二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 銀魂 (何でも) ( No.2 )
日時: 2010/05/09 03:58
名前: スケさん (ID: I0Z91nOZ)

第二訓 甘いモノばかり食べていると甘い人になる



とある店に一人の男がやって来た。

———ウィーーン

「いらっしゃいませーー!何名様でございますか?」

「一名様でお願いします。」

その男は、銀色の髪をなびかせ

死んだ魚のような目は煌く

そして男はテーブルに着き、高らかと叫んだ。

「すぃませーーーん、パフェひとつお願いしまーーす!!」

男の名は坂田銀時、甘いものをこよなく愛す男である。

★★★


「いや〜〜やっぱりパフェはうめぇな〜、糖分は文化の極みだな」

銀時は嬉しそうに、糖分の偉大さについて独り言をブツクサと呟いていた。

やべぇもうパフェなくなったな、追加すっか………。

そう思った銀時はすぐさま追加注文を取ろうとした。

「すいませーーん、パフェもう一つ追………」

が、その時銀時は頭の中で、(嫌な奴に会ったらとりあえず無視を決め込もう)

と、考えていた。

なんでそんな事を考えるかだって?

目の前にいるからだ、嫌な奴が………。

「んっ?其処にいるのは銀時か?何をしている」

こいつの名は、カヅラ小太郎。

正真正銘のヅラだ。

★★★

「ヅラじゃない桂だ、そんな事よりお前は何をしているのかと聞いているんだ」

しつこく訊いてくる桂に、銀時は怒り声で答えた。

「あァァん!パフェ食ってるに決まってんだろうが!!お前の目は何のために付いてんだ!!もうちっと目ン玉かっぽじって物事をみろやボケェェェ!!!」

と、勢いよく桂の髪を素早く掴み、テーブルに叩き付けた。

———ッドゴーーーーン

桂の顔面からは、湯気が立ち上っていた。

音に気づいた店員が、こちらに来てすぐに事情を聞いた。

「なっ!!何があったんですかお客様!?」

店員がそこに居た銀時に、事情を聞いた。

「あぁこれすか、大丈夫ですよ」

「いや!何が大丈夫何ですか!?」

「アレですよ、瓦割りならぬテーブル割りですよ」

「何がテーブル割りですか!!思いっきり顔面から逝っちゃてるじゃないですか!?」

と、店員が慌てて言うと銀時は冷静に返した。

「大丈夫ですって、コイツ昔から空手やってて『俺、いつか顔面でテーブル割りをするのが夢なんだ!』て、言ってましたから。」

「嘘ーー!それ完璧嘘でしょーー!」

「そういう事なんで、後はよろしくお願いしますね」

そう言った銀時は、ダッシュでその場を抜け出した。

「あっ!ちょっと待ってください、お代はーーー!?。」

店員の声はむなしくも店内に響き渡った。

★★★

「んっ……ここは?」

目を覚ました桂。

「あっ気が付きました?あなたはさっきテーブルに頭を叩きついていたんですよ?」

「そうなのか?たしか誰かと話をしていたような気がするんだが………気のせいだったか、それでは俺はこれにて失礼す……」

——ッガ!!

桂がその場を後にしようとした瞬間、店員に肩を掴まれて動けない状態になった。

「あの……何ですか?ぼっ僕これからちょっと行かなきゃならない所があっあるんですけど………」

「そうですか、でもその前にやらなきゃいけない事があるのを忘れていませんか?」

「えっ……えーーと?お別れの挨拶?」

「金を払えやボケェェェェェ!!!!?」

ぎゃああああああああ!?

その後、桂は江戸の町から姿を消した………



「ってか、タイトルと全然関係なくね?」

by銀時