二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【イナイレ】透明雲【氷橙風様リク完成】 ( No.119 )
- 日時: 2010/08/31 08:37
- 名前: 空梨逢 ◆IiYNVS7nas (ID: Ba9T.ag9)
+「小さな小さな(恋文サン)」+
こつん、と何かが肘に当たったような感覚がした。“それ”はそのまま教室の床に落ちる。消しゴムをわざと落として、“それ”———紙飛行機だった———を消しゴムと一緒に拾い上げた。
丸っこい可愛らしい文字。茉莉沙の字だ。
『ね、さっきからふどーが來紗のこと見てるよ^^』
最後に顔文字がついてるのが茉莉沙ちゃんらしい。……って違う違う。なに?不動くんがわたしの方見てるっ、て……そういう事?
『ウソでしょ。殺すよ?』
ノートに数式を写すふりをしながら手紙に書き、先生(綺麗な若い女の先生だ)が黒板の方を向いた瞬間に後ろに投げた。茉莉沙の席はわたしの後ろだ。
「……で、この数式の意味は」
ごそごそ、と茉莉沙が紙を開いたであろう音がした。あんまり大きい音を出さないでほしい。バレるだろ。カリカリカリ……とシャーペンの音もする。……あれ、シャーペンって校則違反じゃなかったっけ。違ったっけ。
また、肘に微かな感触。手紙が来た。
『おーこわっ!でもホントのことですよ?』
『ウソだと思ったら隣見てみろ』
あれ、この字佐久間くんのじゃん。なんで参加してんの。バカップルめ、少しイラッとしたけどその気持ちは無視する。
ウソだよねー。ウソウソ。軽く流そうとしたけど二人の意見が気になって、チラリと横を見てみた。
……案の定、バッチリ目が合った。
え、ウソだよね。あれ?でも目合ったよね。え?あれ?……やば、頬熱い。今真っ赤になってるよコレどうしよう……!あわわ、授業中なのに!
とりあえず手紙書こうとしたら、
「ら〜い〜さ〜ちゃん?」
白い手がにゅっと伸びて来て、手紙をつかみ取った。さっきのプラスでばくばくしてる心臓を押さえながら上を見る。
……先生が居た。
「これは何かな?」
「ちょ、先生違いますあたしは來紗が青春謳歌するのを手伝ってあげようとしただけです!」
「茉莉沙抜け駆けすんな!俺も右に同じです!」
「何が青春謳歌だあんたが回したんじゃん茉莉沙!」
ぎゃあぎゃあ騒いでたら、恋愛に理解のある(だってモテそうだもん)先生は苦笑した。
「ああもう、授業にならないじゃない……。とにかく來紗ちゃん、頑張ってね」
は?え?今頑張ってねって言いましたか?ちょ、私の気持ち周りにバレバレだったって事ですか?え?
「ほらほら!不動もこの際告っちゃいな!」
調子に乗る茉莉沙。え、告る?こくるってどういう意味だっけ。え、こくる?えっと、それは告白の短縮系ですか?
「……そーゆーことだ」
ぼそり、と不動の声。こ、心読まれた?『そーゆーことだ』って、え、それはもしかして、貴方も私のこと好きって事ですか。好きな様に勘違いして良いですか?
ちらって見たら、不動も少し赤い。え、え?
……だとしたら、これは恋文だったってことですか?
+
すみませんすみませんちょ、俺タヒんできます!
ほんとごめんなさい。全力で土下座します。
こんなんで宜しければ!
であっ^p^