二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: REBORN!  青き霧のセカイ ( No.17 )
日時: 2010/05/17 11:16
名前: 青霧 ◆wLSWAKdp4g (ID: IE3lMf.1)



第7話「10代目、再び」

「ねぇ、あの人カッコよくなぁい!?」
「あの制服って・・・黒曜中?」
「あんなイケメンいたっけ!?」
そんな会話が骸の耳に入るが、気にしない。
そう、骸は恐ろしいほど女に興味が無い。
どんな綺麗で可愛い女子でもまったく見ない。
しかし女子の声はどんどん大きくなっていく。
「やっばい!あたし好きになったかもっ!」
「・・・美形じゃん。DNAってスゴ」
「皆呼ぼうよ!」
骸はウンザリといった顔で俯いた。
(なんだか面倒くさいことになりそうですね・・・)
サッサと済ませよう。
骸は一週間分の食料を籠に入れるとレジへと向かった。

———その時。

バサバサバサ!
「うわっ!」
「何してんだ、ツナ」
骸の足元に、なにやら沢山の雑誌が落ちてきた。
骸はそれをひょいと拾い、落とした本人に渡す。
「どうぞ———・・・!?」
落とした本人を見た瞬間、骸は固まった。

———沢田、綱吉———!!

「ありがとうございます。助かりました」
へへ、と笑うツナ。
すると、別の声が上から降ってきた。
「わりぃな、ダメツナのせいで」
「・・・アルコバレーノ・・・」
思わず骸は声に出してしまう。
アルコバレーノ———リボーンは首を傾げた。
「?・・・なんで俺の事を知ってんだ?」
骸はハッとして2人に言った。
「な、何でもありません。失礼します」
骸は走るようにその場を去った。

———リボーンが意味深に笑っていたことに、骸は気付かなかった。

“アカンボウノタクラミ”