二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【銀魂】銀色の執事様!!【恋☆話】 ( No.87 )
日時: 2010/08/12 11:45
名前: 黒蝶 (ID: PLnfHFFW)

5text*豪邸

          *

「さて、ついたぞ馬鹿共」

「馬鹿は私じゃないヨ!眼鏡アル!」

「うるせぇよそこ!」と入る新八の突っ込みも聞こえなくなるほど見惚れてしまう豪邸。
その豪邸の門の前にたたずむ三人。
手荷物は少なく、簡単な物しか用意していない。
全てあちら側で用意してくれるらしい。だから準備に時間がかかったのは万屋の整理等だろう。
銀時がインターホンらしきものを押すと声が聞こえた。

<坂田様御一行ですね?門を開けますので迷わないで入ってきてください>

「なんだろう。迷わないでが強調されていた気がする」

「だまれぱっつぁん」

新八の突っ込みも聞こえなくなるほど見惚れてしまう庭。
同じコトを言ってしまうくらい見惚れてしまうのだ。
銀時も流石に銜え煙草をやめて門の中へ入っていく。
しかし神楽や新八はカチコチなのだが銀時だけはだるだると歩いている。
—————インターホンの横の表札を誰も見ることはしなかった。

「あら?もういらっしゃったんですか?」

庭の花に水やりをしているのは————華堂院初音だった。
周りにはメイドらしきものが付いている。
ハウスメイドではない、といっていたらからそのお嬢様の遊び相手とかだろうか。
そう想いながら銀時達はふと立ち止まった。
初音は如雨露を周りのメイドの一人に渡して銀時達のところまで来た。

「一緒に行きましょう」

にこりと笑って歩き出す。
神楽は初音の手を握り、銀時達より先に小走りでたたたっと駆けていく。
それに合わせて初音も歩き銀時と新八はやれやれと走り出す。
銀時達が追いつき、初音と話し出す。

「それにしても、ごういうお城に住む奴ぁ大抵性格ひん曲がったブスって相場は決まってんだよな」

銀時が両手を頭の上で組んで言った。
其の後「あ、これお嬢様とやらには内緒な」とか行っていた銀時に初音はふふっと笑うだけだった。