二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【ボカロ】Let’s! VOCALOBAND!!短編Ⅰ終了! ( No.192 )
- 日時: 2010/07/07 21:26
- 名前: 瑞夜 ◆aUgcx1Sc9Q (ID: COldU63y)
- 参照: http://目指せ! サマーコンサート! 日が近くなってるよ!!?(驚
更新停滞しててスイマセン;
急いで更新しまーす……
第二音楽室のピアニシモ Ⅱ
そして放課後がやって来ました。
本日、部活が無しにより天然爆……小島先生には会わない事になります。
平和が、来ました。
そんな事を言えてしまう自分に少し恐ろしさを感じつつナギちゃんと帰ってます。
と言うよりは、探索中ですが。
「……ユキさん。一つお聞きしても良いですか?」
「え? ……うん、どうしたの?」
少しボーッとしつつナギちゃんと捜索作戦を考えているとふと疑問を投げかけられました。
どうしたんでしょうか、突然に。
「……ユキさんは最近のこの学校の怪異、と言うより噂は知ってますよね?」
「あぁ、怪異の噂ね。知ってるけど、それがどうしたの?」
ボカロ学園の最近の怪異の噂、について説明します。
今月の4月から、現在(5月)までまだ流れている噂です。
何でも、夜中の12時にこの学園の付近で泣き声の様な不思議な音がする、と言う噂なのですが。
この不思議な音は楽器の音、とか人の泣き声、と言う説が様々あり、吹奏楽部も疑われました。
本当に、迷惑極まりない噂です。
「私はこの噂と付近での目撃情報が被っているのでは無いかと思っています」
「へー……そこそこ、関わりは有りそうだね」
ナギちゃんの推理力に思わず驚愕しつつも頷く。
本当に凄い人ですね、ナギちゃんって。
……ん? でも、これってもしや……
物凄く、嫌な予感がするのですが。
「ねぇ、ナギちゃんその時間帯に私達は天才奏者を探すって事?」
嫌な予感は、それでした。
万が一教師にでも見つかれば恐ろしい事になりますね。
私達の担任の先生にそれを報告されれば……
死亡フラグ、立ちまくりです。
「え? だって、それ以外に方法ありませんよ?」
……嘘でしょう。
……嘘でしょぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉう!!?
「……うん、分かってるよ」
「じゃあとりあえず午後は解散で、12時に西門へ集合しましょう」
私は了解、と返事をしてナギちゃんと別れました。
本当にその作戦に実行するなんて……と内心焦ってましたが。
とりあえず帰ってからは準備をしないといけませんね。
……見つからない方法も探しておきましょうか。
憂いと言うよりは諦めの溜息を一息ついて、家へ着いたときにはもう諦めしかありませんでした。
——————午前12;00。
「……こんばんは、ナギちゃん」
眠い。
恐ろしく眠くて仕方がありません。
今頃普通にいれば半分眠りつつ本を読んでいるでしょうか。
普通じゃない時が結構増えていますけどね。
「こんばんは、ユキさん。丁度目撃証言が多かったのが西門だったので。」
ナギちゃんは眠そうなオーラの破片も出さず笑顔で話す。
夜強い人って羨ましいですね、本当。
と言うか朝も夜も弱い私もどうかと思いますけれど。
現在ナギちゃんも私も西門付近のマンションへ隠れてます。
丁度、此処だったら西門の状態も見れますし、すぐに動けるとの事だったので。
「さて、そろそろ現れて欲しいものですね……」
怪異と言うのは、実に恐ろしいですね。
気長に待っているナギちゃんの言葉をよそに私は改めてそう思うことが出来ました。
カツーン……カツーン……
ふと聞えた、恐らくは女性の足音。
「「……!!」」
私達は声を出さず顔を合わせました。
まさかこうも早く、正体が現れるとは……
胸の鼓動さえうるさく思えるほどに黙っていると足音は西門へと近付いています。
私は眼鏡をかけてその西門へ行こうとしている人物の顔を見ました。
その後、写真と一致させる為です。
……しかし
「……!」
カタ——————ン……
私は持っている眼鏡を思わず落とすほど驚愕しました。
眼鏡のレンズに映っていたのは最も身近で最も考えられない。
寡翠先生、でした。