二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 帝国的日常。 ( No.132 )
- 日時: 2010/07/28 11:31
- 名前: 鮫 (ID: 14pOvIO6)
そろそろ小説も終盤ですな…
まぁ合宿終わっても日常は書くつもりなんですけどねー
「ただいまー!!」
咲山に送り出されてからずっと鬼道と話していた佐久間が、満面の笑みで帰ってきた。
「あ…お帰り…」
事情が飲み込めずにぽかんとする部員たち。
それもそのはず、源田を始めとする残された部員たちは、佐久間が泣きながら帰ってくると思っていたからだ。
しかし、佐久間の目に涙は浮かんでいなかった。
安心した部員たちは、わっと佐久間をとり囲むと口々に話し出した。
「心配したぞ…お前が泣くなんてめったに無い事だから。」
そう言って佐久間の頬に手を当てる源田。
くすぐったそうに笑う佐久間を見て、源田はため息をついた。
「大丈夫そうだな…心配した俺が馬鹿だった。」
「いや…ありがとな、源田!」
「せんぱーい!!」
隣でうずうずしていた成神が、待ちきれないとばかりにしゃしゃり出てきた。
「おわっ、成神…」
「浮気ですか先輩!!」
「はぁ!?」
成神は、さも悲しそうに顔を歪めると、源田のパジャマにすがりついた。
「俺という可愛い後輩がいるのに!」
「なっ、待て待て待て!!いつ俺がお前と付き合った?」
「先輩のばかー!浮気者ー!」
夜遅くにもかかわらず、奇声をあげて源田に枕を投げつける成神。
その様子を「仲がいいなー」とニコニコしながら眺めていた洞面とは別に、佐久間は自分の布団に倒れ込んでいた。
疲れたのか気が抜けたのか、佐久間はそのまま眠ってしまった。
「あれ…もしかして佐久間寝た…?」
異変にいち早く気付いた辺見が、すやすやと寝息をたてて眠りこむ佐久間の顔を横から覗き込んだ。
「ちょ…!おいお前ら!佐久間寝てんぞ!」
「ん…そーなんだ。」
さして興味もなさそうにあくびをする咲山。
「この眼帯…剥がしたいと思わねぇか…?」
辺見が、まるで悪戯を仕掛けた子供のような悪どい笑みを浮かべる。
「辺見…お前ってそんなキャラだっけ?」
成神の枕攻撃から身をかわしながら、源田が呟く。
「やめとけ。」
いつもなら競って悪戯に参加する咲山も、この時ばかりは辺見を止めた。
しかし辺見は、咲山の言う事を聞かず、佐久間の眼帯に手を伸ばし剥ぎ取ったのだ。
まぁその後辺見がどうなったかは、大体想像がつくだろう。
そんなこんなで合宿1日目の夜は静かに更けていった。
2日目は練習→お土産→帰校でーす
オチがなくて困ってます(焦