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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【イナイレ】透明雲【キリリク受付】 ( No.13 )
- 日時: 2010/07/10 14:03
- 名前: 空梨逢 ◆IiYNVS7nas (ID: khvYzXY.)
03,「遠くて近きもの *意味も無く泣いて意味も無くここに居る」
俺の存在する意義。
意味。
もう限界だった。
ボロボロにされて、戦えないと思って、地球の命運が俺に懸かってて。
だからすがった。チカラに。
『サッカー、やろうぜ!』
いつも励ましてくれた幼なじみの言葉は届かない。
俺にはお前は眩しすぎる。眩しすぎた。
だから、暖かい太陽じゃなくて、
あの冷酷な光を放つ紫の月に頼った。
逃げて、逃げて、逃げて、
仲間に迷惑を懸けるから?否、怖いから。
頬を伝う液体はまるであの月のように冷たくて、
意味も無いのに何故泣いてるんだろうと思って。
俺の存在意義。
もはや無くなった存在する意義。
意味も無いのに、ここに居る。
意味も無いのに泣いている。
『意味も無く泣いて、意味も無くここに居て』
『なんて無様なんだろう』
[Fin]
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