二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 狼がペットの赤頭巾*イナイレ*〜アニメ沿い連載中〜  ( No.607 )
日時: 2010/12/28 15:35
名前: さくら (ID: sNU/fhM0)



私達、日本代表も同じ。甘い気持ちで“世界一”なんて言葉は持っての他。

日本の思いを背負って、此処まで来ている。

その期待を裏切る事は、決して出来ない。

その夢を背負って戦う、それが出来ないと、代表は務まらない。




「再びナイツオブクィーンがボールを支配!攻め込んでいきます!」


改めて試合が開始し、エリックが“ウルトラムーン”で風丸君を抜いて、前線へ上がる。


それからフィリップにパスをするが、フィリップは後方にいるエドガーにパスを出した。


するとエドガーは“エクスカリバー”の体制に入る。



『まさかっ!?こんな所で・・・!?』



「これが聖なる騎士の剣、真実の姿だ!」



皆は自分のゴールギリギリから打った“エクスカリバー”を、唖然として眺めていた。


ま、待って、もし、“エクスカリバー”が普通の必殺技と違ったら。 もし、距離を置く程、シュートの威力が上がるんだったら・・・!!


その推理は、見事に当たった。威力を上げた“エクスカリバー”は壁山君のディフェンスを吹き飛ばし、ゴールへと一直線に伸びる。



「“怒りの鉄槌”!!」



円堂は、“怒りの鉄槌”で対応するが、威力が上がった“エクスカリバー”には叶わなかった。



「驚きました!あれだけ遠くから放った“エクスカリバー”が決まった!!ナイツオブクィーン、先取点です!」



「“エクスカリバー”は距離が離れれば離れるほど、逆に威力が増すシュートのようです!」



「そんな…!」


『・・・・・・・・・・・・まさか、』




一方、観戦客の方では———


「驚いたな、」

「アンタが腰抜かしてどうすんだよ。」


裕也は、“驚いた”とは言っているが、余裕な表情を見せている。

その横で、アンヌが呆れた顔で言う。


「でも、予想外だったよねぇ」


今度はリドルがモコの頭を撫でながら呟く。


「さて、サクラがどうするか、見物だな、」









「この剣を引き抜きし者は王たる資格を持つ者なり…。すなわち、私達ナイツオブクィーンがFFIの覇者となる!私達は母国に誓った。必ず勝利を勝ち取るとね!」



『・・・はぁ、』



するとベンチでは、監督が鬼道を呼んでいた。


「鬼動、アブソリュートナイツの欠点を見抜けないお前ではないだろ?」

「・・・ぁ!!」


そして鬼道はハッとしたように監督を見て、風丸と栗松に声をかける。




ピ—————ッ!!!


ホイッスルが鳴り、試合が再会した。


縦に並んだまま攻め上がる風丸、栗松、鬼道に“アブソリュートナイツ”が襲い掛かる。

風丸が一人目を抜いて栗松にパス。栗松も二人目を抜き鬼道に。そして風丸へとパスが渡り、栗松へと繋がった。


そして栗松は“まぼろしドリブル”で相手を抜かす。


『そうか、“アブソリュートナイツ”対策か、』


監督もやるなぁ、と私は監督を見ると、監督は私の視線に気付いたみたいで、私に首で合図をする。



—「お前は周りを気にせずあがれ。」—


すると私は、前を走る3人を追い越し、一人だけ突き出る形になった。



「サクラ!!何であがるんだ!?」


皆の声を無視し、ゴール前に来てから私は一歩も動かない。



***