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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: *+テニスの王子様+* 短編小説集 ( No.10 )
- 日時: 2010/05/19 22:16
- 名前: 永遠 ◆Mo6BD6zXCI (ID: HnQQx7lG)
- 参照: 永遠。イツマデモ、限リナク続クコト。…貴方ヲ永遠ニ愛シマス。
“好き、だから…!!!”
「だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
ストリートテニス場。
で、何故か分からないけど、女の叫び声。
「ムカつく!!!!」
輪廻はラケットで打ち合いをしながら叫ぶ。
「おわっ!! 怪我す「する前に、避けろ!!!」」
裕太の言葉も空しく、輪廻に遮られる。
「無茶言うな。ってか、当たるなら本人に当たれ」
裕太が言うと、ムスッと輪廻の頬が膨らんだ。
(っ!!)
裕太は少し頬を赤らめると、直ぐに削除する。
「唖李栖だろ、原因。いや、絶対にそうだ」
裕太の言葉に輪廻は反応した。
「手ぇ抜いたのに、勝って喜ぶんだもん。唖李栖ったら」
ブスッとしながら、輪廻はコートに座り込む。
「そんなに悔しいなら、手抜かなきゃ良かっただろ」
尤もの理由に、輪廻はむぅとなる。
「だってだって、………、むぅ」
ブスッとする相手に、裕太は小さくため息。
「これ、やるよ」
そう言って投げつけたのは、テニスボール。
「何よ、てにす、ぼー、る…??」
それを見るなり、輪廻の頬は赤く染まっていく。
『“好き”』
たった二文字の言葉。
「裕太っ!! えと、えっと、わ、私も!!」
ニィと笑いながら輪廻は言う。
「あ、でも、言ってくれると、うれ「言わねぇ」」
そう言って、裕太は階段を降りていく。
「わわっ!! 待ってよ、裕太ァ!!」
テニスボールをポケットの中に入れると、テニスバッグを持ち、走って着いていった。
『テニスボールよりも、重い重い、“好き”って言葉の二文字』
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