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第二十八話

それが一番聞きたかったこと・・
一番わからないこと・・
それが一番・・・

・・大切なんだ・・


雲「存在意義なんてないんじゃない・・？？
みんなね・・・そんなの・・
価値観と同じで・・人それぞれ
どの要素によって自分の価値を見出すかは
違うと思うけど・・・だから・・
明言することは出来ないよ・・でも・・
少なくとも・・紫苑には支えてくれる人物が必要だと思う・・」

紫「・・・・よかったら・・・ずっと・・
傍にいてくれますか・・・？？」

雲「言われなくてもそうするから・・・」

優しい瞳が美しい・・・・
この人なら信じても平気なんだ・・・
あの時もただ一つの支えだった・・・

でも・・彼は・・・思い出してくれない・・・・
あの思い出を・・あの時を・・・

紫「思い出してください・・」

雲「・・？？？？？何を・・？？」

紫「わたしの顔をよく見てください・・
わたしは鼎　紫苑です・・・」

雲「・・・・？？」

紫「いつか・・いつか・・絶対に思い出してください・・」