二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: いけめん!(銀魂) ( No.51 )
日時: 2010/05/15 08:55
名前: ポテト (ID: MvDA3keJ)

第9話

ガサリ。

ひょこっと草陰から顔を覗かせる。
場所は近くの公園。

「あーあー、聞こえますー?こちら皆のアイドル紗江ちゃんでっす」

「・・・スマン、最後の方幻聴が聞こえる」

「どう言う意味だそれ」

手に持った通信機を睨み付ける。

「で、どうっスかソッチは。ドS隊長来ましたか?」

「いや来ねぇ。てか本当にこんなんにアイツが引っかかるのか?」

「当たり前じゃんかよ。このアタシが徹夜で考えた作戦の一つですよ?」

余裕っしょ、と自信満々に言ったと同時に向こうから人影が。

「おっ、さっそく来たぜ副長!!絶対アレドS隊長!」

「よし、頼んだぞ」

「イエッサー!」

ニヤリと笑い、一気に手に持った紐を引っ張る。

すると、あらかじめ仕掛けておいたトラップが作動し、人影に何かがぶつかった。

「クリーンヒットォォオオ!!」

「やったのか?!」

「もうバッチリっス!!」

さて、隊長の間抜け面でも拝んでいきましょうか!
とゆっくりと影に近づいた。

「・・・・・。」

「・・・・・。」

仕掛けたトラップとは、題して「水風船股間にブシャーうっわコイツ漏らした?」作戦である。

名前の通り、あらゆる角度を求め、どうすれば相手の股間にぶつかるのか計算に計算を重ね、水の量まで細かく求め相手に恥を掻かせてやろうという・・・。

しかも此処最近雨続きで替えの隊服なんて、そう簡単に手に入るものではない。

イコール少なくとも今日一日はそのままだ。

完璧だ、とその時は思っていた。


そして、正直油断をしていた。


「おい、どうした。急に黙って」

「すいません、副長。ミスりました、テヘッ」

そう、目の前にいたのはドS隊長なんかじゃなく、



知らないヤクザ様だった。


「あの、あはは〜・・・今の流行なんですよ?股間に水「・・・・・。」

「いやマジですんません命だけはお助けをォォ!!」

逃げようとしたがアッサリ頭を掴まれた。

「くそアマァ!!なに晒しとんじゃボケェ!!
ちょいと面よこしなァ!!!」

「あぎゃァァァアアアアア!!!」

「え、ちょ、何やってんのお前!!おい!どーなったんだよ!」

「殺されるぅうううう!!!」

はァ?!、と副長の声が聞こえたがこの際どーでもよくなった。