二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【銀魂】背中を預けて—— ( No.25 )
日時: 2010/04/14 16:48
名前: 空兎 ◆vekTJYlJig (ID: TAPuOKlQ)

「もういい! 俺一人でいってくっかんな!」
紅は、そういうと駆け出していった。
「あぁ! いいんですか、茜さん! 下手したらやられちゃいますよ、紅!」
「大丈夫だ。きっとすぐ尻尾巻いて帰ってくるさ。それに……俺の言うことはいつも正しいってことを、思い知らせてやる。」
俺は正しい。何故なら、すぐ紅が帰ってきたからだ。
「ゼェ……ゼェ……な、何なんだあいつは……敵も味方もおかまいなしかよ……」
「バカ。俺がいないと、お前は敵と見なされる。このメンバーで銀時がしってるのは俺だけなんだからな。」
俺は腰に下げている袋から、秘伝の薬と包帯を出した。一番深い傷に、青いビンの薬を、その他の浅い傷には赤いビンの薬をぬる。
「うおぉぉぉぉおおお!! 痛ってぇぇぇ!!」
薬を塗った瞬間、紅は絶叫した。
「我慢しろ。数分の強烈な痛みと引き換えに、この傷は数時間で完治する。」
痛みはとてつもなく強烈らしい。紅は肩で息をしている。顔は真っ青だ。
「あ、茜さん……これ、逆に弱るような……」
「紅みたくなりたくなければ、俺の言うことを聞け。そして怪我をするな。以上。」
「いや以上じゃなくて! 授業かっ!」
兄の態度に美夜が口を開く。
「……うるさい。」
「はい、すいませんでした……」
双子なのにどうしてこんなに違うんだろう。あれか? 銀時と白血球王は同じ顔なのに、性格が正反対……的なノリか? あれ、なんで俺こんなこと知ってるんだろう……