二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 狼がペットの赤頭巾*イナイレ* コメント下さい><  ( No.272 )
日時: 2010/11/03 18:19
名前: さくら (ID: sNU/fhM0)

「はい。どうぞ」


俺は輝から手紙を受け取ると、部屋に行き、封を開いた。


「!!??」



そこには、ある人物からの手紙があった。



〜〜裕也へ〜〜

覚えとるか?

わしじゃ。円堂大介じゃ。まぁ、今はアラヤ・ダイスケだがな。


もしこの手紙を読んだなら、お前が生きていたら、午後6時に○○公園に来てくれ。

わしもあまり目立ちたくなくてのぉ。出来るだけ一人で来てくれ。


だが、手紙だけで信じるお前じゃないことは分かりきっておる。もしかしたらこの手紙は本物じゃないかもしれんからな。

来るか来ないかはお前に任せる。


          〜〜円堂大介〜〜


俺は正直疑った。

俺たちは行方不明の身。行方不明になって3ヶ月も見つかっていない。もうとっくの昔に死んだと考えるのが当たり前。


俺たちも普通なら、すぐに警察に行くだろう。

だが俺たちには簡単に姿を現してはいけない理由があった。


今、それを探している。

6年前のあの事件は単なる事故じゃない。黒幕が居る。とても大きい黒幕が・・・。


もしかしたら、何かつかめるかもしれない。


散歩のついでに、ちょっと行ってみるか、
















「アンヌ。ちょっと散歩に行ってくる。」

「いってらっしゃい。気をつけろよ」

「あぁ。」


俺は玄関の近くに居たアンヌに声を掛けた。


チャランチャラン———


ドアを開けると鈴の音が鳴る。

此処はイタリア。イタリアになら何処にだってあるレトロな雰囲気の隠れ家的喫茶店。


此処を俺たちの家、兼基地として使っている。




○○公園は、最近良く行く散歩でよく通る公園。

サッカー大国のイタリアは、公園で元気良くサッカーをしている子ども達が絶えない。


子ども達を見ると、いつも思う。



Accordi un sogno.Faccia un sforzo.Il modo è aperto.



いつもあの人がいっていた言葉。イタリア語が苦手なあの人が、唯一ちゃんと言えた言葉。


「もうすぐ会えますね。——————————————————大介さん」



***
翻訳  『夢を叶えろ。努力をしろ。道は開く。』