二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 薄桜鬼【タイトルはそのうち決めます】 ( No.32 )
- 日時: 2010/09/11 17:15
- 名前: 奈絡 ◆nMFqOF/qCM (ID: 3rAN7p/m)
- 参照: http://俺の名はロックオン・ストラトス
「うわぁ!」
危ないなぁ、もう少しであたるとこだったじゃないか……
俺は間一髪のところで風間の攻撃をかわした。
こいつは、もう、やっちゃっていいんだよね?
俺は風間が自分に切りかかってきたときから風間を倒すべき敵とみなした。
俺は腰の刀を抜き、そのまま風間に目にも見えぬ速さで切りかかった。
風間は、俺の攻撃を安々とかわした。
くそっ、やっぱりこの程度じゃ無理か……!?
今の俺の武器は刀一本。残りは屯所においてきてあった。
周りに武器になるものはないかと探していたそのとき、俺の体勢が大きく崩れた。
「——っ!」
木の根に引っかかり、体勢を崩したのだった。
風間はチャンスとばかりに腰を下ろしている状態になっている俺に切りかかってきた。
くそっ……!
今から、どう回避しようが無駄なことは俺には分かっていた。
でも、少しでも急所から攻撃がはずれるように刀で身体を守ったが、体制が悪いせいか、俺の刀は弾き飛ばされた。
風間は無防備になった俺に再び切りかかってきた。
くそっ、致命傷を負うのだけは……!
俺は、そう思い、自分の腕だ自分の身体をとっさにかばった。
ザクッ
その嫌な音と同時に架那の左腕から血があふれるように流れ出てきた。
こ、これは…少しまずいなぁ……
「よ、よりによって利き腕か……」
先ほどの風間の攻撃から自分が致命傷だけは負わないように…と、とっさに出した腕が利き腕の左だったのだ。
どうしよう?逃げるか?
いや、こんな傷を負って、こいつから逃げ切れるはずがない……
俺は必死に生き延びる道を考えたが、なにより、この怪我が原因で身体が思う通りに動かなかった。
風間が止めとばかりに架那に切りかかってきた。
や、やばいなぁ……どうしよう?
風間の刀が架那の身体に触れる瞬間、
カキィン—————
その音と同時に架那の目の前から風間の刀が消えた。
風間の刀が飛んでいった方向を見ると、そこには、見慣れた人がいた。
「さ、斎藤さん……?」
俺がそう言うと、斎藤がこちらを向いた。
な、何であいつがこんなところ…に……
架那は限界がきたのか、その場に倒れこんだ。
弐の三・完!