二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 〔戦国BSR〕修学旅行に戦国時代!! ( No.31 )
日時: 2010/05/16 11:33
名前: 愛姫 (ID: p8.Ij.U2)

〔第九話〕「あの手」=「未来人アピール」

「まーあくん。」

本をぱたん、と閉じ、政宗の背中に寄りかかる。
そして、話をこう切り出した。

「うちさ、結構武田の情報持ってるのよ。ほら、私未来から来てるでしょ? 」
「…何を言っているんだ、お前? 」

「だからあ。作戦を立てるなんて事はできないけど、いざ戦に来た時に役に立つと思うよ、って。」
「…ah——————…」

やはり、いまいち乗り気でない。これは無理だろう…と思われるが、琴音はもう一押しした。

「未来の武器も結構すごいんだよ! 」
「武…器…」

少し気持ちが揺らいだ政宗。
確かに、未来の進歩した武器を使えば戦力が上がるだろう。

「どんな武器なんだ? 」
「じゃーん! カッターナイ」
「nifeかよ!? 」

自信あり気に見せかけた「やっぱり自信無いよ」的なテンションでカッターを取り出した琴音。
そしてそのテンションは正解だった…


政宗がダメなら小十郎だ!…と考えた琴音は、小十郎の書斎にお邪魔をする。

「ねえ〜、邪魔はしないからさあ〜、いいじゃ〜ん、連ーれーてーってえ〜」
「ダメな事はダメです。その前に貴方は女中と夕餉の仕度でもしていたらどうですか」

やはり、いまいち乗り気でない。これは無理だろう…と思われるが、琴音はもう一押しした。

「未来の武器も結構すごいんだよ! 」
「武器…? 」

少し気持ちが揺らいだ小十郎。
確かに、未来の進歩した武器を使えば戦力が上がるだろう。

「どんな武器なんですか? 」
「じゃーん! 割り箸ゴム鉄ぽ」
「却下」

これに懸ける!と見せかけた「やっぱり懸けられないよ」的なテンションで割り箸ゴム鉄砲を取り出した琴音。
そしてそのテンションは正解だった…


というわけで必死の交渉もむなしく失敗。しかし琴音は、あきらめきれなかったのである。