二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 薄桜鬼−忘れていたもの− ( No.96 )
- 日時: 2010/12/22 17:07
- 名前: 奈絡 ◆nMFqOF/qCM (ID: 3rAN7p/m)
- 参照: http://sanctuary.nandemo.gr.jp/work/miyako/
髪を結いに部屋へ一度戻ろうとしたが会議がすぐにはじまるようなのでそのままにすることにした。
それからほどなくして会議が始まった。
はじまったのはいいけど、これ俺ほとんど関係ないじゃん!!
もういい……寝ようかな?
そう思って壁にもたれかかり寝る体勢を整えていると、隣の平助が俺をつついて起こしてきた。
そして、小声で
「起きとけよ。この前みたいなことになったらどうすんだ」
と言ってきたので起きとくことにした。
たしかに二度とあんな風に怒鳴られたくないしな……
そして会議に真面目に参加しようと思った矢先に声をかけられた。
「おい、架那。お前もう怪我は大丈夫なのか?」
「だ、『大丈夫ですよ』………」
俺が大丈夫だと伝えようとした時別の声が俺の言葉を遮った。
沖田の声だ。
「怪我してから3日後に僕とあれだけ暴れたんですから……ね?」
沖田は笑顔をこちらに向けてきた。
このやろう!!それは俺にあのとき負けたことを思い出させようとしてんのか!?
「お前には聞いてねえ、総司。で、どうなんだ?架那」
土方は再び俺に尋ねてきた。
「え〜と、あ、はい大丈夫ですよ。沖田さんになんか負けないくらいまで回復したので……」
後半部分はひときわ声を低くし、沖田を見ながら、あとで絶対殺ってやるという殺意をこめて言った。
「大丈夫ならお前にはこれから巡察に同行してもらいたい」
……はぁ?巡察ぅ?何で?
「何でですか?土方さん」
俺は無意識に自分の疑問を口に出していた。
「まぁ、人手不足だ。まぁ、お前のすることはあまり変わらねぇよ」
「いままでどうり綱道さんの行方を探ってくれ」
土方はそう俺に告げた。
「あの、土方さん。情報収集ならひとりのほうが…」
俺がそういうと土方は俺にこう言った。
「この前みたいなことが起こったら困るからな。わかったか?」
そう言って土方は会議の終わりを告げ、部屋から出て行った。
……巡察かぁ、まぁいいか
俺は少し異論はあるものの、それを胸の奥にしまいこみ、巡察に同行することを了承した。
参の二・完!