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物凄いスピードで骸は走った。
ドスッ！
ガッ！
声もなく、骸によって仕留められていく男達。
ドサッ
最後の１人が倒れた。
ヴォン、と骸の右目が“六”に戻る。
骸はガサガサと男のポケットをあさった。
「！・・・これは・・・」
骸が見つけたのは、“カードリッジ”とヨーヨーに似た武器・“ヘッジホッグ”だった。
骸は立ち上がると、呆然としている２人にそれぞれの武器を渡した。
犬はカードリッジ、千種はヘッジホッグだ。
勿論２人は驚く。
「む、骸さん？」
「これは・・・何ですか？」
骸は微笑んだ。
「お前たちの武器ですよ。僕の手が回らなくなった時に使ってください。使い方は、自分たちで理解してください。僕もよく分かりませんから・・・」
「「は、はい」」
そう返事した２人は、どこか嬉しそうだった。

“タタカエルヨウニナッタフタリ”