目に移ったのは真っ赤な廊下。